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余命宣告を受けたら絶対にやるべき12のこと #1【預貯金の整理をする】

いまの私の仕事の始まりは、癌で余命宣告をされたご夫婦に、「私たちの面倒をみてください」という言葉からでした。

その当時はエンディングノートの書き方や終活の方法などをセミナーで話していました。
ご夫婦は何回か一緒にセミナーに参加してくれて顔見知りになっていたのですが、面と向かって依頼をされた時は驚きました。

話を聞いたところ
ご夫婦には子供がいないこと
お互いの兄弟、親せきとは疎遠なこと
何よりも、夫婦で末期がんと余命宣告されて、いつどちらが先に亡くなるのか分からない状況に途方にくれていると聞いて、私が何かお役にたつならとお引受けしたのが看取り家族代行の始まりでした。

余命宣告をされると、目の前のことも、もっと先のことも、不安だけが先行して正常に物事を考えられなくなります。
死の前では、ことの優先順位を見失うこともあります。

今回は、余命宣告を受けたら、これだけは、絶対にしてほしいと思うことを書いてみました。

はじめに「預貯金の整理」をします。

余命宣告をされても、治療費は掛かりますし、今後、生きていく上で「お金」は大切な要素になります。
次の通りに進めてみてください。

①いまお金がいくらあるのか整理する
~持っている銀行の口座の残高を確認します。今後の生活に必要な金額があれば安心するものです。なければ生活費に回せる財産がないか洗い出しをします。

②定期預金は解約する
~定期預金は本人が銀行の窓口に行かないと解約できませんので、少しでも動けるうちに銀行で解約手続きをしましょう。解約した預金はキャッシュカードがついている普通預金口座に入れます。お金はいつでも使えるように準備しておくことが大切なポイントです。

③銀行口座は2つに絞る
~少しの残高しかない口座は解約します。給料や年金が入る口座は支払い口座にして、あと1通の口座は何かあったときに引き出す口座にします。定期預金や他の口座からの預金もここに集めます。
これは、自分が動けなくなった時に、信頼できる人に通帳を渡し治療費や生活費を支払ってもらうためです。
ここで信託契約をしておけば、安心して確実にお願いできます。

③治療費、生活費は現金で支払うようにする
〜クレジットカード払いにすると、銀行口座から引き落とされるのは使用した日から2ヶ月先になることもあります。
体調不良で動けなくなったときの口座へのカード支払い代金の入金や亡くなった後の銀行口座の凍結に伴い代金が振り落とせなくなったときのことを考えると、クレジットカード支払いはおすすめできません。

上記のことは、まだ動けるときのことです。
余力がない場合は、銀行口座の番号を紙に控えておくだけでも大丈夫です。

必要なことは、1冊のノートに書いておくことが大切ですね。
ペンを持てない時は、スマートフォンのメモ機能を使ったり、音声を録音するだけでも役に立ちます。

アシストライフ
https://assistlife.info/


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