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ヴェネツィア

ミラノから列車で、2時間45分の旅

列車が、最後のリベルタ橋を渡りだし、サンタルチア駅が近づくと車内では、歓声が上がります。アドリア海の真珠、ヴェネチアが見えて来ました。

ヴェネツィアが車内から見えてきました
ヴェネツィアサンタルチア駅に到着です。
イタリアの旅は、このすけさん、かくさんと三人の珍道中です(笑)


ヴェネチアの地形と歴史

約120以上もの島で成り立っていると言われているヴェネチア

5世紀のゲルマン人侵略により、ヴェネチア周辺の人々は、海に住むことを始め、満潮時には海に沈み、干潮時には陸地になる干潟(ラグーン)へ人々は移り住み、町を作っていきました。

7世紀にはヴェネチア共和国が成立、当時の中心はリド島(現在のヴェネチア映画祭が行われるところ)で、フランク王国のカール大帝の時に、現在の本島であるリアルトを中心に発達しました。


右の細長いのがリド島、左がリアルト島


サンタルチア駅近くのホテルです
ここで朝食を
バルコニーが素敵です。
ヨーロッパに来て感じるのは、
どこでも太陽の光をいっぱい浴びて楽しむ
テラスの活用

大運河に沿って街を歩く


14〜16世紀に、地中海貿易で栄えた街は、ビザンチン文化の影響を受けた建築物が残っています。

とにかく暑いのですが、駅から、運河に沿って歩け歩け、本島の中心部である、サンマルコ広場まで、仮面を被って、仮面舞踏会(マスタレード)に行く人々が路地から出て来るような、不思議で美しい街をひたすら歩きます(この街はタクシーもバスも地下鉄もなく、ゴンドラか水上タクシーか、歩くしかないのです)。

45年前のツアーでここには来たことがあるのですが、ナポリだったか、ヴェネツィアだったか、ゴンドラで歌を聞いたのは?ヴェネチアンガラスのネックレスとかも買ったのもいまは手元にありません。

今回の旅は、ユーロ高ももちろんありますが(日本で買ったほうが多分やすいか同じ)、荷物がもう増やせない、ゆっくり見る時間がない、目的は違うところにあり(笑)なので、ひたすら歩く旅です。

駅から大運河沿いに歩きます。運河に向かって建物が建てられています。
こんな路地から仮装した仮面のひとが出て来そう。
仮面もたくさん売っています。
水の上にあるといってもいい建物
水の上にある建物
浸水が心配
所々にゴンドラが


ここからゴンドラに乗れますね。
横目で見ながら乗りたいけど乗りません(笑)
サン・マルコ広場に向かう途中のカフェのバルコニー
大運河にかかるリアルト橋からの景色です。
水上バスもタクシーもこの下を通ってます

サン・マルコ広場

18世紀に、この地に侵攻して来たナポレオンが「世界一美しい広場」と絶賛した広場。
14〜16世紀に栄えた地中海貿易では、ここを拠点に商取引が行われ、政治・宗教・文化の中心地になっていったと言われています。

この美しい広場も11月から1月にかけての高潮被害で、サン・マルコ寺院の柱が水に浸かったり、サン・マルコ広場が水浸しになったりすることもあるそうです。いつか沈むのではないかと心配ですね。いろいろな取り組みもされています。


サン・マルコ広場
正面がサン・マルコ寺院
右が大鐘楼
その後ろがドゥカーレ宮
旧行政館
12世紀に建造され、
行政官たちの執務室や住居になっていた。
広場には大理石の敷石が残っています。

 今もサン・マルコ広場の同じ場所で
営業を続けている
1720年創業の『カフェ・フローリアン』
カフェの上は、17世紀に建てられた新行政館
1720年創業の『カフェ・フローリアン』
バイロン・ヴェルディなども
思索の時を過ごした店
ヴェネチアン様式の内装
映画『旅情』でも、
キャサリーン・ヘップバーンが
お茶していたカフェ
ランチはクロックムッシュ
音楽家が演奏しています。チャージは6ユーロ
サンマルコ寺院

帰りはヴァポレットで

駅近くのホテルにいったん戻るには、ヴァポレットという水上バスに乗ります。席に座れたものの、日傘をさしてはダメだし、直射日光が当たって、遮るもののない、ほんとうに暑い航海でした。

あまりの暑さでもう歩けません。
ヴァポレットという
水上バスで運河を巡ります。
この船でなく写真ありませんが
20人くらい乗れます
『嘆きの橋』
ドゥカーレ宮殿と牢獄を結ぶ橋、
宮殿内の裁判所で有罪になった囚人が
ここを、歩いて牢獄へ
右の端に見える白い乗り物が乗っている
ヴァポレット
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島は、
島全体が教会です。
アーチの美しい『カ・ドーロ』
当時は金箔で覆われていた
15世紀建造のヴェネチア・ゴシック建築の傑作
『リアルト橋』
16世紀末に当代一の建築家ダ・ポンテの設計で建造された橋


船着場に到着です。
夕方のテイクアウトのアペリティーボ
夕飯のお店
店内は予約でいっぱい
魚介のアンティパスト
手長エビのパスタ
カラスミのパスタ
イイダコのトマト煮込み
ハウスワインの白
ずっととまっている人慣れしたカモメ
窓からは洗濯物が
まだ8時でも明るい夕暮れ前
夕暮れのヴェネチアは
ため息がでるほど美しい

ヴェネチアの夜はまだまだ続きます。


付録


この noteを書いていて、聖マルコのシンボルである「翼のライオン」はヴェネチア共和国のシンボルでもあったということを知りました。
いたるところで、ライオンの像や絵を見かけるそうです。

聖マルコのシンボル「翼のあるライオン」
サン・マルコ寺院のてっぺんに

偶然翌朝にサンタルチア駅で見た列車にも

サンタルチア駅で見た列車
日立製
トレニタリアの新型近郊用車両で、
このうち2階建てのロックは、
日立製作所のイタリア現地法人、日立レールS.p.Aが手がけた車両


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