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14の出会いは永遠

好きな漫画家……片っ端から買って読みあさったという意味では
池田理代子。
辞書のような愛蔵版は全て揃えた。※以上以下敬称略

読みあさってボロボロになってしまったので現在愛蔵版は手元にない。辛うじてあるのは21世紀になって出た「ベルばら外伝」。本編買い直したいと思っているがスペースがない(しかも外伝14巻いつの間にか出てた💧)。
私の基礎を構成する漫画家と言っても過言でない。

池田理代子作品はヨーロッパの歴史に踏み込む橋渡しをしてもらい、
18世紀~20世紀初頭の欧州大陸の時流をつかむ道標になった。

私と池田作品(ベルばら)の出会いは中二、フランス革命の授業プリント。
……ちょっと面白い先生で、お陰で社会は無事高校受験の得点源になった。
バスティーユ前のシーンをプリントで見せられ、俄然前後の話が気になった(授業が壮大なるネタバレだったのだが)。
アニメ再放送→漫画愛蔵版→シュテファンツバイク→中央公論のフランス革命と皆通る道を全て履修した。
その後エカテリーナ、オル窓、おにいさまへ、短編集…と辞書のような愛蔵版をコンプリート、片っ端から読んだ(但し田舎の本屋にエロイカは並ばなかった)。

高校入ってベルばらをクラスの友人に貸したところ、2ヶ月ぐらい返ってこなかった。面識ない方数人にお礼を言われて気がついたのだが、ベルばらは隣のクラスまで巡回していたらしい。
→授業中いきなり漫画を渡される女子校あるある。私もそれで「長屋王」と「僕の地球を守って」を読んだ。

90年代動乱期と、一つ二つ前の動乱期である「天の涯まで」「オル窓」は時代が繰り返しているようで興味深いものがあった。
二十歳過ぎて空白地帯だった欧州史の根源である古代ローマとルネサンス(=塩野七生)を読み漁ることができたのも、池田理代子作品で欧州史のとっかかりができていたからこそだと思う。

また高校在学中にパリ・ウイーンへ行くチャンスをつかんだ。
「ベルばら」や「オル窓」に出会ってなければパリの街を観光しても、ウィーンののシュテファン大聖堂やシェーンブルン宮殿に行っても味気ないものだったろう。
聖書もギリシャ神話も大して入っておらず、ましてや未成年でお酒も飲めないのだ。演奏旅行の合間の観光なので自由時間なんてなく、移動中のバスの車窓からの観光がほとんど。
目に入ってくるものと、脳内に焼き付いた漫画の一コマとを神経衰弱をして一人満足。バスからの観光でも十分楽しめた。
パレ・ロワイヤルの広場に降り立ったときは感動した。

未読の作品もまだあるので(エロイカ)、電子書籍をいい加減導入するか。。。

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