急展開だけど想定内、前に向いて進むしかないの
2020/5/1(金) 晴れ
5月初日はちょっと風が強いけど、爽やかな朝だったね。
不思議なんだけど、何でこんな美しい時期に五月病なんてことになっちゃうんだろう。9月入学だと十月病になるのかな?
もう1年の3分の1が終わっちゃったね。そのうち2カ月は新コロナ騒ぎだった。あとどれだけ続くんだろう。
思い悩んでもユーツになるだけ。私はまだまだ元気です。ありがとうございます。ホントにみなさまのおかげと思ってる。
元気の無い方、もう疲れちゃったよと言う方、是非こちらを読んでね。
こんなものが必要な季節になった。これはロールオンタイプの制汗剤だけど、DEOCOといえばボディーソープ。おっさんでもJKの香りになれるって評判なの。
制汗剤でもJKの香りになれるかなって思ったけど、さすがに甘かったみたいw
あと腕や脚を出すようになると、日焼け止めも欠かせないね。女は大変って感じだけど、肌が弱いので男モードでも日焼け止めは欠かせなかったの。
LINEで送られてくる厚労省の「新型コロナ対策のための全国調査」。性別欄が好ましいわ。私は心は女性だけど、体は男性なので「その他」をチェックさせていただいてる。厚労省の意図だと本当は「男性」なんでしょうけどね。
まあ、でも国の調査で性別「その他」欄ができたのはすばらしい。他の回答者の方々が「なんだこれ?」と考えるきっかけになるかもしれないもの。
さてこの日記を始めてから半月経ったのね。その間に女の親友ができたり、取引先にカミングアウトしたり、初めて歯医者に女装で行ったら実はそんな男性は珍しくないと知ったり、いろいろ楽しいことがあった。
全般的に幸せだったの。朝はヨガをやり、シャワーを浴びてから上から下まで女装し、買い物にもそのまま行っちゃう――みたいな生活が定着するものと思っていたの。
でも甘かった。
やっぱりパートナーは耐えていたみたい。一緒にドラマ録画を見ていたら、突如爆発したの。大噴火という程ではなかったのだけど、じわじわ火砕流が迫ってくる感じの圧の強い爆発だったわ。
結婚直前なんだけど、夫婦別姓の問題で揉めたことがあったの。
パートナーはご存知の通り、私なんかよりずっと仕事が大好きなバリバリのキャリアウーマン(死語?)なの。
当時は30歳前だったんだけど、当然のように一生仕事を続けたいと言う。1993年のことだから、こういう女性はかなり増えてきていたけど、まだ結婚して会社を辞めるという女性の方が一般的だったと思う。
私に甲斐性が無いこともあって、お仕事を続けることには大賛成だったのね。家事も得意な方だから全然いいよって。
ところが「仕事を続けるにあたって姓が変わるのはいろいろと不都合があるから籍を入れたくないんだけど」という申し出は、さすがに非常識と思ったの。今から27年前のことよ。
今は、パートナーの言うことはよく分かる。その後散々責められたこともあって勉強したの。だから私は今ではバリバリの夫婦別姓論者なんだけど、当時はそうではなかった。
いずれにしろ結婚するのに籍を入れないというのは私には考えられなかった。それでかなり強く籍を入れることを主張したの。
そしたら、「じゃあ、あなたの姓を変えればいい」と言うの。
姓でなくて性なら変えたかったんだけど。私ね、長男でかつ初孫なのよ。家族や親戚の期待を一身に背負ってたのよね。
とっくに裏切っちゃったけど、でも当時はそういう自負もあったので、自分の姓を変えるなんてとんでもないことだった。
で、結局強く押し切る形で籍を入れて、パートナーの姓を変えてしまったのよ。以来、パートナーは仕事では通称を使い、何かコトがあるとこのことを責めるわけ。
それはたいてい酔っ払っているときで、言い方が強くなるのね。「長男面して、何も長男らしいことなんてしてないじゃないの」って感じ。
ぐぅーの音も出ないので、私もつい怒鳴り返したりしちゃう。いいことじゃないけど、わかるでしょ? 気持ちは。
