世界の見方を変える。

突然ですが私は昔、ビックリするくらい低いエネルギーを放ちながら生きている人間でした。

衣食住すべてに満たされていて、意図したことはわりと叶っている方だったと思います。

けれど何が叶ってもどこか心のうちは満たされなくて、「もっと」「もっと」と求めてばかりで、周りに対して不満ばかり。

自分自身がそういうエネルギー状態なんだから、不満を言いたくなるような現実が展開していくのは当然なんですよね(笑)

ただ、今思えば、感謝できることや嬉しいことはいつだって目の前にあったはずなんです。
私が見ようとしていなかっただけで。

・『RAS』

脳科学の話になりますが、脳の機能のひとつで『RAS(Reticular Activating System)』（網様体賦活系=もうようたいふかつけい）というものがあります。

引き寄せや潜在意識を勉強されているならご存じの方も多いかもしれませんね。

RASは、いわば「脳のフィルター機能」のようなもので、自分の脳に入ってくる情報のうち、必要なものと不要なものを自動的に分けていく機能のことです。

たとえば私のように推しがいる場合は、つけっぱなしで放っておいたテレビに不意に推しのCMが流れただけで反応してしまいます。

その他、ゲームが好きな方ならゲームの情報を、本が好きな方なら好きな作家さんの情報を、脳は自動的に拾い上げて認識するようになっているのです。

この広い世界から入ってくる情報すべてに意識を向けていたら、脳はすぐに許容量を超えてパンクしてしまう。

RASは、それを防ぐための脳の機能なんですね。

「フォーカスしたものは拡大する」
と言いますが、意識を向けるだけで、脳はそれらが自分にとって必要な情報だと判断して、次々に関連する情報を取り込んでいきます。

ここで冒頭のお話に戻りますが、私が世界に対する不平不満ばかりに意識を向けていたら、より不満を言いたくなるような状況に目が向いてしまうのは当然のことでした。

・世界の見方を変える。

ただ、不満が出るからといって、目の前の世界が本当に良くないことだらけになってしまったわけではありません。

RASの機能についてお話した通り、それはただ「フィルターを通して」世界を見てしまっているだけ。

「不満を感じるところにしか目を向けないぞ！」と自分自身がそうしてしまっているだけなんです。

つまり、フィルターの種類を変えれば、いつだって目の前の幸せにフォーカスすることは可能です。

目の前には様々なものが存在していて、どこに目を向けてどういう認識をするかは自分が決めていいんです。



たった今「幸せの方を見る」と決めてしまえば、この瞬間から世界は自分にとって幸せなものに変化する。

そして、幸せを感じれば感じるほど、より幸せになれるような情報がたくさん自分の元へ飛び込んできてくれることになります！

・目の前の幸せ

・当然のように電気が使えること。
・水が使えること。
・着る服があること。
・食べるものがあること。
・インターネットを使える環境にあること。
・一緒に笑い合える誰かがいること。

幸せの種類は人によって様々だとは思いますが、きっと誰しも何かひとつは持っているんじゃないかな、と思います。

「見方を変える」というと、今目の前にある現実を「そうだと思い込む」ような響きを持っているようにも思えますが、そうではなく
「元々そうだった」と気づくと考えた方が、すんなり飲み込める方もいらっしゃるかもしれません。

世界は結構、自分に優しい。

意識を向けるポイントを変えるだけで、そう気づく方もきっと多いのではないでしょうか。

いつも通りの目の前の光景を見て心からそう思えた瞬間こそ、その先の未来が大きく変わるタイミングです。

・おわりに

引き寄せの法則を知ってから早数年ですが、最初のうちはずっと「本当にそんなのあるの？」「全然叶わないんだけど・・・」と疑いの目を向けていました(笑)

けれど今思えば「食べたいと思っていたものが夕飯に出る」「お金が欲しいと思っていたら謎にお小遣いをもらえた」など、
そんな成功体験ひとつとっても、エイブラハムがいうところの意図的な創造に変わりはありません。

それを『引き寄せ上手』ととるか『小さなお願いしか叶わない』ととるかも、自分の自由なんですね。

実際、自分自身に対して「引き寄せ上手になったなぁ」と感じるようになってから、意図的な創造のスケールが以前より大きくなっているように思います。

目の前の現実は過去の自分が創ったものなので、変えることはできません。

けれど、見方を変える、フォーカスする先を変えることは今この瞬間、誰にでもできます。
そしてそこから先の現実は、その認識やエネルギーに応じて創造されていきます。

現実を変えたいなら、まずは自分の波動、エネルギーを変えるのが先。
ということですね。

叶えたいお願いがある時、そしてそれがまだ叶っていない時は、ただ目の前の幸せに目を向けることがもどかしくなるかもしれません。

けれど意識を少しずつ変えることの積み重ねが、いつか大きな気付きになることもあります。

一歩一歩、諦めずに積み重ねたことは絶対に無駄にはなりません。

今日もどこかで一生懸命に生きる皆さんが、より多くの願いを叶えてくれることを願っています。

お読みいただき、ありがとうございました！！