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今、世界中に伝えたいこと

去年の10月末から就業していた会社が契約終了となり、今日(1/28)が最終出勤日でした。
入社当初は、9月の決算が遅れたらしく、色んなことが滞っており、仕事を覚えなくてはならないのに、期日に間に合わせないといけない業務も多々あり、引継ぎはかなり大変でプチパニック状態でした。ただ、今までの経験から、どんな仕事も最初は大変だけれども、慣れれば大丈夫と思い、一生懸命取り組みました。しかし、1ヶ月の引継ぎが終わり、前任者から上司が変わると、2週間も経たないうちに契約終了を言い渡されました。長期の契約で入ったので、正直驚きました。私の何が悪かったのか... 今までどんな職場でも、頼りにされ、慕われてきた私だっただけに、とてもショックな出来事でした。

もともと、週4で在宅ワークという話でしたが、この3ヶ月間全出社でした。上司は在宅ワークで、週2しか出社しない為、基本チャットやメールで指示をしてきます。関わる人はその上司だけで、前任者は同じフロアにいるけれど、席は離れており、すれ違っても何も声をかけてはくれない人。なので、違うチームの中に独りぽつんと私。

でも周りのチームは明るい方たちでした。特に私の後ろの席の女性は!40代のようでしたが、毎日残業しているようで、電話したり会議したり、雪の日にヒール👠履いて出かけたり、部下の教育やフォローをしたり、コミュニケーションをとる声も大きく、まぁそれはそれは明るく、元気な方でした。私は、周りのチームとは挨拶くらいしかしなかったですが、仕事熱心な方たちだなぁ!と思いながら見ていました。そう、この3ヶ月間、毎日。

私は次第に、上司からなんとなく避けられているような、冷たくされているような、同じチームのたまに出社する人たちからは、白い目で見られているような、そんな視線を感じるようになりました。仕事は、ほぼ書類整理が中心となりました。コロナ禍になって、在宅ワークになって、溜まった書類を、私が毎日出社して片付けました。私は言われた仕事を真面目に丁寧に、やるべきことをやりました。

そして今朝。上司にリモートで「短い間でしたがお世話になりました。」と伝えたら、画面からこちらを見ずに「ありがとうございましたー、あ、それで今日中にやってもらいたいことがあるんだけどー、」と最後に、翌月初にやる仕事を今日やるように言われました。私は書類を綺麗に片付けて、言われた事も全て終わらせて、机も掃除をして、独り静かに去ろうとしました。

そのときです!
「今日、最後なんですよね?」

後ろから大きい声で話しかけられました。そう、後ろの席の女性。周りのチームも「え?」と目を丸くして、私の方に注目が集まりました。「今日、最後なんですよね。さっきお菓子買ったんだけど、2個買っちゃったから1個あげる!どっちが良い?」と、きのこの山とたけのこの里を差し出されました。

私は、
私は、、

毎日一人で黙々と仕事をしている姿を、彼女は見てくれていたのです。私がみんなを見ていたように。

胸が熱くなりました。思ってもみなかった展開に、言葉が出ず「たけのこ…」と言い、頂きました。(写真はその、たけのこ🎍😭)恐らく、私のために買ってきてくれて、敢えて大きな声で、周りも巻き込んで、みんなで労おうとしてくれたのだと思います。

悲しくて、寂しくて、悔しい思いだけで終わるはずだった最後の日に、毎日現場で背中を向き合わせていた女性から、こんな感動を頂くなんて!私はその女性に何も出来なかったから、だから今この瞬間に世界中に伝えたいです。

もし彼女の立場だったら、あなたはこんなことできる?こんな優しい愛に溢れた行動とれる?私はとても傷ついていたけれど、とっても嬉しかった。見てくれている人はちゃんと見てくれているんだ‼️と感じました。自信を失くしていたけれども、次もまた頑張ろう‼️って思えました。

読んでくれてありがとう。

どうしても聞いて欲しかったよ!

#創作大賞2022  

#たけのこの里 #きのこの山 #どっち派

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