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“風流”な和菓子

こんばんは、もこみです。
今日はお茶のお稽古日でした。
そこで出していただいたお菓子がこちら。

「風流」 諸江屋製

この間の菊花せんべいと同じく金沢 諸江屋さんの「風流」。
菊花せんべいについては、こちらの記事をご覧ください。

さて、説明によると、

「源氏香(初音)」の図案で作らせていただいております。
2019年5月に型を新調しました。

香り豊かな「だったんそば粉」を使った生らくがんです。
北海道小豆の粒あんを生らくがんで包んだお菓子です。
諸江屋ホームページ

とのこと。
確かに香ばしいような良い香りを感じましたが、これがそば粉の香りなんでしょうか。
そば粉を使った落雁は初めてなので、よく分かりませんが…💦

そして「源氏香(初音)」の図案というのは、表面に見えている文様のこと。

源氏香とは

源氏香とは、香道における組香の一種ですが、まぁ簡単に言うとお香を当てるゲームのようなものです。

5種類のお香の包みを5つずつ用意し、計25個の中から無作為に5つを選び、それを順番に焚きます。
参加者はその香りを聞いて(お香は「嗅ぐ」のではなく「聞く」と言います)、手元の紙に縦線を引き、同じと思うものを横線で結びます。

源氏香の一例

上の図だと、①と③は同じお香、②と④は同じお香、⑤は別のお香、なので計3種類のお香ということになります。

源氏香之図

そうして、5種類のお香を聞いて、線を引いた結果、52通りの図案が考えられます。
その52通りの図案に、源氏物語54帖の中の最初の「桐壺」と最後の「夢浮橋」を除く52のタイトル(帖名)を当てはめたものを源氏香之図と言います。

ちなみに、このお菓子の図案「初音」が下の図。
②と④が同じお香、③と⑤が同じお香、①だけ違うお香、ということになります。

「初音」

源氏香之図と源氏物語の各帖に関連性があるのか、ないのか…それはよく分かっていませんが、物語の内容に思いを馳せながらお香を聞くのも楽しいかもしれません。

さて、色々横道に逸れましたが、諸江屋さんの生落雁「風流」、機会があれば、ぜひご賞味ください✨

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