見出し画像

おかみ丼々和田開店記念日

おかみ丼々和田は、2012年9月27日に開店し、2022年3月末をもって築地での店舗は、閉店させていただきました。

9月27日の今日は10年目の開店記念日。

昨年はコロナで9周年のお祝いできなくて
これは2020年の8周年開店記念日のお祝い


今は築地を離れて、別府の鉄輪温泉に移住して、ちょうど半年
次のステージを準備しています。

築地での店舗を通して、いただいた沢山のご縁への感謝を込めて、これまでの歩みを少しずつ、振り返ってまとめておきたいと考えました。

拙いnoteですが、もしよろしければお付き合いくださいませ。

起業のきっかけ


『おかみ丼々和田』を起業したきっかけは、以前のnoteに書いたように、丸の内で60歳を前に、転職したベンチャー企業が、3.11をきっかけに、
2011年5月末に倒産してしまったことです。

周りの友人たちが心配して
「年齢に関係なく働けること」「人が好きなこと」

京都のうどん屋の友人夫妻からは、
「儲からないけど年齢に関係なく働けて、食べていけるから」
「秘伝の出汁を教えるから」
という心強い後押しがあり、無謀にも、はじめての飲食店起業を志すことにしました。

京都のうどん屋『大阪屋』での修業

飲食店経験が全くありませんでしたが、10月には、商工会議所の起業セミナーに通い、無料のホームページや、ブログ、フェイスブックページを立ち上げ、毎朝6時に、店探しのこと、食材の生産者さんのことなど、準備ブログを書く生活が始まりました。

これが最初の『秘伝の出汁の親子丼』

コンセプトは、最初から
「ご縁を繋ぐ店」
「働く女性を応援する店」
「ひとりオペレーション」

時代はちょうど、シングル社会に向かっていて、
「頑張ってひとりで働く女性がほっとできる場所づくり」を目指しました。

おかみ自身が、50代にやっとひとりで歩くようになり、周りに応援してもらっての「いま」がありました。

なので、もちろんひとりで食べていくのが最大の目的でしたが、
この場所が最終的な形で、何か誰かのお役に立てる場所になればという願いもありました。

編集者していた、おかみが「丼」をつくるのが面白い、しかも京都のうどん屋に伝授してもらった出汁があるという強みを活かしてやれるが、全く素人のおかみがやるには、居抜きでなくて、空間そのものも売ることが大切だと、京都の出汁にちなんだ京風の極小空間6坪の「おかみ劇場」を建築家、吉柳満氏が設計してプロデュースしてくださいました。

この記事に、その経緯は丁寧に書いてくださっています。

店を探し始めて、8ヶ月後、たまたま出会った、東京の台所「築地」という地で、戸惑いながらも店を構えることができました。

この記事以降のことを整理しておきたいと思っている、おかみ丼々開店記念日。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?