宮崎りく

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自殺志願者の明日、

金・仕事・家など、全てを失い自殺を試みるも失敗に終わった彼と出会ったのは、約1ヶ月前の6月4日。この写真の場所だった。 そこは、ボクがその日の宿として目指していた道の駅だ。 道の駅に着いてから重いバックパックをおろし、階段で休んで一息ついていると、背後から小汚い大柄のおじさんが声をかけてきた。 大きなバックパックを背負っていたボクを見て「旅人」だと思い、話しかけたらしい。 そこの道の駅には、「情報コーナー」という地図や観光パンフレット、道路状況を知らせるモニターなどが設

    • うみべの三角ベンチ

      海風に涼んでいる 二の腕のあたりを虫が飛んでいるような感覚 みるとそこに虫はいなく 一本の長い毛が生えている 他の短い毛と違く 色素の少ない毛 長くなることに全てを振り切った毛 それまでは何にも気にしなかったのに 一度気になり始めたら止まらない 風に吹かれ揺れるたび その長い毛の先が二の腕を刺激する 虫を感じてまた見る けれどあるのは一本の白い毛 抜こうかな そう思考させるこの毛は すでに愛着を生ませている いとおしい ボクはこの毛に魅せられている この毛をこのまま放

      • 邂逅

        ひさかたぶりのこのコトバ、会いたい人に逢っている 旧友との邂逅はすこし距離が遠く感じて腰が重く感じるが、会うとすぐにあの頃の続きがはじまる 久しぶりの再会に感慨を深め、このつながりに感謝しながら酒を酌み交わす 互いの記憶を補填しあって、整理されていくあの思ひ出 別の道を進み、多くと出会い、積もる話は新鮮さを感じさせながら奥にひそむ懐かしさも同居し、なんともいえない時間を過ごす

        • 【アルバム】10.2022

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        自殺志願者の明日、

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          【アルバム】9.2022

          【アルバム】9.2022

          流白

          好きな音楽を聴き 気になっていた映画をみて 思うままに文字を並べる 少し慣れてきたタバコをふかしながら ウィスキーを、赤ワインを口へ流す アメ色になるまで炒めた玉ねぎに トマトや香味野菜、スパイスを加え 半額シールの貼られた具材を合わせたカレー いつもの景色だけど そのときの環境や心情によって移り変わり いつも新鮮な気持ちにさせてくれる ボクは真っ白なキャンバス 何色にも染まることができる でも気をつけて 鮮やかさを求めて塗りたくる気持ちはわかる けど、無闇に塗りた

          人皮

          ヒト肉はマズイらしい 雑食の動物は臭みが強くマズイ ヒトは雑食の動物だから臭くてマズイのかな 食べたことがないからわからない 宗教上、食べるものを制限してるアレって ヒト肉を美味しく食べるためのコトなのかな なんか繋がる 革製品をつくる いろんな動物の皮を使って 大切な人が亡くなったとき それを失った人が その亡くなった人の証を残したがる その人の人皮を鞣して革製品をつくたがる タブー 世の中には 食用ヒトを育て料理し 人皮製品を纏って暮らしている人もいるのか

          煙。

          少し美味しく感じるようになったのは ボクがオトナになったから?それとも、... 「煙草」という文字がスキ 「たばこ」「タバコ」も同様に ビジュアルはもちろん 少し感じる昭和味がたまらなくイイ 思い出も同居しているのもイイ とくに哀しいような思い出が残っている それを吸うシュチュエーションもまたイイ 今日もまた肺を侵し、思い出を積みあげる。

          【アルバム】8.2022

          【アルバム】8.2022

          ことしのナツは

          8/31.2022 今日で8月がおわり、明日からは9月になる。 ここでの生活も残すところあと2ヶ月になった 先のことを少しずつ準備しなければいけない オワリはハジマリで、ハジマリはオワリ 環境を求めて場所を変えても 根本が変わらない限りは大変することはない そこを見極めるため 沢山の鏡に自身の姿をうつす それぞれから情報を正確に受け取るため 知識をふんだんに共有する 理にはかなっているのかなと 弱さだけが見え ちょっと嫌になるのかもだけど いかに向き合えるか いかに学び、

          ことしのナツは

          え、かき

          Midjourneyで絵を描いたんだ ずっと絵を描きたかったんだ けどセンスのかけらがなかったようで 線を書くだけで離脱 せっかく揃えた絵画グッズも いつか使うかもって、ずっともっている けどつかわないんだよね そんなときに 天からの授かりものなのかな AIアートなるものがでてきたんだ 文字での表現には抵抗なく取り組めるボク きたよきたよと、やるよね もうはじめたらすごいよ? たのしくてさ、やめられないの ゴールデンカムイの単行本を借りているから 読まないといけないのだけ

          え、かき

          いけすかないて

          すこしあるいてみたんだ さいきんのよるはひえるけれど ふろあがりだったからちょうどよかった ほてったからだにさすかぜが なんともいえんようなきもちよさ たいちょうふりょうなんてわすれちゃう

          いけすかないて

          まっすぐな眼 まだ一人で立つにはおぼつかないけれど その先に見るものは明確だ 胎内から解き放たれた新たな命は 刻々と成長する できないから、がなんだ 今できないだけだろう 明日にはできているかもしれない ぶつかり乗り越えていくんだ

          気持ちのいい晴の日だった 太陽が差すのをさけて日陰へ 流れる雲、靡く芝、飛ぶ蝶 そんな景色をみて、耽る思い さらなるエッセンスは なれないタバコだった 肺に含み、出す 気管の位置を感じながら、 目の前に広がる景色を感じながら、綴る。

          あゝ あの晴れた日に探していたのはなんだっけ 雨がずっと地面を湿らすせいで わすれてしまったよ 記憶ってのは面倒なやつでさ そのモノだけで記憶されないんだ そのモノと一緒にあった景色や香り、音色 それらに自分の存在を分散させているんだ みんな生き残ることに必死なんだから 目からこぼれたその雫も ひとつひとつにイロがある

          あの輝きの、あの熱狂の下に ヒカリとカゲは同居する ヒカリを生むのはカゲであり カゲを生むのがヒカリ いつも、みんながいつも追うのはヒカリ カゲの存在を忘れ、ヒカリを追い求める 忘れようと、 意識しまいとしているのかも、わからない けれど、ヒカリとカゲは同居する 一度、カゲを追いかけてもいいのでは カゲにヒカリは同居しているのだから 求めている結果に辿り着くための道 それは決してひとつじゃない あのネズミも、きっと