イノベーションを止めるな!〜リモートワークに限界を感じた日〜
コロナの一見があって、2月ごろから私の自己隔離は始まった。
それから約5ヶ月たった、6月25日、久しぶりに大学へ。
久しぶりに教壇で教授が話しているのを聴きながら受ける授業は、PDFを眺めて一人で自習するオンライン授業とはやはり違うものがあった。
4ヶ月ぶりにリアルかばん持ち
コロナ前、社長のかばん持ちは基本的にリモートワークだったが月に一度、約1週間は社長と対面で会う機会があった。
当時は毎月のその1週間が楽しみだったが、今感じているほど、それが貴重な時間だったとは感じていなかった。
今日、4ヶ月ぶりに社長と対面で会った。
やっぱオフラインってすごい。
オンラインの限界を強烈に感じた日だった。
"オフィス不要論"は本当か
コロナによってあれだけ進まなかった日本国内の"リモートワーク"が一気に進みつつあるし、事実進んでいる。
"必要は発明の母"とはよく言ったものだ。
そしてそれ付随して、"オフィス不要論"や"出勤のための移動不要論"、"都市に住まう必要性に対する疑問"が多くのメディアやSNSで取り沙汰された。
そんな中ある記事を発見した。
この記事にも書いてある通り、あの世界最大のIT企業Googleがリアルであるオフィスに莫大な費用をつぎ込んでいるのだ。
また、Yahoo!(現:Altaba)が在宅勤務を禁止にしていたことがあるというのだ。
リモートワークを牽引するプラットフォームを提供しているIT企業がなんと、リアルのオフィスや、オフライン環境をとても大事にしているというのだ。
世界の大企業がリアルを大事にしている理由
記事にもあるが、イノベーションや革新的なアイディアは社員同士の普段の何気ない会話から生まれていることが、彼らがオフラインを大切にしている理由でもある。
世界の大企業Amzonは社内のエレベーターの壁がホワイトボードになっていて、困りごとやアイディアを書き残しておくと、誰かがそこに解決法やメッセージを書き残しておけるという、かなり遊び心のあるエレベーターがあるという。
ここ4ヶ月間のモヤモヤが一瞬で解決された
私の社長のかばん持ちも4ヶ月間ずっとリモートワークだった。
その結果コミュニケーションの中身は、いわゆる”報連相”がほとんど。
体感的に、7割以上は"報連相"だった気がする。
そんなコロナ時代の社長のかばん持ちで5月末ごろから違和感があった。
なんだかわからないけど、"つまらない"、"はかどらない"、"なんでこれやってるんだろ"と感じるようになった。
1ヶ月以上患いました。
なんなんだこのモヤモヤは。もうわたし限界なのかな?
そう思っていました。
ところが、今日、久しぶりに社長と対面で近況報告や軽めのブレストをしていると、なんだかそのモヤモヤがなくなってきました。
リモートワークのとき1時間かかった記事作成が30分で終わった衝撃。
そのとき思いました。
これ、もしかして、リモートワークの限界値きたんじゃない?
オフィス不要論は合ってるけど間違ってる!
オフィスがあったとき、私でいうと月に一度、1週間程度、対面で社長と話をしていたとき、何気ない会話がありました。
本当に雑談レベルの会話ですが、これが本当にイノベーションの原石だったということを感じます。
何気ない会話での相手からのリアクションやコメントや質問が気づかぬうちに壁打ちになっていました。
でもリモートワーク時代、壁打ちするのでさえも許可がいりますし、とにかく時間的コストが発生します。
なぜなら今、相手が何をしていてどんな状況かわからないから。
リアルだと、それが一眼で判断つくので、「今、10分だけいいですか?」とか、「あとで5分だけいいですか?」と声をかけやすかったと思います。
また、わざわざ声をかけなくても、ちょっと他部署に寄ったときや隣のデスクに立ち寄ったとき、ランチのときなど、気軽に壁打ちやブレストをしたり、アイディアを得たりする瞬間がそこらじゅうにありました。
今、多くの企業で「主要な会議や必ずしも対面を必要とする場合のみ出勤を許可する」や「原則リモートワーク」といった動きがみられます。
たしかに、働き方を選べるという点では自由度が大きくなった気がします。しかし一方で、これによって企業のイノベーションが起きにくくなるのではないかと思います。
ワーケーションやノマドワーカーが増えたウィズコロナ、アフターコロナ。
大都市に大きなオフィスはなくとも、人が集まることで、イノベーションが起きやすくなるようなリアル環境は形が変わっても欠かせないものではないかと思います。
三人寄れば文殊の知恵。
オンラインでも言えることだと思っていますが、リアルの三人寄れば文殊の知恵には敵わないのかなと感じた日です。