2016-07-17🏫間に合ってよかった❣️

8:40

小学校高学年（特に男子）の生徒さんの中に、進学準備のため発表会終了後にピアノをやめる子が数年に一人います。今回も一人の男児が該当します。

その男児は、少し前からピアノを歌わせ始めていました。

レッスンで嬉しかった一番の思い出は、ソルフェージュで、彼自身、音程がとれないと思い込んでいたのが、音程をイメージし、正確に歌えるようになった日のことです。

音のイメージが作れないからピアノの暗譜が苦手だし、指の体操的な弾き方になってしまうので、私はどうしても、弾く曲の音像を彼の頭の中に結ばせたいと思いました。

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ある日のレッスン。

子どものためのソルフェージュ1aを弾き歌いさせていましたが、テキストを故意に忘れてきます。（笑）

で、教室の楽譜を出して歌わせようとすると、

彼「だから音がとれないって言ってるでしょう！（＞＜）」と叫びます。

み「え？　〇〇君は音がとれないと思い込んでいるだけだよ。あっちに行って音を聴いてごらん。」と私。

ピアノの最高音と最低音を交互に弾き、どっちがどっちだか当てさせました。彼は当然であるかの如く正解しました。

み「音がとれないって言ったけど、どうして分かったの？」 彼「このくらい、誰でもわかるよ。」

み「じゃあ、これは？」 私は、最高音、最低音からそれぞれ１オクターブずつ音程を狭くして聴かせました。彼は難なく正解しました。

そして、次々と音程を狭くしていき聴いてもらいました。

み「どこが音がとれないんだ？（笑）」

彼「もっとやりたい！」

み「あのね、これは半音といってピアノで一番狭い音程なんだよ。〇〇君は、ちゃんと違いがわかるじゃない♪」

彼「　！　（＾＿＾）」

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その後、私が歌や楽器を奏でたメロディーを彼がピアノで弾いたり、２小節の歌や楽器の新曲を記憶してピアノで弾くトレーニングや、ピアノで弾いた新曲の旋律や和音を覚えて弾く（歌う）トレーニングを続けました。

ソルフェージュそのものに成果が現れてから２年後、弾むような元気な曲が得意だったピアノを、彼はとうとう歌わせ始めました。音楽の「歌の要素」を彼は欲し、そのイメージを結ばせたのでしょう。

これなら高校生くらいになれば、ギターの弾き語りなども十分に楽しめるレベルに彼はなっていると思います。

それに間に合って良かった・・・私が間に合わせられるまでピアノを続けてくれて良かったです。〇〇君、今まで ありがとう！（＾＾）

ピアノをやめても君が生涯音楽を愛していてくれれば何よりです。