テストステロンこと正体不明の筋トレ社長が胡散臭いという知人。「嫌い」や「批判」その評判を考察してみる。
先日有料noteを書いた際に、SNSプロモーションなる設定をしたんだけど、それを実施するにはX(旧Twitter)のアカウントが必須とのことで、突貫でXアカウントを開設した。
で、俺のX(旧Twitter)に、筋トレ社長こと「テストステロンさん」って人のリツイートが良く流れてきます。
昔からツイッターやってる人なら結構知ってる人が多いんじゃないですかね。
ビシっと整えられた口髭にサングラス、そして外人風の逆三角形の見事なガタイのアイコンでお馴染みの例のあの人です。
ツイート内容もポジティブかつユーモアを交えた内容で、見る人は何となく励まされたような気になって元気になれる感じなんで人気が出るのも納得です。
ただ、俺の知人でフィジークを頑張ってる奴がいるんですが、彼は親の敵の如くこのテストステロン社長をディスってます(笑)
彼いわく
「筋トレをさも全知全能のように語って自己啓発の道具にしてるのがウザい」
「筋トレを推奨しているわりに自分の身体を晒さないのが説得力に欠ける」
「昔は身体を晒していたが言うほどのもんじゃない」
などなど。
「一体お前は誰と戦ってるんだい?」
とは思うものの、まあ、確かに彼の言わんとすることも分からんでもないです。
というのも、この筋トレ社長ことテストステロン氏って
・顔も出せません
・名前も明かせません
・会社名も出せませんし、やってる事業も明かせません。
・でも俺は凄い男で全知全能なトライリンガル、おまけに格闘技の腕はプロ級で、ありがたい説教をツイッターで垂れ流します。
ってのがテストステロンさんの明かしている正体(?)になるんですけど、こうして
「既に出来上がってるテストステロン社長というバイアス」
ってのを外して冷静に見てみると、異常な胡散臭さになりますからね(笑)
かつて公開していたテストステロンさんと言われてる身体の画像も見ましたが、筋トレ教ガチ信者でない素人の俺がみても
「肩周りと胸周りはちょっとアイコンのイメージと違うかなー」
っていう印象は確かに受けました。
後あごひげも、せめてアイコンのキャラクターに似せるようにビシッと綺麗に整えた方が良いんじゃないかと思いました。
正体不明で実物が分からないとは言え、この筋トレ社長ことテストステロンさんは本を出せばそれなりに売れてますし、何よりツイッターで多くのフォロワーさんがテストステロン社長のツイートに影響を受けているのは確かです。
そんなわけで今回は、俺から見たテストステロン社長が
「何故正体を明かさずに多くの人に影響を与えることが出来るのか?」
について語ってみます。
筋トレ社長ことテストステロンさんが正体を明かさずに成功している理由
まず、成功の一番の要因はキャラクター作りですよね。
事実かどうかは置いておいて、
・アメリカ留学で110キロの肥満児だった僕が40キロ痩せました
・UFC(格闘技団体)の選手と闘ったこともあります
・語学堪能でトライリンガルです
・社長として会社経営しています
・マッチョです
・THE・外国人社長風アイコンです
この辺りのフォロワーさんに与える「イメージ」が最も影響力を与えている要素じゃないかなと思います。
要するに「誰がそれを言ってるか」によって、言葉の説得力が変わるということです。
例えば、
「四の五の言わずに筋トレしろ!」
って言葉をテストステロン社長が言うのと、うだつの上がらないサラリーマン風の男性に言われるのとじゃ、説得力は違うと思います。
ただ、ここで重要なのはそれを発する実際の人間がどうであるかよりも、「イメージ」であるということです。
人に影響力を与えようとするならば、リアルの中身が伴っていなくとも、その「イメージ」さえ相手の頭の中に作り上げることが出来れば問題なく行えるということです。
そして、それは悪でも何でもないんです。
仮に、「テストステロン社長」というキャラクターの中の人が、本当はガリガリで引きこもりのニートであっても、作り上げたキャラ設定とそれをイメージさせるアイコン、そして実際に発信する情報によって、その情報を受け取る人がハッピーになれば何の問題もないんです。
落ち込んでる人がテストステロン社長のツイートを見て元気が出ました。
これって別に何の問題もないですよね?
