奥山ミユキ

はじめまして。オランダ在住の奥山ミユキです。フォトグラファー、フォトブックデザイン、リ…

奥山ミユキ

はじめまして。オランダ在住の奥山ミユキです。フォトグラファー、フォトブックデザイン、リサーチ、コーディネート、オンライン&新聞記事の執筆・撮影・投稿などをやっています。Noteの初心者のため「現在練習中」、といったところでしょうか。色々な方からの反応や提案、お待ちしています!

最近の記事

戦時のウクライナ、ひとり旅 2・キエフ、否、「キーウ」での長い乗り換え

2023年5月、初めての国、ウクライナ。 初めての都市、キエフ。否、2022年3月にはロシアによる侵略を受けて、日本政府の発表でロシア語の名称「キエフ」を改め、ウクライナ語に基づいた名称「キーウ」となった。 ***** ちょっとした余談。つい昨夜、難民として母とオランダに滞在している、ハルキウ出身のウクライナ人の若い女性、マリアが訪ねてきた。私のパートナーとの打ち合わせが目的ではあったが、やはり昨年ハルキウにも行った私も小さな会話の輪に入った。彼女に「キーウ」の発音を尋ねる

    • 戦時のウクライナ、ひとり旅 1・夜行列車での出発

      戦時中のウクライナへ向かうには、フライトは不可能だ。キーウ空港発着のフライトは飛んでいない。 オンライン記事の執筆が完了次第、ドイツ鉄道のサイトで購入したチケットでは、まずはハノーファー、そこで乗り換えてベルリンへ、さらに別便でポーランドの古都クラクフまで。そこからウクライナ国境手前のプシェミシルまでさらに電車で進み、そこからはいよいよウクライナ国鉄でキーウに向かう、つもりだった。 かつては信頼されていたドイツ鉄道が、ここ10年ほどだろうか、遅延やキャンセルが増えてしまっ

      • 戦時のウクライナ、ひとり旅 (まえがき)

        2023年、5月。 あれは、単なるひとり旅と大きく異なる旅ではなかったかもしれない。 しかし、ある理由から「今現在のウクライナ侵攻を見なければ」という気持ちが芽生え、迷うことなくドイツ鉄道のサイトで、ここオランダからポーランド南東部のクラクフへのチケットを予約した。「クラクフに着いたら国境手前までの電車に乗り換え、そこでウクライナ国鉄に乗り換えればなんとかなるだろう」と、飛び出すように出発した。            ***** 2022年2月24日 ニュースは突然だった

        • 春を祝うクルド人難民たち:賑やかな踊りの輪の陰に垣間見えるのは?

          「ネウロズ」(または「ノウローズ」Nowruz)という言葉は、知らない方も多いのではないだろうか。あるいは、埼玉県内であれば知っている方も多いかも知れない。 「ネウロズ」とは、クルド人の春を迎える祭りのことで、春分の日に祝う。「世界最大の少数民族」、「国を持たない世界最大の民族」とも呼ばれるクルド人たち。日本には、特に埼玉にはトルコから難民・移民としてやってきた、しかし難民として認められることがまずないクルド人が住むが、ここオランダには2011年に始まり未だ終結の見えないシリ

        戦時のウクライナ、ひとり旅 2・キエフ、否、「キーウ」での長い乗り換え

          ロンドンでの写真展「Japan, outside Japan」スタート

          3月7日(木)より、ロンドンのDaiwa Anglo-Japanese Foundationでの写真展「Japan, outside Japan」がスタートしました。 この写真展は2つのスペースを使い、1つには「Dear Japanese: Children of War」、もう1つには「Michinoku Homeward: Walking towards the Northeast」という写真作品を展示しています。 「Dear Japanese: Children of

          ロンドンでの写真展「Japan, outside Japan」スタート