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語学オタクのアラ還主婦のスマホひとつで海外旅行〜其の四〜

こんにちは。ペーパーガイドの旅人Gerryです。

日本から遠路はるばるダブリンへ。そしてダブリンからBailieborough(ベイリーバラ)という地方の小さな街へ。


アイルランドで結婚式に出席

DublinからBailieboroughへ

事前にGoogle mapで行き方を調べました。遠いです。ダブリン市内からだとバスを2回乗り換えないと行けません。結婚式の後にはレセプションがあり、そのまま現地に泊まることになっていたので、スーツケースを持っての移動になります。
路線バスにスーツケースと乗り込むってかなり厳しい・・・。しかも、2回も乗り換えって・・・。日本でも知らない土地でバスに乗るのってハードルが高くないですか?間違えたら戻ってくるのが大変そうだし。バスの路線って何気に複雑だし。

でも、とりあえずバスについては調べておこうと現地のバス会社にルートや時刻表や料金を教えて欲しいとメールしたんです。調べて返信するからとすぐに折り返しのメールが来ました。仕事早いじゃん、と喜んで待ってはみたもののその後音信不通となりました。9月9日にBailieboroughに行きたいって伝えてあったのになぁ・・・。

その旨を友人である新婦に伝えたところ、誰かをホテルに迎えによこすという返事。やった!誰かわからないけれど、誰かが私をBailieboroughまで連れて行ってくれるそうな!ありがたや〜〜〜🙏。

バス会社からはちゃんと返信が来たんですよ。9月14日に。その日はパリにいましたけどね(笑)。

迎えにきてくれたのは・・・

結婚式当日、ホテルをチェックアウトしたらホテルの前で待っていて、ということだったので約束の時間にホテルの前でたそがれておりました。なんか視線を感じる。でもなかなか声をかけてこない。私の待ち人ではないのか?なんて思ってたらおずおずと声をかけてくる好青年が。

"Excuse me. Are you Gerry?"
"Oh yes. You are here to pick me up?"
"I thought you have black hair."
"I'm so sorry. I dyed my hair several months ago…"

なんと、お迎えに来てくれたのは新郎の友人。新婦から「黒髪ロングヘアの日本人をホテルの前でピックアップして」と言われていたそうで(情報が古いよ!!)。すみません、グレイヘアにしようと今は訳のわからない髪色になっているし、ヘアドネしたからロングヘアでもないし、きっとこの人でいいのかなぁと逡巡したんでしょうね。悪いことしちゃいました。

途中で彼女さんもピックアップして、3人で結婚式の行われる教会を目指しました。彼女のEmmaさんは小学校の先生だそうで、日本にも2回ほど来たことがあるアジア大好き❤️アイルランド人。おかげでクルマの中で退屈することはありませんでした。

高速道路をすっ飛ばして1時間半。ようやく目指す教会・・と思いきや連れて行かれたのは何故か新郎の実家。私はここで降ろされて、新郎のお父様の車で教会へ向かうことになりました。この新郎のお父様。訛りがひどくて、何いっているのか全然わからない・・・。バスはどうやって聞いてもボスにしかきこえないし。やたら福島の処理水の話をふってくるし。30分のドライブはかなり苦痛でした。悪い人ではないんですよ。でもねぇ・・・つらかったぁ。

Baialieboroughの教会で結婚式


結婚式が行われた教会

新郎新婦共に敬虔なカトリック教徒です。結婚式も日本で行われているそれとはずいぶん違います。新婦が入場し、誓いの言葉を交わし、指輪の交換をするというのはよく見られる光景。この辺りは同じ。でも、新婦はベールをつけていないので、そのまま熱い口づけを交わします。

その後、神父によるお説教や祝福の言葉があり、新郎新婦それぞれの友人代表が聖書の一節を朗読します。もちろん讃美歌の斉唱もあります。

その合間合間に、出席者一同がひざまづいてお祈りする場面があります。気がつくと皆さんひざまづいて手を組みお祈りしています。私は見よう見まねで膝を折り、祈ってる風に装いながら周りを見回してる状態。式次第なんてものもないので、いつまでやればいいのかタイミングも全然わからない・・・。

そうこうするうちに新婦の母親がレースの布とロープを持って新郎新婦の元へ。
ん?結婚式でロープ?
神父は二人をロープでゆるりと縛り、その上からレースの布をふわりと被せます。これで二人は永遠に結ばれる、みたいな儀式のようでした。

