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両国で前を向いて【祭ラジオ#8】

国交50周年を記念してモンゴルの首都ウランバートルで担ぎ上げられた神輿について振り返っています。
今回の神輿渡御は日本各地の伝統的な祭とは異なりますが、日本とモンゴル、両国で協力して実現させました。

日本人が作った広場

モンゴルの首都ウランバートルの中心地に、スフバートル広場という大きな広場があります。
正面には国会議事堂があり、チンギスハンの像、そして広場中央には英雄スフバートルの像がある場所です。
しかし実はこの広場、歴史的に日本人との関わりが強くあるのです。
第二次世界大戦後、敗戦国となった日本。
満州から多くの捕虜がソ連に抑留されました。
そしてソ連からモンゴルへも日本人が送られ強制労働させられたと言います。
今回の神輿は、ホワイトロックセンターから公道へ出て、このスフバートル広場を目指します。

お神輿が到着

今回の神輿は、都内に本部がある“神輿JAPAN”が保有しているものをお借りしました。
8月に行われるウランバートルでの渡御へ向けて、5月頃出国し、海運によりモンゴルへと向かいました。
しかし、我々が到着した日にはまだ神輿は到着しておらず、モンゴルへと向かう途中、大連にてトラブルがあったようです。
「なんとしてでも間に合わせます!」
と担当していただいた運送会社の方の言葉を信じ、イベント開催ギリギリにお神輿が到着、胸を撫で下ろしました。
海と面しておらず、輸送も他国を通るしかないのでトラブルは少なくないと言います。
なにはともあれ、神輿もメンバーもモンゴルへと到着することが出来ました。
当日の流れを確認し、イベントを迎えます。

到着した神輿を組み立てていきます

イベント初日

我々が参加したイベントは、JAPAN FESTIVAL IN MONGOLIA2022です。
2日間行われたイベントで、コロナ禍でしばらく休止していましたが令和4年、やっと再開することが出来たようです。
私たち伝統文化チームは文化紹介のブースにて神輿組み立て、紹介を行いました。
またホワイトロックセンター内で書道と音楽のパフォーマンスを行い、映像を使用して2日目の神輿渡御の紹介と担ぎ手の募集を行いました。
「日本人にとって意味のあるスフバートル広場へモンゴルの方々と僕たち日本人で一緒にお神輿を担ぐということがこれからのモンゴルと日本の友好の証になればと思っています」
ステージの最後には、会場のみんなと大きな声で
「わっしょい!」
本番へ向けて、機運が高まりました。

パフォパフォーマンスの後にみんなで撮影。いよいよ当日を迎えます


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