『エルマーのぼうけん展』に行ってきました!
情報を得てからぜっっったいに行く!!!と意気込んでいたエルマーのぼうけん展にやっと行くことが出来ました!平日に行ったのでそこまで混んでいなく、1点1点ゆっくりじっくり見ることが出来て非常に良かったです。
開催場所の施設『PLAY! MUSEUM』にはじめて行ったのですが、美術館であると同時に“子どもの遊び場を中心とする複合文化施設”とのコンセプトで、全面ガラス張りの外装、中に入ると木と曲線で作られた内装で、建物自体もわくわくするものでした。
東京・立川駅北口にオープンした新街区『GREEN SPRINGS』の中のひとつの施設です。他にも素敵なレストランやカフェ、紙小物のお店など気になる施設がたくさん。また機会を作って遊びに行きたいところです。
エルマーのおはなしを読んだのはざっと見積もっても30年くらい前…心に残る、今でも大好き!!と即座に挙手できる作品に違いはないのですが、さすがに30年も経っておはなしの記憶が曖昧になっており、出かける前になんとか1巻である『エルマーのぼうけん』だけは読み直していくことが出来ました。
大人になっても色褪せないわくわくとドキドキハラハラに一瞬でこどもの頃に戻るようでした。ほんとうにおもしろい。そのおもしろさと一緒に付きまとう緊張感がどんどんページをめくらせるし、絵がやっぱりすごく、好きだ…!
とらとチューインガムの章だけやたら記憶にあったんですよね…ねちねちしたシダのはっぱとか、一匹一匹かわるがわる喋るシーンとか…たぶん教科書か公文に載ってて一番読んでた章だったのかなあ
そんなこんなでエルマーの世界観に飛んだ状態で出発しました!
上2点の写真は入場前に見られる場所のものなんですけど、このあたりですでにこう…こみあげるものがですね…
うわーーーーー原画だ!!!って気持ちと、一瞬でこの本の世界観にどっぷり浸からせてくれる展示方法・仕掛けで、いてもたってもいられない気持ちになります。
原画はほぼ鉛筆と少しだけ絵の具が使用されていまして、モノクロなのにもはや色彩が見えるようなグレーの幅、優しくて丁寧な作画、なんといっても登場人物達の豊かな表情に感動しきりでした。技術的なことはもちろん、幼い頃に夢中になった挿絵の原画を今この目で見ることが出来ている、という事実にずっとくらくらしていました。
私はこの、トンボの外側のメモや試し塗りを見るのが大好き
兄弟のうちの女の子たちの緑色はこうやって決められていたんだなあ…
ところで2巻と3巻の表紙は原画の展示があったのに1巻の原画はないのかな…と思っていたのですが、この時代、フルカラーの印刷技術が進んでおらず画家が自ら5色の版ごとに描き下ろしていたらしいです。1巻の表紙は版ごとの原画の方が展示されていました。印刷の歴史も学べてしまった…
展示の最後には物語に至るまでのラフスケッチや、てづくりのりゅうのぬいぐるみ(とてもかわいい)、ぼうけんの地図の完成までの過程なども展示されていました。こういうものが見られるのが展示の醍醐味とも言える…!
物販を出てすぐがカフェになっておりまして、コラボメニューをいただいてきました!すごく迷いましたがボリスのオムトマトハヤシとぼうけんラテ!美味しくて可愛い最高のランチでした!
というわけでほんとうに大満足の展示でした!心の底から行けて良かったと思っています。日本で開催してくれてありがとう…!!
開催期間が残りわずかなのですが、この物語に触れたことのある方はぜっっったいに行って欲しい展示です。忘れかけてたわくわくした気持ちがぎゅんと思い出せるような、そんな気持ちになりました。