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【論文解説】30日以内接種歴有る癌等で死亡の人を解剖。25%で心筋にmRNA検出

(論文の詳細な解説は後半にあります)
ハーバード大学の関連病院であるマサチューセッツ総合病院病理部から衝撃的な論文が発表されました。

マサチューセッツ総合病院(MGH)

癌など、様々な病気で亡くなった方で、死亡から30日以内にmRNAワクチン接種歴があった12人のうち、3人の心臓からmRNAを検出したという報告です。様々な病気で亡くなった方25人を解剖し(この病院では患者の同意なく調べることが出来るようです)うちに20人に過去にワクチン接種歴があり(12人は30日以内の接種だった)5人は接種歴が有りませんでしたが、心臓の組織をワクチンのmRNAが検出できるPCR検査で調べました。

論文タイトル「最近ワクチン接種を受けた患者におけるSARS-CoV-2 mRNAワクチンの持続期間と心臓病変に関連する因子」Duration of SARS-CoV-2 mRNA vaccine persistence and factors associated with cardiac involvement in recently vaccinated patients
良く分からないタイトルですね。本当は様々な病気で亡くなった患者さんを解剖して見たら、1か月以内にワクチン接種歴のある人の25%(12人中3人)の心臓からmRNAが検出されたという衝撃的な内容なのですが(心筋炎がmRNAワクチンの副作用で知られている点や、今までmRNAはすぐに分解される、全身にはほとんど巡らないとされていたことからすると、衝撃の事実なのです)、そのようなタイトルにすると査読にも通らないので、曖昧なタイトルにしたのだと私は思います。無作為に選んだ1ヶ月以内の接種者の4人に1人の心筋にmRNAが検出され、しかも、心筋に割と最近起きた傷跡があり(筆者は例えば12日前の接種なのに組織的には21日は経っていると判定されたので持病による心筋の傷跡だろうと、苦しい理由で逃げています、忖度だと思います)マクロファージも集まっていた(心筋炎でマクロファージが集まったと考えるのが自然だと思いますが、mRNAは心筋に入っても無害で心筋炎は起こさず、たまたま持病の心筋障害の修復過程でマクロファージが集まっていたのでは無いか、そのマクロファージの中にmRNAが含まれていたのではないか(著者は、でもmRNAは血液の細胞成分には含まれず血漿と言う液体に含まれるからやっぱり違うか、じゃあ持病で起こした心筋障害で血管透過性か高まって心筋にmRNAが移りやすかったとか?と一生懸命にmRNAが心筋炎を起こしたのでは無い場合の理屈をこじつけて忖度しています)、という、苦しいというか、もはや忖度しすぎて不自然と言える考察をしています。)

後半の原稿はこの論文のエッセンスを抜粋、要約し、分かりやすいように表現方法を変えてあります。私の意見は【】でくくってあります。その他は論文に忠実に記載しています。

宮坂先生のフェイスブックより

宮坂昌之・大阪大学名誉教授が画像のように私を批判してきています。宮坂名誉教授は免疫学の重鎮です。そして、これは某テレビ関係者から聞いたのですが、テレビ関係者の新型コロナワクチンに関する勉強会の講師を務めており、宮坂先生のマスコミに対する影響は大きいです。よってこの論文がテレビで取り上げられるようなことはまず無いでしょう。
その上、そもそも、著者が「1か月以内にワクチン打った人の12人中3人に心筋でmRNAが見つかったし(!)、割と最近の心筋の傷跡や炎症細胞(マクロファージ)も見られたけど、3人の心筋の傷跡は接種日より多分少しだけ日数が経っていて古いと推定したので、mRNAが心筋炎を起こしたのではなく、たまたま治りかけの持病による心筋障害があって、たまたまmRNAやマクロファージが集まっていただけ、と考えます!」という考察を論文でしてしまっているので、この論文がメジャーなマスコミに取り上げられる可能性はありません。もし、mRNAが心筋炎を起こした可能性(普通に考えればそうなのですが)を著者が述べてしまうと、世に出た時の影響の大きさから査読は通りにくいと思われますし、大騒ぎになれば、名門大病院の病理部は大きなバッシングに巻き込まれ大変なことになるでしょう。不自然とも言える忖度で体裁を整えたおかげで、データを世に出すことが出来たのです。今、コロナに関してはそういう時代です。しかし、ところどころに著者の本音のメッセージが込められています。今後、少しずづ追って論文が出てくるはずです。そしてやっと数年後に大問題になるはずです。

mRNAが心筋で検出された3人の患者の心筋の傷跡がどの位ワクチン接種日より古いと推定されたか
一人は接種が12日前だが病理組織的推定は21日以上(3-4週間前)。
もう一人は接種が19日前で病理組織的推定は3-5日前から2-3週間前で一致した。
もう一人は2回目接種が死亡2日前で1回目接種は時期不明に対し、病理組織的推定は3-4週間前なので、もし1回目が2回目の3週前(一般的に2回目は3週後に打つ)だったとしたら一致。
以上のように一人だけ9日間の誤差(12日に対し21日以上)他2人は一致なのに、ワクチン接種日より古い傷跡だとされ、それが「傷跡やマクロファージはmRNAによる心筋炎が原因で無い」という唯一の根拠とされたのは【非常に不自然です】

