なぜ書くのか

【後悔、先に立たず】

子供の頃から常々言われてきた言葉だ。
今になって思い返せば、考えた分だけ後悔することがある。
1番は何か?
と聞かれれば、やはり勉強をして来なかった事だろう。
ただ、この年齢になったから気づいたことで、当時の私自身に伝えたとて、同じ道を辿っているのだと思う。

【興味】

書店に行っても、足が向くのは漫画コーナーばかりで、小説など手に取った事もない。
開いたページに文字がズラッと並び、それが100ページ以上もあるので、全く読む気になれなかった。
けれども、不思議なもので、スマホだと苦もなく読めてしまうのだ。

もう2年ほど前になるが、最初の緊急事態宣言が発令された。
仕事以外の外出はせず、休日は映画鑑賞やゲーム、ネットサーフィンをして過ごしていた。
キンマWEB。麻雀ニュースやコラム、Mリーグの観戦記が無料で読めるサイトがある。
それをゴロゴロしながら見ていたその時、たまたま目に付いたコラムと麻雀小説に衝撃を受けた。

1つ目は、猿川真寿プロの《プロ雀士の夫婦事情》シリーズだ。
夫婦喧嘩の内容や、お子さんの事、そして下ネタまで幅広い。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、ぜひ見てほしいコラム。
ちなみに、奥様の石田亜沙己プロのアンサーコラムと合わせて読むと、面白さ倍増します。  

2つ目は、長村大プロの《中央線アンダードッグ》
とにかく物語が面白い。読んでいくうちに、感情移入してしまうほど。
こちらもぜひ読んで頂きたい作品。

【最大のきっかけ】

猿川プロがnoteを始めたのだ。
麻雀の話から後輩をいじる話、将棋や雑談まで。更新されれば欠かさず読んでいる。
面識もなく、連絡先も知らない。タイトル戦でも未だに会えたことがない。
私は10話読むごとにサポートすることにしている。
その時にメッセージが送れるのだが、麻雀の相談も書いたりしていた。
向こうからしたら「めんどくせえな」とか思われたかもしれない。
しかし、返信の内容がとても丁寧かつ、優しいものだった。

さるるnoteに紹介までしてくれて、その後に来たメッセージで号泣しました。

そして私が一方的に思っているだけだが、文章の師匠たる存在が現れた。
黒木真生プロだ。
《麻雀界の真実》というnoteを開始した。
上記のお二方と全く違うタイプの読み物だが、言葉の選び方・わかりやすさ、そして、関西人ならではのボケだったり、惹かれるものがたくさん詰まっていた。

この頃から、文章を書いてみたいと思うようになっていった。

【勇気】

ある日、麻雀最強戦のプロ予選の事で、黒木プロから個人LINEが来た。
キャンセル枠の事でだった。
いつも、人と人の距離感は慎重に考えている。大先輩なら余計に。
だが、この日は違った。
「いつも楽しくnote拝見してます。どこかでお会いした時にでも、文章の書き方やコツを教えてください」
ダメ元だったが、ビクビクしながら送信ボタンを押した。
あっさりと返信が来たのだ。
「いいですよ。ぜひご飯でも行きましょう。マジで誘ってください」
もうね、家で小躍りしましたよ。

後日、空いてる日を聞き、有名なTwitter焼肉事件になったんですw

【後日】

初めましての挨拶をして、お食事しながら色々なお話を聞き、まずはMリーグの観戦記でも書いてみたら?と言われ、必死に書いてみた。
読んでもらったらダメ出しが多くあった。
読点と句読点の使い方すら理解してないので、当たり前だった。
正直、今書きながらも、合っているのかすらわからない。


【答え】

タイトルにあるように、なぜ書くのか?と聞かれれば、お三方のような、面白い文章を書きたいからだ。
私は頭が悪いので、《習うより慣れろ》の精神で数を書いていこうと思う。

いつかは私も、誰かを笑わせられるような物を書けるように。


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