G7後に噂される衆議院選挙では、宮崎1区で第三極の勢力は戦略的に動いて欲しい件。
最近、ネット上ではG7後に解散があるのではないかということで、色々と観測記事が出るようになっていますね。
5月17日には、日経平均も岸田首相になってから初めて3万円台を回復し、衆議院の補欠選挙、統一地方選挙では、概ね自民党が勝利し、立憲民主党が負ける結果となり支持率も安定している、というようなこともありその流れができつつあるように見えます。
アメリカの銀行破綻や、戦争に起因する物価高や経済リスクもあります。ですので、自分のような素人が見ても、維新が体制を整える間を与えずに近いうちに解散があるのではないか、と思うのは当然でしょう。
さて、今年の近いうちに衆議院選挙があるとして、私個人が住んでいるのは宮崎市ですので、宮崎1区になります。これがまた、入れたい候補がいないんですわ、全く。
ここで前回の結果を見てみます。
渡辺創 44 立憲民主党 新 60,719票 当選
武井俊輔 46 自由民主党 前 59,649票 比例復活
脇谷のりこ 64 無所属 新 43,555票
外山斎 45 日本維新の会 新 22,350票
前回の選挙の直前に、現職の武井候補の無車検車での事故の問題が報じられ、自民党宮崎県連からの応援は得られなかったものの岸田派ということもあり自民党の公認、公明党の推薦を得て立候補しましたが、現職の総理の応援すらあったのに選挙区では勝てませんでした。
先週にはこんな記事も出ていましたから、自民党本部でもそれほど人気のある人物でもないのでしょう。
といっても、惨敗したわけではなく、保守王国と言われる宮崎での立憲民主党候補の不人気も相当なもので、あれ程の不人気候補でさえも惜敗率98.24%も与えてしまう程度です。毎日新聞出身のイデオロギー左派候補では一応禊が済んだ次回は厳しい選挙になるはずです。
脇谷のりこ 氏も、武井候補が党本部から公認が出て自民党県連もそれに従うと言うことに反発して、県議を辞職し、保守系無所属として立候補しましたが、落選しました。新人としては県議経験があるとはいえ64歳と高齢で、学歴的な裏付けもなく、気骨は買うものの国政に送り出すレベルではなかった候補です。先月の県議選ではまた当選していますから、衆院選が今年行われるとなっても再度立候補することは常識的にはないでしょう。
維新の外山氏も Wikipedia の記述を見るだけでも
（民主党→）（無所属→）（民主党→）（国民の生活が第一→）（日本未来の党→）（生活の党→）（無所属→）（維新の党→）（おおさか維新の会→）（日本維新の会→）（希望の党→）（無所属（一丸の会）→）日本維新の会
と所属政党を転々としていて、それほど政治的な信念もインテリジェンスも感じられず、4度衆議院にチャレンジしても惨敗していますから、次回も全国的な維新の党勢の拡大とは裏腹に、候補者の魅力が全くないレベルと言って良いでしょう。
自民党でも目立ちたがりの不人気候補
左派系毎日新聞出身のイデオロギー左翼
保守だけど元フリーアナウンサーのおばあさん
政治的な信念も感じられず全国的勝ち馬に乗ろうとする元民主党の維新
のどれかを選べ、と言われても、どれも選びたくなかったんですよ。
選挙結果的には 脇谷氏と外山氏を足せば、選挙区で当選した渡辺氏を上回っており、そこに宮崎1区民の苦悩がにじみ出る結果になっています。
「総裁派閥ということで不人気でも自民党から公認が出るであろう候補」と、「前回選挙では一応選挙区に勝っている立憲の現職」が立候補するのは間違いのないところなのだと思いますが、第三極となる勢力にはぜひとも自分たちの立ち位置をよく分析してちゃんとした戦略を立てて望んでほしいものです。
維新の外山氏がまた立候補に意欲を見せているようですが、県議会選挙宮崎選挙区でも維新の候補は参政党の新人にすら負ける惨敗だったわけで、外山氏自身の不人気もありまた惨敗の気配がします。
2023年の 県議会議員選挙宮崎市選挙区、宮崎市議会議員選挙 での第3極の政党の獲得票数は
国民民主 ＞ 参政 ≒ 維新
という感じでした。しかし、戦術を誤りいずれも候補者を出しすぎた感があり、党勢拡大には繋がりませんでした。
次回衆議院選挙でもし第3極が勝てるとしたら国民民主が地元宮崎市出身の東大京大慶応早稲田レベルの大学をちゃんと卒業したインテリ候補を出して、他の2党とも選挙協力をするぐらいのことがあれば逆転も可能なのでしょうが、現実的には連合との関係もあって立憲の現職に対抗馬を出すのは無理でしょうか。
あるいは、東国原氏が宮崎1区で無所属で出てきて国民民主の推薦を得る感じでも圧勝しそうですけどね。
国民民主は先日の宮崎県議会選挙で議席を失い、立憲は「県民連合宮崎」から「県民連合立憲」に会派名を変えてしまいましたから、これを機会に国民民主は県内でも立憲とは対立姿勢を示してくれると面白くなるとは思っていますが。
選挙のたびに風見鶏候補が出てくるのではなく、既存政党の問題点をしっかりと指摘し、提案ができる新人候補が出現してくれると良いのですが。
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