宮崎県知事がコロナ感染。県独自の医療非常事態宣言の発令中で、泣く泣く帰省を控えた人も多い中、発令権者が感染したことの検証を地元メディアは厳しく行うべき。

今日は新聞も休刊日ですし、大してネタもないので何も書かずに終わろうと思いましたが、ちょっとしたニュースが入ってきました。

世間的には、コロナを2類相当から5類相当へと変更する流れもあり、コロナにかかった事自体を非難すべきではないという世論になりつつあります。

しかし、宮崎県は全国的にも高齢化率が高く、また県内就職率及び県内進学率が全国でも最低水準にある県であり、12月27日には医療非常事態宣言まで出された地域です。宮崎に高齢の親戚などがいる場合に、お正月という一番帰りたい時期の数日前に非常事態宣言が出されたことで、愛する家族のことを思うからこそ「帰らない」という判断をした人も多いはずです。

宮崎は、昨夏の帰省シーズンも感染者が多いため断念した人が多いのです。

宮崎県の2022年の感染者数

宮崎県によりますと、河野知事は、12月30日、後援会の用務で、宮崎市と小林市、それにえびの市と綾町を訪問。その後、夜に喉の痛みを感じました。

MRTニュースから引用

喉の痛みを感じてから、発熱した時期を考えれば、間違いなく宮崎県知事自身が27日の医療非常事態宣言を発出した後の行動が原因で感染していると考えられます。

地元メディアは、県とは持ちつ持たれつでやっているというような思いがあるのか、県知事がたすきを掛けて宮崎市中心街の飲食店を回ってコロナ対策を呼びかける様子を好意的に放送するような感じなので、あまり批判的な記事やニュースを出さない傾向がありますが、このニュースについてどう報じるかは注意深く見る必要がありそうです。

先日の県知事選挙での現職の不人気の結果は、ほとんど何もやっていないに等しい実績のない現職に寄り添って批判もせず、ありきたりな報道しかしない地元メディアへの不信感のようなものも一端であるはずです。

地方のメディアのあり方なども問われている昨今、本当に地方が活気のあるものになるためには、公職にある人の批判だけではなく、それを伝えるメディアもきちんと批判的に見ることが重要だと特に最近感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?