別にテストステロン社長がガリガリだろうがニートだろうが、テストステロンというキャラクターの台詞に元気つけられたならそれで良いじゃないですか。
この辺りはビジネスでいうところの「感情的価値」というものに分類される要素で、要するに
「共感」
「尊敬」
みたいな感情を相手に感じてもらって、何らかの行動を起してもらう方法論になってます。
テストステロンさんの筋トレサイトを見ても、ちょっとキャッシュポイントが分からないんですが、恐らくあのサイトの中で
「私テストステロンが監修した筋トレプログラム(半年で30万円)を毎月10名限定で指導します」
みたいなオファー出したら、すぐに定員は埋まると思います。
ぶっちゃけ、テストステロンさんの筋トレサイトってコンテンツとしてはかなり薄いんで、いわゆる「機能的価値」だったら、そこら辺の筋トレYouTuberの動画とか、僕が大好きななかやまきんに君の筋トレサイトの方が高いと思います。
それでも、その「感情的価値」の高さだけで、オファーを出せばそれなりに収益化は出来るはずです。
俺はアフィカスなど忌み嫌われる、世間で言ういわゆる「情報商材を売ってた側」の人間ですが、ぶっちゃけテストステロンさんのやってるキャラクター設定は、情報商材アフィリエイトの業界で行われているものと原理は全く同じです(笑)
なので、俺みたいな無名の奴がそれなりの金額を稼げてしまえるわけですから、やろうと思えば月とスッポンレベルの影響力を持つテストステロンさんが稼げないわけがないんです。
結局のところ、ビジネスという色眼鏡を通して見れば、テストステロン社長がやってるのはキャラクタービジネスであって、そこに真実か否かを追究するのは不毛ということです。
冒頭のフィジークやってる知人の主張にしても極端に言えば、
「緑のステゴザウルスなんて本当はいない!だからガチャピンは詐欺師だ!」
っていうトンチンカンな事を声高らかに言ってるのと同じレベルです(笑)
あくまで、マッチョなテストステロン社長というキャラクターを通して情報発信しているだけなんですから。
この辺りは、自分のビジネスをやってて思うように結果が出ない人は良く観察するべき事例だと思います。
正体不明の筋トレ社長テストステロンさんのターゲティングの妙技
ビジネスっていう視点でみると、テストステロン社長の「ターゲティング」っていう部分も、自分のビジネスやってて伸び悩んでるなら見習うべきものがあります。
前述したとおり、テストステロン社長のキャッシュポイントは良く分かりません。
本業の会社経営してる(とされる)キャッシュポイントじゃなくて、テストステロンというキャラクターを使ったビジネスの方のキャッシュポイントです。
仮に、筋トレのパーソナルプログラムをそのキャッシュポイントとすると、手っ取り早く成約がとれるのは
・マッチョになりたい人
・痩せたい人
とか、この辺りのダイレクトに悩みや願望が既に顕在化して理解してる人を集めることですよね。
でも、テストステロン社長のツイートって見れば分かるとおり、そこまで筋トレ筋トレって感じじゃなくて、筋トレっていう存在を使った自己啓発なんですよね。
筋トレしたい人に向けた発信じゃなくて、
・人間関係に悩んでる人
・仕事に悩んでる人
・何となく気分が落ち込んでる人
って感じで、多くの人が普遍的に持ってるような願望に響くツイートをしてるんですよね。
これって要するに、「集客の間口を広げてる」ってことです。
例えばマーケティングとかコピーライティングの界隈では使い古された古典的な概念で「OATHの法則」ってのがあります。
これは要するに、「見込み客が持つ問題意識を階層化したもの」なんですけど、簡単に示すと以下のようなものになります。
・O:Oblivious(無知)
・A:Apathetic(無関心)
・T:Thinking(関心を持っている)
・H:Hurting(悩んでいる)
見れば分かる通り、下にいくほど問題に関心を持つが故に、売れやすくなるということです。
例えば、肥満に悩んでいて医者に今すぐ痩せないと死ぬぞって言われた状態で、目の前に
「6週間で健康的に痩せられる筋トレプログラム」
みたいなDVD教材があれば、少なくとも痩せることに無関心な人よりは買う確率は高くなりますよね。
