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2023.9.10 みやうち冒険あそび場

朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑いですね!
この日も水で遊ぶのが楽しい日でした。

あそび場といえば!大きなブルーシートのウォータースライダー!
ですが、この日はお昼ごろまでウォータースライダーが出ていませんでした。
なぜかというと、誰も「やりたい」と言わなかったから。
「今日は出てないんだな」と思って何も言わずにいると、ここでは本当に一日中出てきません。

いつもウォータースライダーが出ているのは、誰かが最初に「やりたい」と言い出すからです。誰かが「やりたい」とか「出して」と言って来たら、そのやりたい人と一緒に準備します。
『自分の責任で自由に遊ぶ』には、「やりたいことは自分で準備する」も含まれます。
誰かが「やりたい」と言い出して、誰かが準備しているから、いつものウォータースライダーがそこにあるのです。

みやうち冒険あそび場にサービスはないので、待っていればウォータースライダーが自動的に準備されるということは残念ながらありません。
それはぶらんこもハンモックも同じこと。
ぜひ勇気をもって、最初に「やりたい!」を言い出せる人になりましょう!


どうしてこんなめんどくさい仕組みにしているかについて少しマジメなことを書くと、場に対して主体的になるように環境を整えているからです。

こどもたちは遊びの天才です。
「やりたい!」「やってみたい!」という気持ちが自分の内側からフツフツと湧き上がってきて、いろんなことに挑戦します。
そんな挑戦心や冒険心を、やってみていい場所があそび場です。

あそび場でいろんなことに挑戦するには、物を動かしたり、道具を使ったり、何かを作ったりすることが必要になることもあります。それは、その場所・その環境に対して何らかの変化を加えることになります。
わたしたちの普段の暮らしの中で、場所や環境に対して変化を加えることは勇気のいることかもしれませんし、難しい場合もあります。しかし、子どもたちに身につけてほしい力の一つに、自ら周囲の環境を変えていく力があると思っています。

あそび場では、何かをしようと思ったら、まずいまある環境を変えないとそもそも何も始まりません。ウォータースライダーを出す、ぶらんこを設置する、卓球台を作るといった大きめのことから、自分が座る椅子を出すとか、使いたい材料を箱から出してくるといった小さめのことまで、様々な『場に対する作用』のきっかけが散りばめられています。
こうした経験をたくさん積むことで、自分のやりたいことや心地よさのために周囲の場や環境を変えることができるという感覚が身についていきます。
そのために、敢えてものをきれいに全部出しておかないようにしています。

子どもたちが来た時に、すべての物がきれいに出ていて、準備万端!というのは、なんともったいないことでしょう。
子どもたちが自分で場に対して作用する機会をなくしてしまっているのです。
わたしたちは、あそびが始まる前から後までの物語を大切にしています。あそびの瞬間はもちろん大事ですが、そこに至るまでの心の変化や、あそびとあそびの間の隙間にこそ、もっと大事なものが宿ると考えています。

子どもたちがその日に出したもので作られていくあそび場が、チラシにも書いている「ぼくらが作るぼくらのあそび場」です。
毎回出ている物が違うのは、子どもたちが出したかどうかで変化しているからなのです。

次回のみやうち冒険あそび場は、10/29(日)です。

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