桜のような僕の恋人 読書備忘録

今まで本はたくさん読んでいた。しかし昔読んだ本は題名を見ても内容が思い浮かんでこない。せっかく読んだのに感想を書き留めておかないのはもったいないのではないか。そこで私は備忘録を書くことにしようと思う。気が向いたときだけになるかもしれない。まあいいだろう。

「桜のような僕の恋人」

題名と、桜とあおぞらが綺麗な表紙に惹かれて読み始めたこの本。

桜のような人。周りにいるだろうか。

美咲は本当に桜のような人だった。美容師になって皆を笑顔にしたい。そのために必死で努力していた彼女。そんな彼女は人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまう。毎日自分が皺だらけになり、髪は抜け落ち、食欲もなくなり老いていくことを想像できるだろうか。

兄が美咲に桜みたいだなと言った際、「桜はすぐに散っちゃうから嫌い」だと言った。綺麗なときはほんの一瞬で、散ってしまえば無様な形になってしまう。まるで自分みたいではないか。。そう彼女は考えた。

ここで兄が言った言葉が印象的である。

「桜はもっと長い間、ずっと咲いていたいんだ。だから桜はあんなに綺麗なんだよ。」

まるで美咲のようだ。

彼女は自分の老いていく姿を彼に見られたくなかったため、元彼とよりを戻すと嘘をつき彼の前から姿を消した。私は老いていく姿は見られたくないが、死ぬ間際まで大切な人の側にいたいと思うため別れは決断しないと思う。

大切な人と離れる勇気なんてない。

もちろん誰でもそうだと思う。しかし綺麗な時の自分の姿を彼に残したい、そんな思いも同じ女子としてとても共感する。

どちらが正しい決断かなんてないからこそ難しい。

自分が病気になったときのこと、まだ想像出来ない。しかし今ある時間に限りがあることは確かであるし、正直いつ死ぬか分からない。

私の大切にしていることは

「いつ死んでも後悔しないように今日を全力で生きること」

最近全力で物事に取り組めているだろうか。楽に逃げていないか。スマホで一日が終わっていないか。なんかもったいないよな。

この本を通して自分の生き方を少し振り返ることが出来た。

私も桜のような人になりたいと思った。



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