奈良に行くなら[33]〜奈良国立博物館・なら仏像館編
うわっ!でか…
広々とした展示室で見るド迫力の仁王さま。わかってはいても思わず声が出てしまいました。
奈良国立博物館・なら仏像館の第6展示室。順路からすると6番目でありながらも、ここが入り口の正面に位置しているため、第1展示室に入るより先に見えてしまうんですね。気が急く!
動画で何となく様子は知ったつもりでいましたが、なんだあれは…なんだなんだあのサイズ感は。重厚感ハンパないな…はやる気持ちを抑えこみながら先へ先へと進みました。
いや、もう。圧巻!でした。
本来は吉野・金峯山寺の仁王門に安置されている金剛力士立像。高さ約5m。国宝・重文指定の像としては、東大寺南大門の金剛力士像に次ぐ大きさだそうで。金峯山寺は現在、仁王門修理の真っ只中。その修理が終わるまでの間、門番である両像がナラハクに仮住まいされているというわけです。
これは肉眼で体感できてよかった!360°こんなに無防備な姿はそうそう見られませんよ。しかも撮影可なんです。なので阿形像・吽形像をそれぞれ好きな角度から、また気になるポイントに寄りまくるなんてこともできちゃいます。
展示室の天井もギリギリ…現地に行ってみて改めて、これ入れるのホント大変だっただろうな〜と思いました。ナラハクの公式チャンネルにも解説がありますが↓
■Part1. 搬入・展示編
え。こんなんどやって入れたん?という疑問はこちらの動画が解決してくれます。法要では散華もまいてますね〜。
■Part2. 解説編 どうしてナラハクに?
■Part3. 解説編 いつ誰が造ったの?
■Part4. 解説編 阿形像と吽形像の違い
ナラハクでお目にかかれるのは、金峯山寺の仁王門が完成するまでの期間限定。完成は2028年頃の予定だとか。仁王門の中に戻れば格子越し。前方から拝すのみになるかと思います。ダイナミックな仁王さまと直に対面したいなら今がチャンスです!
比較的コンパクトな空間でありながら、この仏像館には常時100体近くの仏像が所狭しと並んでいます。だから旅の途中でふらっと入って廻りやすいのも気に入っている理由。トーハクぐらい大きいと、どっから見たらええねん…1日がかりでも全部見られないでしょー!と戸惑ってしまうw
定期的に展示替えをしながら、いつ行っても充実のラインナップで見せてくれます。国宝・重文も多数。飛鳥〜鎌倉時代の日本の仏像に特化しているから、個人的に好きなジャンル・見たいものがズラリ勢揃いしているのです。ありがたや。
東大寺二月堂の絶対秘仏、十一面観音(大観音)の光背もこちらにありますよ。
京都国立博物館のマスコット「トラりん」も仁王さまとご対面。トラりん、かわいいな〜。ちなみにここで登場している仏像ハカセ・イワイさんと、公式チャンネルの岩井美術室長は同一人物。キャラ違い過ぎw 楽しー♪
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