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アルコール依存症への道   (その1)

 断酒20年になるヨウスケです。

 アルコールへの執われから解放され、心穏やかに生きていくことができるようになりましたが、あの頃を忘れないという意味でも飲んでいた頃の話をしていきたいと思います。

 21歳で向かい酒の味を覚えたとプロフィールにも書いてますが、もちろん飲んだら止まらないみたいな状態にすぐになったわけではありません。

 大学の時、サークルの打ち上げコンパで泊まりがけで飲んだことがありました。ところが割と早く寝てしまい、せっかくの飲み会だったのに飲み足らないなと思い、朝に残っていたビールを飲みました。アルコールの回る速さに気付き、朝酒の味を覚えたのがその時でした。

 それから時々朝からロング缶のビールを一本飲んで大学に行ったり、(授業はほとんど出てなかったのでサークルに)アルバイトに行ったりしてました。

 酩酊して行くような状態ではまだ無かったので「夕べ飲みすぎた」くらいで周囲にはごまかしていました。

 大学は真面目に出るのは体育の授業のみ、サークルの方は休まない(そこだけはなぜか真面目)という本当に不真面目な大学生で、パチンコ、麻雀、飲み会など、怠惰な生活を送っていました。

 その後、市内のホテルで宴会サービスのアルバイトを始めたあたりからアルコールどっぷりの人生が始まったように思えます。

 すでに大学の方は留年が二年確定しており、授業は全く出ず、ホテルの方に入り浸りで結構稼いではいましたが、バイト代はパチンコと飲み代に全て消えてしまう有様。

 時代は昭和から平成に移った頃。世の中はバブル景気。企業の宴会も多く、忘年会シーズンなどは深夜1時過ぎまで仕事というのは当たり前。週末は仕事終わったら飲み、そのままホテルの宴会場で雑魚寝して、また仕事という毎日。

 大学生というよりは気分的にはホテルマンでした。同じ大学のアルバイトも何人もおり、ホテルの中に大学のサークルがあるような感覚で、仕事は忙しく大変でしたが、やり甲斐はあり本当に楽しい日々でした。

 飲む量は次第に増えていき、普段はビールロング缶6本入りをコンビニで買って飲んで寝る。外で飲む時は居酒屋で生ビール大ジョッキ4杯位飲んで中ジョッキ2、3杯追加。そしてカラオケパブのようなところでウイスキーのボトルを4、5人で空けてしまう。

 バイトの方も飲みすぎで遅刻することも結構あったと思いますが、忙しく大変な時は絶対出てきていたこともあり、寛容な上司の下で破茶滅茶ではありましたが充実した日々を送っていました。

 しかし、困ったことにアルコールが切れると手の震えが出てくるようになってきました。

 続く


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