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緊急事態に思うこと。ちょっと真面目に。

2020.4.26. 大嵩 潤 / the god and death stars

大変な状況ではあるんですけど、僕は全然悲観的に捉えてないんですよね。もちろんライヴができないのは楽しみにしてた人に申し訳ないとも思うんですけど、こういうときだからこそできることがあると思ってるんです。それは音楽とは関係なくても、たとえば映画を見たりとか、料理を作ってみたりとか、何か興味があったけどできなかったことがいろいろできますよね。だから、こういう状況を僕は楽しんじゃってます。

料理を作るにしても何か凝ったことをやらなくてもいいんですよ。僕、ラーメンが好きなんですけど、ラーメン屋さんに行けないじゃないですか。だから、この機会にお取り寄せしてみたりとか。今日は、フルーチェを買ってきたんで、「フルーチェ、作っちゃおう」みたいな(笑)。そういうのも楽しいですよね。

ほかにもいろんなことに手を出してるんです。これ、言っていいかな…、嵐っているじゃないですか。その曲を踊れるようになろうと思って、YouTubeを見ながら、踊ってるんですよ(笑)。体を動かさないとイヤだなと思って、走ってはいるんですけど公園も人が多いし。走ってるだけだと楽しくはないじゃないですか。だったら、楽しく体を動かそうと思って、嵐を踊ってみようかなと(笑)。YouTubeで解説してくれてるダンサーの動画とかもあるし、テンポもゆっくりしてやってくれたりするんで、それを見て踊ってます。

生きていればイヤなことは、絶対あるじゃないですか。そういうときとかツラいときに、逆に「あ~、よかった」とか「めっちゃ最高」って、口に出すようにしてるんです。そうやって口に出すと、脳が勝手にいいことを考えてくれるというのを昔見たことがあるんですね。だから、ライヴができない、家から出れない、でも、「マジ最高」って言ってたら、いろんなことをやろうと思うようになって。それで楽しくやってるんです(笑)。

もちろんライヴに行けなくなった人の気持ちもわかります。自分も好きなアーティストのライヴに行ってたし、一週間後にその人のライヴがあると思うと、それがその一週間の活力になってたりしたから。僕らのライヴに来る人ももしかしたらそうだったのかなって思うと、申し訳ない気持ちにもなるんですけど、もう絶対にライヴをやらないと僕らは言ってるわけじゃないから。その日を楽しみにしてもらって、それがお客さんの活力になってくれたらなと思ってます。

それがいつになるかは正直わからないし、もしかしたら今年いっぱいライヴができないんじゃないかとか考えちゃったりすることもあるんですけど、じゃあその間に嵐の曲、3曲踊ろうって(笑)。僕はよく妄想するんですけど、ライヴができることを想像して、こんなことやろうかなとか、ライヴやったときにこれだけお客さんが集まるんじゃないかなとか、そういうことを考えてると楽しみでしょうがないですね。

今年、the god and death starsは10周年を迎えるんですけど、僕は、今年が10周年で面白いなって思ってるぐらい。この事態が9年目だったらどうしようと思うと思うんですけど、逆に10周年でコロナくらってるよって笑い飛ばせるというか(笑)。僕はそんな感じで捉えてますね。

もちろんやりたかったことはいっぱいあるし、計画していたこともあるし、それが計画どおりにならなかったのは残念ですけど、別にそれは延ばしてもいいかなって思うんですよね。できなかったからそれを全部白紙にしますとは思わないので、ゆっくり考える時間がもらえたなと。だから今は、みんなにもそれを楽しみに待っててほしいですね。

編集長の日記
やはりGWが始まったせいか、外出している人の量が少し多いように感じましたが、どうだったんでしょうか。個人的には、もうGWで4月も終わりに近いというのが信じられないような気分です。
それでもやっぱりGWはGWなので、仕事はスローペースにして、ちょっとお楽しみをしながら楽しく過ごしたいなとは思ってます。まずは、緊急事態宣言の前に駆け込みで本屋さんに行って購入したまま、積読(つんどく)になってる本の読書からかな。そして私もフルーチェを作ろうと思いました。

インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。