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シジミのみそ汁の身を食べるのはマナー違反?

今日、X(旧ツイッター)で、Yahooニュースの記事が流れてきた。

一度ならず二度までも、しかも二度目は脳科学者の茂木健一郎氏だ。

すでにかなり拡散されていることが推測される。

シジミのみそ汁 身を食べるのはマナー違反? 注意したい2つのポイント

というタイトルである。

「シジミの身を食べるのはマナー違反だったのか!?」と思って釣られたのは、僕だけではないということだろう。

ちなみに読んでみると、シジミの身を食べても食べなくてもマナー違反ではないと書いてある。

ではなぜ、シジミの身を食べるとマナー違反という説が浮上したのだろうか(知らなかったけど)。

シジミのみそ汁は出汁が効いていておいしいが、シジミそのものは数が多いし、身が小さくて、食べるのが面倒である。

そのため食べない人が、大多数であると思われる。

一方で、面倒でも食べる「食べ物を粗末にしてはいけない」という勢力も、少数ながら無視できない程度にはいる。

こういう勢力に食べないことを非難されるとやっかいだ。

そこで食べない派の誰かが思いついたのが、食べないことを”マナー”にしてしまうということだ。

この新しく作られたマナーは、食べない派の大多数の人に支持されるため、たちまち世間に広まった。

食べ物を粗末にしてはいけない派は、それがマナーと言われると、沈黙せざるを得ない。

自分がそのマナーを知らなかったことを、隠したいということもある。

日本人はマナーとか、常識とか、みんながそうしていることなど、要するに同調圧力にとても弱い。

コロナ禍のピーク時では、マスクをしていない人は1人も見なかった。

同調圧力には逆らえないし、さらにはマナーを知らなかったということは恥ずかしいことなのである。

以上のような巧妙な戦略によって、食べない派は、まんまとシジミを食べなくても、非難されないような空気を作り出したのだ。

知らんけど。

(なお、トップ画像はシジミではなくアサリでした。みんなのフォトギャラリーに、写真を提供いただいたruindig様ありがとうございました)


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