「マクロファージ浸潤を中心とするいわゆる陳旧性のもので(=古い)」と宮坂先生は述べていますが、まず、マクロファージは心筋炎の最中でも(例えばウイルス性心筋炎などでも)、心筋障害の治癒過程でも浸潤しうるので、マクロファージの浸潤の有無で陳旧性であると断定は出来ません。マクロファージには大きく分けて炎症を呼び起こすもの(炎症性)と炎症を鎮めるもの(抗炎症性)の相反する2つのタイプが存在し、心筋梗塞後にもこの2種類のマクロファージが重要な役割を果たします。炎症性マクロファージは心筋梗塞や心筋炎が起きた後、すぐにに集まります。抗炎症性マクロファージは遅れてやってきて、線維芽細胞による線維化を誘導します。
「mRNAが検出された心臓には、検出されなかった心臓より、免疫細胞であるマクロファージが有意に多かった」と述べられており、理由として、(たまたまその患者が持病で心筋障害を起こして)心筋を修復するために集まってきたマクロファージの中にmRNAが含まれていたり、修復過程にある心筋では血管透過性が高まり血中のmRNA(接種後15日間は血液中にmRNAは流れている)が心筋に移行しやすくなった、等の可能性を考察しています。しかしかなり無理のある不自然な考察であり、査読を通すためだと私は感じました。普通に、ワクチンmRNAによって心筋炎を起こしたからマクロファージが集まっていたのであろう、と考察するべきでは?と誰もが疑問を持つはずです。心筋炎でマクロファージが見られることは普通のことです。「その3人の心筋の傷跡はワクチン接種した時期より古いと病理組織的に推察された」から、ワクチンによる心筋炎は起こっていない、患者の持病で心筋障害が起こったはずだ、とのことですが、矛盾しています。病理組織的にワクチンの接種した時期と一致していた患者も居たのです。推定時期が古かったと言う患者も、ワクチン接種が12日前だったが、組織は心筋障害3週間はたっているのでは無いかと推定されているなど、差は大きくありません。病理組織像でどれほど正確に発症からの日数を推定出来るのでしょうか。推定は大まかなものだと思います。それに、持病で心筋障害が起こっている患者ばかり選んだ訳でもないのです。もし「持病で心筋障害のある患者の心筋にワクチン接種するとmRNAが集まりやすい(が、単にmRNAが集まりやすいだけで心筋炎を起こす訳ではない?)」と言うことを証明したいなら、ワクチンで接種前後に心筋梗塞を起こしていた患者を集めて解剖すべきでしょう。著者は最後に「心筋梗塞患者には、mRNAワクチンは投与しない方が良い」と述べていますが、これも変な話です。心筋にmRNAが集まっても(心筋炎等の)悪さをしない、たまたま集まりやすかっただけだと言うのなら、その様な心配はしなくて良いはずだからです。著者はmRNAやスパイクが体内に長期に検出される論文を多く引用しており、「反ワクチン」気味であることは明らかです。しかし大病院や査読を通すために本当に苦しい思いをしたのでしょう。考察はカモフラージュですが、読む人が読めば分かるデータを込めてくれています。

また、「心筋障害はワクチン接種前に他の病気で起きたものであろう」というのは、後半に続く論文解説を読んで頂ければ分かりますが、心筋の傷跡の病理組織でおおまかに活動的に心筋障害が起こっていた時期を推定したもので、本当は心筋の炎症が活発に起こっていたと推定される時期は、ワクチン接種時期と矛盾しない患者も居たのです。これは私の持論ではなく、恐らく著者も分かっていることだと思います。何故、このような書き方を著者がしたかは不明ですが、私の推測では、そのような因果を示唆するような表現にすると査読を通らないのと、発表されて過度に大騒ぎになることを恐れたのだと思います。宮坂名誉教授は「つまり、ワクチン接種でこれが起きたのではないのです。」と述べていますが、そのように断定することは出来ません。ワクチン接種でこれが起きた可能性は十分にあります。論文解説を読んで頂ければ分かります。宮坂名誉教授は「この症例では心筋炎は全く起きていませんでした」と述べていますが、それは解剖した時点(死亡時)に活動的な心筋炎の状態だった人は接種歴のあるご遺体では居なかった、という意味に過ぎません。最近(3-4週前)に心筋炎を含む心筋障害を起こしていた所見(これは意見でなく事実です)はあったのです。「(推定された)心筋の傷跡の古さ(心筋炎を起こした時期)がワクチン接種時期と一致する心室の57%にmRNAが検出されたが、心筋に傷跡が無かった心室では0%であり、統計学的に有意であった」と著者は分析しています。著者がワクチン接種と心筋炎の関連性を理論的に説明する目的での統計学的解析である事はあきらかです。
宮坂名誉教授は著者の意見(恐らくは真意でなくカモフラージュ)だけでなく論文の客観的データから理論的に物事をお考えなのか疑問です。データの考察は著者の表向きの考察以外自分で考察してみてはならいという考えは危険ですし、医学者、科学者としてきわめてまずいことだと私は思います。宮坂先生は、前回の私との医学論争も一方的にお逃げになりましたが、フェイスブックで私をブロックしながら悪口を言っておられないで、堂々と医学議論をしてください。

「大噓」というのは、先生をはじめ、製薬会社、政府、こびナビが当初、mRNAは血液中に入らない、全身に巡らない、全身の臓器に到達しない、すぐ分解されて消える、と言っていたことが噓であったと判明してきているからです。

https://twitter.com/blanc0981/status/1587264862886842368?s=20

https://twitter.com/blanc0981/status/1707523428264390729?s=20

この論文の研究で一番重要な発見は、
「ヒト心臓組織における新型コロナワクチンmRNAの検出」です。
その上、
「mRNAが検出された心臓には、検出されなかった心臓より、免疫細胞であるマクロファージが有意に多かった」
「心筋の傷跡の古さ(心筋炎を起こした時期)がワクチン接種時期と一致する心室の57%にmRNAが検出されたが、心筋に傷跡が無かった心室では0%であり、統計学的に有意であった」
と、著者も本音ではmRNAと心筋炎の関連を疑ってこの研究を行ったのです。


以下詳細に論文の要約と解説をしていきます。


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