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予定のない手帳

 2021年が始まった。心新たに今年の手帳を使い始める。ここ5年ほど「ほぼ日」のウィークリーを使っている。毎年毎年、次の年用の新しい手帳が出ると今年はどんな色?どんな柄?とワクワクしながらサイトを見る。今年は単色でとか、いっちょかわいいイラストのにするかとか、今年はちょっと攻めちゃうよとか思うのだけど、結局似たようなチェック柄で落ち着く。

 ふつう手帳って何を書く?当然のことながら、予定を書くよね。いや、予定書かんと手帳の役目ないやろ。うん。でも私の手帳には、ほぼほぼ「予定」はない。つまり、今日より先はないのだ。仕事上の出来事、やったこと、行った出張、行った会、食べた店、買ったもの、見た映画、行ったスタジアム、見た試合、読んだ本、走った記録。つまりやったこと、終わったことが手帳には書かれている。

 これから先の予定は、スマホのカレンダーに記録したり、仕事の予定表を写メしたりしておおむねスマホの中にある。手帳はあくまで記録用なのだ。未来のものとしては、読みたい本とか、見たい映画とか、行きたいお店なんてのは少しある。でもほとんど過去の記録。未来のない手帳、予定のない手帳である。

 自分でもたまに嫌になるけど、スケジュールとか記録とかが好きだ。今月は何本映画を観たとか、本を読んだとか、何キロ走ったとか、何回ジムに行ったとか、ついつい記録をしてしまう。週末は、自由になる時間がどれだけあって、そこに何と何を入れればどんだけのことが消化できるか、なんてことをいつも考えてる。午前中仕事だから、そのあとジムに行って、別府まで行ったらついでに大分まで行って映画を観てとか。旅行の計画もそんな調子だから、移動手段とか場所とかをいかにロスを少なくつなぐか真剣に考える。アウェイの試合に行くときは、必ず何か観光やイベントをセットに入れる。鹿島のACL決勝に行って、翌日はトリニータのアウェイ横浜FC戦なんてサッカーハシゴもあった。

 今年も、予定より記録の手帳になりそうだ。仕事や家庭の予定を縫って、いろいろ詰め込むという性分は変わりそうにない。貧乏性なんだよね。時間をうまく使ってるつもりがいつのまにか時間に縛られて窮屈な生活になっている。時間を無駄にするって贅沢を覚えなきゃね。 

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