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和登 / 夜-yoru-×義彦 / heidi. 対談

夜-yoru-が4月から毎月連続で企画していた2マンライヴ。
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、4月、5月と延期となった。
けれども、この興味深い顔合わせを一足先に楽しもうと
ヴォーカル対談を企画。まずはheidi.の義彦が登場! 
(この取材は、4月13日オンラインにて実施されました。
取材後、5月の2マンは1月24日に延期が決定。楽しみに待ちましょう!)


■ミュージシャンとしてのキャリアはどちらが長いんですか。
和登:歳が一緒なんで、ほぼほぼ一緒じゃないですか。たぶん俺の前のバンドのメンバーがバロックのローディをやってて、そのまま事務所に入ってるから、そのおかげで雑誌とかに出るのは早かったです。でも、バンドをやり始めたときから考えると、そんなに変わらないですね。

■何か仲良くなったきっかけがあったんですか。
和登:最初は、前にやってたバンドとheidi.が2マンするときに、事前に新宿LOFTでトークイベントみたいなのがあったのがきっかけですね。heidi.からはよっしーと桐さんが出て、俺ともうひとりメンバーが出たのかな。そこから話すようになりました。
義彦:ふ~ん。

■義彦さん、そのこと覚えてます?
義彦:いや(苦笑)。そのとき俺、酔っ払ってた? ヤバいやつ?
和登:酔ってたけど、全然ヤバくないよ。
義彦:ん~、記憶にございません。
和登:(笑)
義彦:渋谷で、摩天楼オペラの苑君と飲んだときがあったでしょ?
和登:団長と4人で飲んだとき?
義彦:そうそう。そのときの記憶がすごくある。
和登:それで距離が縮まったよね。

和登

■プライべートで? そういうときは、どんな話をするんですか。
義彦:ヴォーカルの話とかしてたんじゃない? 団長とか熱いから。
和登:それでカラオケに行こうってなったんだよね。そしたら、メタル組に火がついちゃって、俺らは置いてかれて(笑)。
義彦:(苦笑)悪いけど、あれはキツいカラオケだった。有名なキーの高いバンドさんの曲を原キー(原曲キー)で歌ったりして。“お前、もっと(高いキーが)出るから”って団長に熱く言われて。こんなにキツいカラオケあるんだなって思いました(笑)。
和登:ハイトーンの押し付けだったよね。
義彦:一緒にいてくれて助かって、すごく二人でしゃべってた気がする。
和登:今度はもっと楽しいカラオケやろう。

■二人で楽しくカラオケに行くなら何を歌いますか。
義彦:Dir en greyは始まるよね。俺、次に蜉蝣さんが好きだったんですよ。
和登:俺もそれに乗っかる。そしたら、Kaggra,とかElDoradoとかその世代のバンドにいくと思う。D'espairsRayとか。
義彦:だから聴いてきた音楽が合ってるんですよね。

ライヴ前はお腹が痛くなる二人(?)

■ヴォーカリストとしてはお互いをどんな風に見ていますか。
和登:今日のこの対談でどこかのタイミングで言おうと思ってたんだけど、よっしーって同世代のヴォーカルの中で一番上手いと思うし、一番好きなヴォーカルなのね。
義彦:ありがとうございます。
和登:それは歌が上手いだけじゃなくて、そこに人間の温度感とか熱量とか体温を乗せることができるところがいいんだよね。それにこれは持って生まれてるものなんだけど、声質がいい。
義彦:声質を褒められるのはうれしいですね。
和登:声質はもって生まれたものだから個性なんだけど、磨けないじゃん、最初からそれしかないから。個性は武器になると同時に、好き嫌いが分かれるから弱点にもなる。聴いただけで人を選ぶじゃん。忌野清志郎さんとか吉井和哉さんとか、カッコいいしすごく好きだけど、声質そのものは聴く人を選ぶと思う。でも、よっしーの歌声は誰もが聴いて安心する声色だと思う。聴いてよっしーだとわかるけど、嫌味がない。それはすごくいいなと思ってます。
義彦:ありがとうございます。和登は普通にステージに立ってるだけでカッコいいですよね。まず見た目からですけど、体型維持とかちゃんとしてますよね?
和登:(笑)してるけど…。

■それは義彦さんもじゃないんですか。
義彦:いや、俺はすぐダメになっちゃうんですよ。デブから始まってるし(笑)。和登の立ち振る舞いとかステージングとかが好きなんですよね。俺はファルセットが苦手なんですけど、和登のファルセットから地声に持っていくところのテクニックはすごくきれい。聴いて心地いいし、ファルセットが和登にちょうど合ってるし、俺はそれがすごく魅力だと思うんですね。そこはすごく強いと思うところですね。俺はまっすぐ歌って、出なかったら声がひっくり返るようなヴォーカリストだから(笑)。
和登:それは俺も一緒だけどね。
義彦:和登の歌は安定感があるよ。対バンとかして見てても、聴いてて不安になったことはないですね。それはヴォーカルの絶対的な強みかなと思います。

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