最後にまた神父のお説教みたいなものがあり、白くて丸いお煎餅(パン?)のようなものと、ゴブレットが登場。ゴブレットにはお水が入っているようです。おそらくこれらはキリストの肉体と血を表すものなんでしょうね。聖餅とか聖体とか呼ばれているものでしょうか。お話とお祈りの後に、新郎新婦はもちろん出席者もこれらを神父から授けてもらう儀式が始まりました。みなさん席を立って神父の元へ行き、聖餅を口に入れてもらってます。

さすがにこれは無理。私はカトリック教徒ではないし、わけもわからず軽々しく儀式に参加するべきではないと思い、そのまま席に留まりました。

ポツネンと取り残されるGerry。まぁ、仕方ないよね。

式の後は記念撮影。とはいっても親族が雛壇に並んでハイチーズ、ではなく、2階にあるスペースにカメラマンが移動して、イェーイ!と盛り上がる全員の写真を2、3枚撮影して終わりでした。

結婚式のあとは披露宴

これは日本も同じですね。ただし、日本と大きく違うのは式に参列しても、披露宴に出席しても一切お金を払わないということ。ご祝儀、なんて発想はありません。
当然ですが、引き出物なんてものもありませんよ。

手ぶらで行って手ぶらで帰る。
シンプルでいいですね。

大きなホールにテーブルが用意してあり、席を確認して座るのは日本も同じ。日本から参加したのは私と友人の2人だけなのに、テーブルが別でした。どういうわけだか私は新郎の親族テーブルに座ることに。全く面識のない新郎の兄やお姉さんたちに挟まれて、とにかく何か話さなきゃと必死でした。新郎のお兄さんがとてもいい人だったので、なんとか間が持ちましたけれど。アイルランドのことを色々と教えてくれました。勉強になりました。

乾杯はしたけれど、ケーキ入刀やキャンドルサービス、友人や親族、上司のスピーチなんてものはありません。食事の前にはお祈りはしましたけれど。アーメンと胸の前で十字を切っていましたが、さすがにそれもスルーさせていただきました。
後はワイワイと飲んで食べておしゃべりをして楽しみました。3人組のバンドがやってきて、どんなリクエストにも応じて歌を披露していました。隣のテーブルではボヘミアンラプソディーをリクエストしたらしく、みんなで大合唱になりました。ちょっとは歌えるGerryなので、ここはしっかりと参加。ワインも入ってなんだか楽しくなってきたぞ・・・。

新郎新婦のファーストダンスも披露されました。つられてみんなも踊り出す。結構お年を召しているおばさまもおじさまも踊る踊る・・・。

楽しい🎵。

いいなぁ、こういう披露宴。

それにね、皆さんそこまで正装していないの。若い女性はちょっと露出多めのドレスを身につけているけれど、あとの女性たちはワンピースが多かったかな。男性はシャツにベストにパンツ。ジャケットも無し。ちょっとよそ行きのお洋服って感じです。日本のようにやれ礼服だ留袖だドレスだって大騒ぎしなくてもいいみたいですね。教会にはTシャツ短パンのおじさんもいたし・・・。

パーティーは続くよ、どこまでも

歌あり、ダンスありのパーティー。外が暗くなったら花火が配られてみんなで花火を楽しみました。そのあとにはなんと、ランタンが登場!そう、ろうそくの火でどんどん高く飛んでいく紙でできたランタン。これを10ばかり飛ばしました。夜空に昇っていくランタンはとても綺麗だったけれど、あれ、どこまで飛んでいくんだろう・・・。火がついたままどこかに引っかかるってことはないのかしら・・・。心配をよそにランタンはどこかへ飛び去って行きました。

ランタン飛ばしました

パーティーは夜中を過ぎても終わらなかったそうです。私たちは10時くらいには退散しました。またもや新郎のお父様に宿泊先まで送ってもらいました。あれ?さっきまで飲んでましたよね??大丈夫???

大丈夫でしたけれど(笑)。

ここでも新郎のお父様にお世話になりました。彼が持っている貸家がちょうど空いているということで泊めてもらったんです。送迎から宿泊まで、見ず知らずの新郎のお父様にはずいぶんとお世話になりました。

絵になるキッチン


翌日も夫婦揃って空港までクルマで送ってくれました。本当にいい人たち。アイルランド、大好きになりましたよ。アイルランド🇮🇪万歳🙌

今度はもっとちゃんと観光したいな。ウイスキーの蒸留所にも行ってみたい。
今回はドーハ経由だったけれど、次はどこを経由していこうかしら?

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回はエジンバラに行ったお話です。



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