38歳シングルマザーv.s.38歳無職
先日、数年前ちょっとお付き合いしていたプー太郎男爵(年齢的に男子とは呼べない)と飲みに行った。
話していてとても楽しく、趣味も合い、大学時代の友人のために気心も知れていて、とてもいい関係だったのだけれども、私が彼の勤労意欲のなさを許容できず、別れてしまったのだ。
タイトルにもある通り、2人で会うといつも「金を稼いだ方が自由だ!」という私の主張と、「時間がある方が自由だ!」という彼の主張が永遠に平行線を辿りながら、永遠に続いていく。そして、帰ったあと、なぜかお互い自分の生活の幸せを再確認して温かい気持ちになっている。
私は別段、彼と結婚して養ってほしいとは思っていなかったけれど、彼の一貫して「責任のある仕事はしたくない」という考えが子供じみたように思えて、魅力的に思えなくなっていった。仕事なんて8割慣れみたいなところがあるのに、一山を越える力がない、あるいは越えようとする勇気がない(失敗したらどうしようとか考えるやつ)ようにしか見えない。
でも彼は、ものすご自分の人生に満足しているらしい。そんなにお金はないけれど、本を読んだり音楽を聞いたり、好きな服を着たり、映画を見たり、文化的なものに触れるのがとても好きな人だ。
私は、好きならつきつめなよ!と思うし、文化的なもの関しても自分がクリエイトしてみたくなる性分なので、どうして受け取るばかりでアウトプットしようとしないんだろう?と不思議でならない。でも、彼は彼の人生に大満足みたいだ。
もう恋人同士ではないけれど、私の人生の中で、彼のことをもっと理解したらステージが変わる気がしている。時には、逃げてるだけとか根性なしとか思うこともあるけれど、彼のような生き方を、疑問を抱かずに全肯定できるような人になってみたい。(今も、別に否定しているわけではないけれど、やっぱりわたしはバリバリ稼いでニョキニョキ芽を出したいと思う)
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