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瞑想には雑念が浮かんできて良いのです

私がマインドフルネス瞑想を実践している中で、他の方に「瞑想いいよ」とお勧めると、結構な割合で「瞑想するとすぐ雑念が浮かんできてダメなのよね」とお答えいただきます。

瞑想は雑念が浮かんできてOKなのです!

人間の思考は一日100万回と言われています。その中でも繰り返しの考えが多いそう。思考は人間の自然な活動。瞑想の間にその思考を止めることはとうていできませんから、雑念は必ず湧いてきます。

その浮かんでは消えていく思考に「気づく」というのがマインドフルネス瞑想の大きなポイントです。

瞑想はよくスノードームに例えられます。お土産でもらったり、インテリアで飾るようなやつです。振ると雪がチラチラして中にあるものが見えませんが、静かに落ち着かせていると雪が降り積もって中に何があるのか見えてきます。

瞑想中の思考はそんなイメージです。普段、いろいろ頭の中でグルグルして雪が舞い散っている様子ですが、瞑想することでそのチラチラした雪の様な思考が落ち着いて、自分の本質が見えてくることになっていきます。

瞑想を繰り返すことでチラチラした雪のような「思考の癖」にもだんだんと気づいていきます。

私の場合のよくあるモヤモヤは、PTAの活動での「ああすればよかった」「こうすればよかった」。そのことにとらわれて時間もとられるし、気持ちも疲れてしまいます。日常で気になってしまって、子供との会話も上の空だし、家事のやる気は起きないし、瞑想を知る前は分かっていてもそんな自分がとっても嫌でした。

瞑想を始めてもしばらくは辛いのです(涙)結局その考えばかり浮かんできて「ああすればよかった」と変えられない過去のことに気を取られたまま、目を閉じて静かな時間なのに頭の中はずっと考えているのは何の苦行かと思うくらい確かに辛いものでした。

でも、繰り返し続けて2週間ほどの瞑想で思わず笑ってしまったのです。もうどうにもならないことなのに、また私は目を閉じるとこの考えが真っ先に浮かんできている。自分で自分を責めることをよくも飽きずにやってるな、こんな性格の私ってしつこいほど根暗で面白い!と急に客観的な自分が現れて「フフッ」と声が出るほどでした。

瞑想を続けることで、そういう思考の癖を持っている自分に、自分自身で気が付くことができる。人から言われるのと自分で気づくのでは全く違います。

いつ気づくかは個人差があるので、何回やったら大丈夫ということは言えませんが「瞑想は思考のトレーニング」。筋トレをするような気持ちで少しの時間でも毎日継続してみましょう。

そんなグルグル思考の私は今もグルグルすることがありますが、そんな自分を責めずに客観的に「またやってるよ~」って斜め後ろから自分で自分に声をかけている感覚になり、以前よりその考えを見つめる気持ちは楽になっています。

雑念がダメとか、後ろ向きな考えはダメ、だから瞑想もやらない。自分の「ダメ」と思うことばかりに目をむけるではなく、自分と向き合う練習だと思って目を閉じ、ただただ静かに呼吸や身体の感覚を味わう時間を作ってみる。

「どんな自分も楽しんで見つめてみる」

瞑想に抵抗のある方もそんな風に楽しんでみてください♪

お読みくださりありがとうございました。

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