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祭は中止になったりなんかしていないし,伝統は途切れてない

令和2年。

コロナ禍が続きどの地域でも人の集まる行事は中止,僕の大好きなお神輿も今年は2月の建国祭以来,お祭で担いでいません。

でも,お祭が中止になった訳ではなくて,どこのお祭もきちんと行なっています。

神輿が上がらなくても,祭の伝統は途絶えていないのです。

先人が命がけで紡いできた伝統を,絶対に途絶えさせないというプライドを,「今年は祭は中止だね〜」と簡単に言ってしまっていいのでしょうか。

祭と神賑行事の違い

日本全国様々な祭があります。

現在は様々な形式があり,一概には言えませんがお神輿が上がったり,山車が出たり,お囃子,神楽などにぎやかに街を彩る日は通常,神社のお祭りです。(お寺や商店街,市のものもありますが)

しかし,”お神輿,山車,お囃子=祭”では無く,これを神賑行事,といいます。

かみにぎわい,とも呼ばれ,文字通りお祭の日に神様に対してにぎわいを作る行事で,祭とごっちゃになりがちです。

今年ことごとく中止になっているのは,「神賑行事」と呼ばれるものです。

祭の伝統は途絶えていない

戦後一回も途絶えなかったお祭が途絶えてしまった・・・

と落胆する必要は無く,それでもきちんとお祭は行われています。

祭の日,神主さんが神社できちんと神事を行なってくれれば祭は成功です。

にぎわいは無いかもしれませんが,きちんと神様に対して年に一度の行事を済ませることが出来ました。

「コロナで途切れてしまった」と思うのと,「コロナでも途切れなかった」と思うのは日本の伝統の意識において大きな差になると思います。

日本全国,こんなに大変な状況でも一切妥協することなくきちんと神主さんによってお祭がなされました。

これは素晴らしいことです。

出来ることを精一杯すること

確かに,お神輿担ぎたい!です。

毎年本当に楽しみにしていたし,その日のために今か今かと指折り数えています。

しかし,今は担ぐことが出来ない。

だけど神社や神様のために振る舞えることはたくさんあります。

お祭のことについて,もう一度考え,仲間と話し合ってみることも良いでしょう。

お神輿が上がらなくなっても復活させることが出来ますが,お祭が行われなくなり,神社が無くなってしまうようなことがあれば,その時が伝統の終焉です。

今年も,規模は縮小しましたが伝統を次につなぐことが出来ました。

また次のお祭に,もっともっと良い故郷でもっともっと楽しく意味のあるにぎわいをお神輿によって作ることができれば良いのです。


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