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緊急事態に思うこと。ちょっと真面目に。

2020.5.22. kazuma / gibkiy gibkiy gibkiy

去年の年末から2月いっぱいぐらいまでは、コロナの件とは別で、体調を崩して自粛というか安静にしていたんですね。3月はライヴをやったんですけど、その前の流れからこういう状況になったので、何て言うんですかね、長いです(笑)。

ただ、生活に関してはあまり変わらないというか。自分の中にルーティンとかがあるんですけど、そういうのはあんまり変わらないままなので。でも、自分が思ったり、考えたりすることは、こういう状況の影響があるかもしれない。

こういう状況で、自分ができることとかやるべきことを考えていると、使命感みたいなのがどこかにあることに気づくし、やるべきことに集中しようと思ったりします。何て言えばいいのか、難しいんですけど、どこかでそういう方向になっているような気がします。

この時間の中で、初期衝動的な、そんなものを思い出したりしましたね。いっぱい時間があるからそういうものを確認して、たとえばCDをたくさん引っ張り出してきたりするとか。そうすると、あのときこうだったな、って勝手に思い出したり。

僕が初めて買ったものは何だっただろうなと思って、そこから連鎖して、あのときはこうだった、あのときはこうだったと思い出すうちに、それがMerry Go Roundのときはどうだったという記憶につながったりするんです。そういうことを思ったうえで、今を見ると、間違ってないなと。今の自分はどうなのかを確認する時間になっているのかもしれないですね。

早くライヴがしたいとはもちろん思います。メンバーでステージに立つと、gibkiy gibkiy gibkiyに関しては、メンバー同士で共鳴し合っているのをすごく感じるんです。それは刺激になりますよね。ライヴは早くやりたいけど、ただ歌うということではなくて、やっぱりgibkiy gibkiy gibkiy がやりたいんです。

(ライヴ配信についてはどうですか? と尋ねると)自分をそのまま全力で提示するというのがまずあって。無観客ライヴはやったことがないけど、何も変わらないと思います。生で目の前にお客さんがいるのとは違うとわかるんですけど、こうしよう、ああしようと考えてやっていないので、(配信でも)その場で何か、掴めるものがあれば掴むと思います。

ライヴに対してイメージしていても、イメージどおりではないと思うんですよ。だから、その場で何とか、そこにある空気を操るようにやってるんです。たとえば本番前のSEが流れた時点で、ドラムのカウントが入った時点で、抽象的ですけど、イメージしていたものが正三角形だったとすると、全く違う三角形に変形していったりするんです。すると僕らは、その三角形を正三角形に戻すのか、より歪ませるのか、そんな感じでライヴをしてるんですね。こうしよう、ああしようと思ってても、その場にならないと絵が描けないというか。

それが、僕自身がやることかなと思ってます。想像を超える何かでありたい、みたいなのがきっとあるんです。そんなに難しいことではなくて、あ、今日どうしようかなって、立ったその場で思ったりするから。こういう取材も、イメージしないようにしようと思っていました。その場で、自分から出て来る言葉が一番リアルだと思うから。

編集長の日記
急に冷え込む日が続いて、気分も鬱々とします。緊急事態宣言が解除に向かっていても、特に嬉しいとも思わず。
あえて明るいことを考えるなら、お買い物に行けるのは少し嬉しいかも。お洋服とか可愛い文房具とか香りのいいハンドクリームとか、不要不急のお買い物はやっぱり人生に必要です。美味しいお茶をカフェで飲む時間も。
新型コロナウイルスは消えはしないけれど、感染予防対策をしながら、少しずつ取り戻せた日常を愛おしんでいきたいです。

インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。