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湯治は暇という贅沢、食う寝る浸かるが正義な場所

こんにちは。
温泉ジャーナリストの植竹深雪です。

湯治、暇という贅沢。


山形県にある肘折温泉西本屋旅館の公式ホームページにて
トップページに書いてあるこの言葉。

https://www.nishimotoya.net

見て、かなり惹きつけられました。

改めて湯とじっくり向き合って
思いつくまま気ままにゆっくりとした時間を過ごすことは、
忙しない日常を過ごすわたし達にとって、かなり貴重で、贅沢な時間。

気の向くままが正義な湯治旅スタート

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チェックイン。

案内してもらったお部屋にて。
長時間の移動。旅の疲れを癒す小休憩。

これからたっぷり入る温泉のため
湯あたり防止のお茶を飲んで、ビタミンも補給。

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いざ温泉へ。

古から切り傷や火傷、リウマチ、骨折などの外傷や
胃腸病や皮膚病などにも効果が実感できると言われている湯。

金魚の湯。
気持ちよさそうに泳ぐ金魚を見ながらの湯浴み。

熱めの湯だけど、お肌によく馴染む。
古い角質を乳化して洗い流す美人の湯、美肌温泉。

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岩の湯。

西本屋旅館では岩の湯と金魚の湯を時間で交替するというシステム。

金魚風呂とは違う源泉の湯。

浴感の違いも楽しみながら、温泉とじっくり向き合う。

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肘折温泉は基本的に夜が早いので
よほどの事情がなければ夕食は18時か18時より前。

これは宿のスタンダードの食事。
主に連泊をして湯治をする方向けのライトな湯治食メニューもあります。

山形といえば、芋煮。
郷土料理にホッとする感じがして沁みる・・・おいしい。

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夕食後は少しお散歩を。

肘折温泉街の夏〜秋の風物詩、イベントを見て、美しさに感動してみたり。

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酒屋で角打ち

肘折で大正時代創業、地酒や土産物などが並んでいるカネヤマ商店へ。

角打ちできるので、地酒を少しいただきます。

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地酒メインの利き酒セットを。

だだちゃ豆といただく地酒。

マスターさんとの会話で地元の話を聞いて、
日常を感じる時間がとても心地よくて至福。

肘折で湯治の沼にハマった温泉好きな方と一期一会の出会いもあり。

カンパイすると皆お友達のような感覚。

酒縁。
湯と酒が人を繋ぐ。


地元の人と湯治客をつなぐ角打ちは
あたたかくて、
そしてふわぁ〜とした自然な笑顔で溢れている場所。

肘折の夜は早いので
ほろ酔いで宿に帰り、気ままに休憩したり湯につかったりして。
日付変わる前におやすみなさい。就寝。

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肘折朝市。

肘折の朝は早い。

4月下旬頃から11月下旬頃まで、
朝の5時30分くらいから
とれたての新鮮な野菜や山菜など、旬の味覚が並びます。

会話上手なお母さんに惹きつけられて、
ついあれこれ買いたくなって、購入。

お母さんたちと何気ない会話をしながらのお買い物がとても楽しいひととき。

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朝市に行くことが前提なのかな。

夜が早い割には朝食の時間は8時とゆっくり。

手作りで素朴な郷土料理の朝ごはん、旬菜が五臓六腑に染み渡る・・・


😊


連泊すればひたすら部屋は基本的に掃除はしなくてそのままだから

食べる→湯に浸かる→ゴロゴロ&読書なりワークなり、

ひとりだと特に気ままに過ごすことが許される。

これが正義な場所。

湯と向き合っているときは無の状態になるし、
憂さも忘れられるし、心も体も解けるような感覚。

はあ〜 本当にシアワセ。

呼吸をしっかり整えて。
心身ともにリフレッシュ。充電完了。

また明日から日常に戻ってもしばらくは頑張れそうだなあ。

改めて元気を取り戻す場所が湯治場。湯治宿。

♨️

おいでよ湯治の沼へ


忙しなく日常を生きるわたしたち。

ひとりでは生きて行けないけど、
ひとりになりたい時がある。


時間に縛られずに気ままに過ごして、
ゆっくりと放電する湯治時間。


思いつくまま気ままな時間を過ごすことが許される場所。

そして細胞まで元気にパワーチャージできる。



わたしたちは、
悲しみや苦しみに遭遇しても
もがいても生きていかなくてはならない。

辛いこともたくさんあるし、
ガマンを強いられることだって多々ある。

けれども

逃げずに立ち向かわなくてはならなくて。

気持ちの中で整理したり、割り切ったり。譲歩したりして。
毎日懸命に生きていかなくてはならないから、

何も考えずに無になれること、
湯に包まれて元気になれるところ。

放電してリセットしながらカラダをととえたり、
じっくり湯と向き合って、
カラダの不調を緩和させたりすることができる時間と場所が必要。

湯治。現代版湯治。


オフする時間、
一度放電を経験すると沼だと思うのです。

体験してみようよ。

おいでよ。湯治の沼へ。


今回は肘折温泉を舞台にまとめたけど、
別府温泉や、鳴子温泉など
そのほかの湯治場所で素敵な人との出会いもあり、
かなり贅沢な時間を過ごせるので、

カラダが欲している相性が合う湯を見つけて、
湯治で心身共に、健康と笑顔をキープする人が増える世の中になればいいな。

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