でその後、私はしくしく泣いちゃうの。みっともないね。Sissyという言葉は私のためにあるのかしら。
そういう経緯があるから、2人でお酒を飲みながら見ていたドラマで、新婚さんが区役所に籍を入れるシーンが出てきたときに、用事を思い出したとか言って、席を離れるべきだったかもしれない。
でも危険に気づかず、そのまま座り続けていたら、パートナーが突然、「そう言えば、婚姻届は○○ちゃん(私の本名)が一人で出しに行ったんだっけ?」と不穏な質問をするのよ。
私ね、一緒に行ったとばかり思ってたのよ。だけど記憶が曖昧なの。「うーん。覚えてない」と答えたら、「私が一緒に行くわけないでしょ!」と切れ始めたわけ。
その後、自分がいかに姓を変えるということで苦労したか、私が長男面して入籍を強行したけど(出た!)意味がなかったこと等、この件に関する私の罪状一覧を並べ立てた。
そして「私の別姓は認めてくれなかったくせに、自分の女装は認めろって虫が良すぎる」と言われたの。
4月19日にちょっとした危機を感じてから約10日、私は日に日に幸福感が増していき、その時点で幸せの絶頂にいたのに、いきなりの急展開だった。
私ちょっと思った。
確かに昔、パートナーの意向を無視して苦しめる結果になった。ただそのときは不勉強でどんな苦しみがあるのかも理解していなかったからだ。今は理解し、夫婦別姓にも賛成、何なら籍を外して事実婚にするのでもいいと思っている。
一方、現在のパートナーはLGBTについてほとんど勉強もせずに、私がこれから先も男で生きていくことがどんな苦しみなのか分かっていない。それって、27年前の私と同じじゃないの? それとも分かっていて復讐がしたいということなの?
とはいえ、パートナーは酔っていたからそんな理屈にはどんなことがあっても反撃してくるだろうし、私も酔っていたからこんなに理路整然と説明できる状態でもなかった。今まとめるとこんなことを思ったということなの。
だから仕方なく泣いた。
泣いてから、でも想定内だと思った。そんなに幸せは続かないと思っていたから。ちょっと終わりが早かったけどね。
気持ちが落ち着いてから、私はそれでも女として生きていくことを諦めないということを聞いてもらった。
自分が後悔したくないのももちろん、パートナーを恨みながら死んでいくのもいやだと話した。私は一生一緒にいたいけれど、女として生きられないのなら離婚して欲しい。ただ、憎しみ合っているわけではないのだから、円満に別れたいと告げたの。
パートナーはもう少し考えたいと言った。
実を言うと、この日記を始める前の4月13日に同じような喧嘩があったの。ただその時は、私の女装がケバいおばさんみたいだから嫌いという理由だったのよ。
写真は多少盛ってる(肌をキレイにし、若干顔を細くしてるの)けど、ケバいって感じではないでしょ? 私自身、ケバい女装は好きでないので、言いがかりだと思った。
でも言いがかりをつけてもやめさせたいんだなと考えて、とても傷ついたのよ。
ところが翌日になって、「コロナ禍で私も感情が高ぶっている。最近在宅勤務をするようになって○○ちゃんが朝から晩まで女装しているのを見るのがちょっと耐えられなかった。慣れるようにがんばってみる」と言ってくれたの。
それで希望が見えたので、この日記を始めたのよ。
たった半月だけど、この日記を書いて、自分の心としっかり向き合うことができた。そしたら強くなれたみたい。
だって、私はパートナーが反対しようとも自分の道を歩むのをやめないと言い切ったのだもの。
もう進むしかない。後戻りなど考えていない。
だから私はまだまだ元気です。
自分のしたいことと向き合うことで、わたしはしあわせになれたと思っています。わたしの生き方を知って、ちょっとでも癒やされる人がいればいいなあという気持ちで書いています。スキやフォローは本当に励みになりますので、よろしくお願いいたします。