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ゆるゆるホラー時間

暑かったり寒かったり急な雨だったり、忙しいねぇ…

ひんやりした朝。晴れていたら散歩でもと思ったけど曇りでちょっと小雨。
なんだか眠くてだるいこの数日間。微妙に元気無い感じ。かといって、引きこもりたい気分でもないし、ゆっくり編み物して、着替えてなんの予定も立てずに出掛けた。

プラプラしてお昼食べて、なんとなく映画を。
頭空っぽにしてぽけぇっと楽しめそうなものがあったら観ようかな、と思ったら、あった。

密猟されたナマケモノを大学の女子寮で飼い始めたエミリー。
〝みんなに好かれたい、人気者になりたい〟
〝たった1つ何か目立つものがあれば…〟

みんなのマスコットになったナマケモノは、実は
とんでもないヤツだった…

もう、最初から最後までゆるくて、くだらなくて
最高だった。今私が欲しい感覚にピッタリで。

キラキラキャピキャピした大学の女子寮
この感じ懐かしいわぁなんて思ってたら、新入生のキラキラを感じた主人公たちも同じ事言ってて。
変わらんよね。いくつになっても少し過去の自分を見てるような、あの感じ。まぁ、私は彼女達の倍くらい生きてますけど…!

寮母やエミリーの彼氏とか、何か良いこと言うのかと思いきや〝そこかい?!〟みたいなゆるい発言したり。最高。

次々にサクサクと、姿を消していく女子大生達。〝最近見かけないね?〟なんて呑気に…もっとみんな気にしてぇ!と叫びたくなる

打たれても刺されても殴られても死なないナマケモノの最期がちょっと切なかったり。

面白かった!!こういう感じ、嫌いじゃない。
むしろ、好き。

映画とか読書とか、舞台とかライブとか、日常から離れられる時間が好きで。最近はこうやって映画を観に行くことが増えたんだけど。

20代とか若い頃は何かを得るために観に行ったりしていた気がする。
何かしなきゃいけない気がして
何者かにならなきゃいけない気がして
何か武器を、何か誇れるものを、何か…
そんな感じで〝得る〟ことに価値を置いていた。

無駄、損する、得るものがない、下らない、つまらない、何もない…そんなのは敵くらいに思っていたかも。

あの頃は余裕がなかったな。
あらゆるものを自分に詰め込んでいくことに必死で。それなのに、心は満たされることがなくて、私は何にもなれなくて、何も得ていなくて。
〝私には何もない〟
この感覚に長いこと苦しんでた気がする。

ゆったりと、〝何もない〟を楽しめるようになってきたこの数年。あの頃の私ならこの手の映画も楽しめなかっただろうな。

ゆるゆると、コメディ&ホラーの世界を楽しんで。
見終わった後には不思議な爽快感があった。
ちょっと元気出た…!

あぁ、私もっと…
一見、無駄に思えること
くだらなく思えること
何もないと感じること
そういうのを本気で楽しんだり、大事にしてみたりしたらいいんじゃないかなぁ

私の心が満たされるポイントは
そこに隠れてる気がする、な。



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