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温泉=あつ湯とは限らない。ぬる湯が持つ魅力を伝えたかった。


7月3日、辰巳出版から からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビを出版しました。

その前に私について簡単な自己紹介から。

元地方局出身のアナウンサーで、
今もフリーでアナウンサーをしています 植竹深雪です。
また温泉好きが高じ、ご縁もあって、ホテル旅館コンサルタントもしています。

これまで隙間でも、時間を見つけては温泉へ行きまくり、
気がつけば国内外2000以上の温泉に入っていました。

絶景温泉、和モダンな温泉、鄙びた温泉、街の共同湯、
炭酸泉、泥の温泉、モール泉、にごり湯、
アンモニア臭やオイル臭など臭いが個性的な温泉・・・と、
国内外にある、様々な温泉と出会ってきました。

どこが一番良かったか?と聞かれても、一番は正直決められない・・・

でも好きなタイプの温泉はと聞かれると、
「ぬる湯」「炭酸泉」が好きだなぁ、と答えています。

ぬる湯って、
温泉の持つ泉質の良さをダイレクトに堪能できることが魅力的なんです。

そもそもいい温泉の条件とは?


簡単にまとめると、

✔︎源泉掛け流しで、加水・加温されていないこと
✔︎豊富な湯量で鮮度抜群の証、”泡付き”と呼ばれる気泡がつくもの
✔︎源泉から浴槽までの距離は、近ければ近いほどベスト
✔︎温泉が空気に触れず湧いたすぐ上の湯舟”足下湧出”が理想


ぬる湯は、源泉掛け流しの温泉を水で薄めずにそのまま湯浴みができるので、
いい条件の温泉に該当しているところが多いのです。

でも、”温泉とは熱いもの”という刷り込みがあるように思い、
まだぬる湯は、あまり認知されていないように思います。

湯めぐりをしていて
「ここの温泉はぬるい!」と、ぬる湯が売りにも関わらず怒っている方を見たり、
「うちの温泉はぬるいけど大丈夫?」と宿の方が、ぬる湯で申し訳なさそうにお尋ねされたことが、何回かありました。

そうか。
多くの人は、温泉がぬるいというのはありえないものと思われているのか。

ぬる湯って身体に負担がかからないし、心地よさが病みつきなんだどな・・・
ぬる湯という温泉があるということを知って欲しいな・・・

ぬる湯の良さを伝えたい!


私はAll Aboutで「温泉」の専門家としてガイドをしていますが、
そこで「ぬる湯」が持つ魅力を伝えたくて、記事をまとめました。

東日本編は度々追加更新されているのですが、
はじめにこの記事を出したのは、5年以上前。

この頃は「ぬる湯」と検索をしても、
個人のブログしかヒットしませんでした。

でも温泉マニア、温泉ツウは病みつきになっている「ぬる湯」。
うだるように暑い時期にこそ、ぬる湯は最高なんだけどな、知って欲しいなぁ、
そう思って記事をまとめました。

嬉しいことに、反響ありました。
結構な数のPVでしたし、夏はいつもランキング上位をキープ。

またヒルナンデス!をはじめ、ラジオでも、雑誌でも、
企業のコラムでも「ぬる湯」のオススメをして欲しいと依頼されるように。

以来毎年夏になると「ぬる湯」の記事は、人気記事ランキングで、
上位に入り続けるようになりました。

気がつけば私がまとめたもの以外にも、
次第に「ぬる湯」を特集する雑誌や記事も増えてきて。

今では、だいぶぬる湯が浸透しつつあるように思います。

でもまだまだ「ぬる湯って何?」という人も多いので、
本でまとめたかったのです。


新ジャンル「ぬる湯」の魅力が多くの人に伝わり、ファンが増えたらいいな。







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