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祭という道を歩いていこう【祭ラジオ#5】

祭とは何か

 僕は祭が大好きです。
日本全国にある日本の祭文化。
一年に一度、たくさんの人が集まって盛大に行われる祭もあれば、地元の人たちだけでささやかに、だけど賑やかに行われる祭もあります。
世界を見ればさらに様々な風習があり、愛され育まれています。
僕の生まれた故郷の祭も、どんな風に次世代へ届けていけばいいのか。
そのために、祭とは何かについて探ってみようと思います。

答えには辿りつかなくてもいい

 祭とは何か、人は何故祭をするのか。
祭は何故楽しく、こうも人を魅了するのか・・・。
その探究は尽きません。
どの問いにも仮説は浮かびますが、なかなか答えに辿りつくのは難しいです。
仮説から、実践、分析、また仮説。
その繰り返しをしながら祭の本質に迫っていくのだと思います。
祭は一年に一度。
限られた人生の中で、限られた回数しか迎えることは出来ません。
最後まで答えには辿りつかなくてもいいのかも知れない。
答えがわからずに追求し続けることが何より楽しく人生を輝かせてくれるのです。

祭を愛する人の答えはいつも同じ

 全国津々浦々、祭を愛し、守り続ける人たちにこんな質問をしてみました。
「あなたにとって一番の祭はどこの祭ですか?」
答えはいつも同じです。
「地元の祭」
日本には非常に多くの祭があります。
その様子、規模、内容、多様で豊かな文化です。
しかし、各地で出会う祭を愛してやまない方々は、自分の生まれ育った町、今住んでいる場所の祭が一番だといいます。
それは僕も同じです。
しかしそれは何故なのでしょう。
その「何故」について考えてみれば、私たちが何故祭を楽しいと思うのか、どうすれば次世代へ祭の楽しさを伝えることが出来るのかのヒントがあるような気がしています。

祭を愛し守り続けた祖父の背中。

最大の魅力は守っていくこと

 日本中、様々な祭があります。
お神輿もあれば、山車やお囃子、盆踊り、神楽。
何十基も出る祭もあれば何日も行う祭もある。
しかしその内容に関わらず、祭を愛し抜く人たちは地元の祭が一番といいます。
そこにあるのは何なのか。
それは、祭の最大の魅力が守っていくことにあるのではないかと考えます。
地元の祭は、普段接している人たちと普段生活してる場所で行われます。
日常が非日常へと変化し、また日常へと戻っていきます。
人の感情を昂らせる感覚は日常の積み重ねが大きな要素になっているのではないでしょうか?
幼少期からの記憶が蓄積し、何度も何度も経験した祭の日。
キラキラした記憶の海が一気に共鳴し、感情を作るからこそ祭の日は特別なのです。
コロナ禍の3年間、いつか来る賑やかな祭の日のために一生懸命準備してきました。
その日を迎えるのが本当に楽しみです。

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