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かゆいところに手が届く清掃員さんのお話

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2021 23日目の記事です。

私事ですが、1週間ほど入院生活を送り、そんな中で、清掃員さんが働く姿をよく目にするようになりました。

清掃員さんのお仕事は、なんだかデザインの考え方と通じるところがあるかも?と、感じた経緯を記事にしてみました。

ちょっと困ったこと

ナースステーションから少し離れているし、忙しい看護師さんをわざわざ呼ぶのは気が引ける…と思ったことがあります。

ゴミ捨て

体が動かしづらくて、自分で捨てに行けない。。(笑)

私の場合、テッシュの使用量が多かったので、備え付けのゴミ箱では小さくてすぐに溢れてしまいました。
追加のゴミ箱にと、ビニール袋を机に置いて使っていたのですが、机やベッドが占領されてしまうし、ペットボトルも溜まる。

目の端にゴミが映ることが、地味に気になっていました。。

救世主現る

もう少し動けるようになったら捨てに行こう〜、と思っていたのですが、3日目くらいに「お部屋掃除しますね〜」と、清掃員さんがやってきました。

備え付けのゴミ箱のゴミ袋の交換、机を拭いたり、床をモップで掃いたり…。その時に、「ここにあるゴミ全部捨てとくね〜」と、気になっていたゴミを全て持っていってくれました。

些細な出来事です。でも、看護師さんにもなかなか気付いてもらえなかった小さな困りごとを、頼んでいないのに解決してくれたことが、私にはとても嬉しかったのです。小見出しの通り(笑)

別業界の清掃員さん

記事を書いている時に、駅の清掃員さんのお仕事現場を覗いたことを思い出しました。

ホーム内に清掃道具を収納する小さい部屋があるようなのですが、扉が空いていたので気になり、ちらっと覗いてみました。

そこには、ゴミ袋の中のゴミを一旦全て取り出して、より細かく分別している清掃員さんの姿がありました。
ペットボトルは蓋とボトルに分ける、別のゴミが入っていたら取り除くなど…。

途方もなく、でもなくてはならない作業を、裏でしてくれている人がいたことに、衝撃を受けた出来事でした。

まとめ

ちょっとした困りごとを解決したり、地道な作業を積み重ねてユーザーの生活を手助けしている清掃員さん。

かゆいところに手が届く、そんな姿が、デザインの「課題を解決して、当たり前に使ってもらう」考え方と少し重なり、眩しく見えました。

アプリのデザインを行う際にも、例えば、こっちの部品を採用する方が操作手順が少なくて使う人の負担になりにくいかな、このサイズや色で見づらくないかな…など、目的のデザインにたどり着くまでに、色々な検討やたくさんの課題があるかと思います。

デザインの先にいる人に思いを馳せて、小さな検討や課題解決を積み重ねた先に、当たり前に差し障りなく、人に使ってもらえるデザインがあると思うので、目の前の物事にしっかり向き合い、人に喜んでもらえるデザインを作っていきたいなと、改めて感じました。

余談

清掃員さんを見習い、大掃除も頑張ります。(笑)
クリスマスソングを流しながら。

定番の曲ですが、大掃除のお供に...。
素敵な日をお過ごしください。^^


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