なので、本来なら悩みが深い人を集めた方が収益化しやすいんですが、テストステロン社長の場合は、「筋トレしたい人」とか「痩せたい人」じゃなくて、それ以外の人を集めて「集客の間口を広げてる」んです。
これは何が良いかって、単純に集客数が格段に増えるが故に最終的な収益も増えるということです。
成約率こそ下がれど集客の母数が圧倒的に違うんで、それを有り余っても最終的な収益額は増加するということです。
それと、悩みが顕在化している人っていうのは、ある程度その市場の事を調べているんで知識があるんですが、無関心な人を集めるということは、市場に詳しくない人が集まるんで他社の商品と比較されずに済むってメリットがあります。
比較されずに済むということは、他社の商品よりも「機能的価値」が多少劣っていても、問題なく購入してもらえるというメリットがありますね。
もちろん関心がないということは、最終的なキャッシュポイントとなる商品に集客したての段階では関心を示すわけがないんですが、この辺りは「マーケティングファネル」という概念で、興味を示さない見込み客はどんどん減って行く代わりに、最終的に残った見込み客は「濃い」見込み客となって商品を買ってもらいやすくなるという理論でカバーされていきます。
なので、目の前の収益だけを目指して、集客の幅が狭くなっているというのであれば、テストステロン社長がやっているように、
「最終的なキャッシュポイントとは異なるターゲティング」
によって、集客の間口を広げてみるっていうのは、改善策のひとつの手だと思います。
俺がやってたようなアフィリエイトとかでも、
・アフィリエイトをやりたい人
・お金が欲しい人
この2つのターゲットであれば、間違いなく後者の方がターゲットに出来る母数は多いんですが、何故か一生懸命「アフィリエイトをやりたい人」を集めている人が多いです。
ただ、恐らく周りの人で、アフィリエイトをやりたい人なんて100人中1人いたら奇跡のレベルです。
そんな集客難度の高い人を集めるよりは、もっと集客の間口を広げて難易度の低いターゲットを集めてキャッシュポイントの教育していった方が遥かに効率的な戦略になっていきます。
なので、集客数に悩んでいるのであれば、ターゲットの見直しをしてみると良いです。
正体不明の筋トレ社長テストステロンさんが胡散臭くても影響力を与えられる理由まとめ
というわけで、テストステロンさんが、顔も名前も身体をはじめ、正体を明かさないにも関わらず多くのフォロワーさんを抱えられる理由というのは
・キャラクター設定
・集客の間口をひろげている
からじゃねーの?
って話でした。
まあ、本文中でもお伝えしたとおり、テストステロン社長のキャッシュポイントがいまいち分からないんで、どんな目的で「テストステロンという筋トレ社長のキャラクター」を使って情報発信してるのかは知りませんが、実際に今回の記事で言ったことは当たらずとも遠からずって所じゃないかと。
というのも、俺自身は2013年からこの業界に入って活動してるんですが、これまでに名前も顔出しもしたことないんですよね。
つまり、今回のテストステロン社長と同じく、完全匿名でのらりくらりと8年ほど細々と生き残ってるということです。
キャラクター戦略の有効性というものは、実際に俺の収益実績から見ても、そして俺がいまだに完全匿名でこの業界で小銭を稼げてる事実から見ても大きく外れてはいないはずです。
その辺りの俺がやってきた詳しい戦略なんかは、下記のnote内で詳細に解説してるので、興味があれば目を通してみてください。
以上が筋トレ社長ことテストステロンさんに対する俺の考察でした。
PS.
そういや冒頭のフィジーカーの彼ですが、大会を目指している割に足の種目をサボっている傾向にあります。
上半身は素人目の俺からみても結構デカくて大したもんですが、はっきり言って足はいわゆる「チキンレッグ」ってやつです(笑)
フィジークの採点基準はよー分かりませんが、
「フィジーくはどっちかって言うと上半身とポージング優先だから」
とか言いながらプロテインとダブルチーズバーガーを貪る彼は、他人に甘く自分にもっと甘い俺としては共感を得るなにかがありますな。
類は友を呼ぶとはまさにこれや。
テストステロン社長のようにストイッックな人もカッコいいですけど、俺はゆるーく頑張る方が性にあってるようです。
んじゃまた!