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日々のこと 0720

心揺れるさまざまな出来事や生活が、日々どんどん降り積もっていくばかりで、なかなか立ち止まる暇がない。
書くと少しだけホッとする。一瞬立ち止まれた気がする。

今週は、企画していたカンパニー松尾監督のイベントなどなどが無事終わった。
「松尾監督が愛した音楽とともに監督作ヒストリーを振り返る」というもので、もともと東京だけでユル~く行われていた催しの出張版。
当初そのはずだったのが徐々に内容が膨らみ、松尾さんが映像を新しく作ってくれて盛りだくさんとなった。お客さんも想像以上に来てくれた。大盛況に終わり安堵した。いろいろ楽しかった。
来てくれた方、どうもありがとうございました。

イベントを自分でやるとあちこちに気が行くので、実は3分の2くらいしか内容が頭に入らない。松尾さんが開演前からVJを始め「お気に入りのバンドの良さを伝える!」ということだったのに、私には結局あまり良さは理解できないまま、そこは終わった。残念。
でも全体としては素晴らしく価値のあるイベントだったんじゃないかと思う。「トリエンナーレ作家のイベントかと思って来た方はご愁傷様」とご本人自身が壇上から言っていたけれど、ちゃんとその役目も果たすものになっていた気がする。すべては松尾さんのおかげであった。頼もしき松本亀吉さんも大いに協力してくれ、ユルいながらもきっちり松尾監督の足跡を辿れる、特別な時間になったと思う。
90年代から現代まで、時代を経て変わっていく松尾さんのAV。クオリティの変化は画質だけじゃない。技術的な向上もある一方、失われたものもあると思う。良し悪しの判断は人それぞれだろう。でも確実なのは、それを経た上で、今この時があるということ。
個人的にも大好きな、豊田道倫さんを追いかけた20年間の映像集も流した。若かりし日から数年前までの豊田さんがそこには映っていた。
のちに自分で見ると恥ずかしいようなことを、誰だって積み重ねていくしか、道はないのだと思う。
本当に良いイベントだったと思うんだ。
まー、言うても私は、3分の2ですけど。

個人的にも仕事上でもあちこち問題発生&渋滞中なのに、世の中の事件やら何やら、本当に揺れるばかりの毎日。ネガティブな方向に考えられる材料だけは充実した状態。
それでもこうやって、周りに人がいてくれることに救われている。本当にどうしようもなくアタマの悪い私を投げ出さず、相手をし続けてくれるのがありがたく、うれしい。

容赦なく日々は進んでいく。抗えない。
でも足のつかない水深地帯を泳ぎ続けているのは不安になる。足のつくところで時々休憩しながら、周りの景色にたまには目をやりながら、自分が今どんなふうに手や足を動かしているのか、なんとなくは知りながら進みたい。
そんで、まだもうちょっと先まで、泳ぎ続けたい。



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