このビジネスマンガがすごい!2022
こんにちは!ビジネスパーソンにオススメのマンガを紹介しているみやおです。
今回の記事では、今年読んだビジネスマンガの中から特にオススメの作品をまとめました。
題して『このビジネスマンガがすごい!2022』
本家『このマンガがすごい!』は色んな方の投票で選んでいますが、こちらは筆者の独断と偏見で選びました。
ちなみに『島耕作』シリーズのようなザ・ビジネスマンガだけでなく『キングダム』のようなビジネスに役立つ歴史マンガ等も含めて「ビジネスマンガ」としています。
ということでさっそく紹介していきます。全部で10作品あります。
15分の少女たち -アイドルのつくりかた-
単なるアイドルマンガではなく、その裏側の人たちの物語という点がとても好みでした。
プロデューサーやマネージャーといった、アイドルを「つくる」人たちの仕事の描き方がとても丁寧かつ、情熱的で心が揺さぶられます。
原作のかっぴー先生の作品『左ききのエレン』と地続きの物語で、共通するキャラが出てくることもファンにはたまりません。
クイーンシャムロック
ポーカーマンガはとても珍しいと思うのですが、そこに広告代理店という仕事の要素も上手く絡めています。主人公のみつばが、ポーカーを通じて周りの人をよく観察して理解するようになり、それが仕事にも活かされる、という描写が良かったです。趣味が仕事にポジティブな影響を与える、というのは、趣味がマンガの筆者も常日頃感じていることなのでとても共感しました。
ただし…1巻が良くて続巻を楽しみにしていたのですが、残念ながら途中で連載終了となったようです。残念ながら2巻は出ない模様ですが、ウェブサイトで1巻の続きから物語の最後まで無料公開されています(執筆時点)。短いながらも良いラストでした。
菌と鉄
いわゆるディストピアものなんですが、2巻が「えっ…このまま終わるの!?」と思うようなスピード展開だったんですが、そこからさらに物語が進展して、もう凄いとしか言えなくなりました。
ビジネス的な観点からチェックすべきキャラは指揮官のグラントという人物です。撤退を余儀なくされ仲間を犠牲にしても前に進まないといけない指導者の苦悩が描かれていて、とても刺さりました。
個人的な推しキャラはギンといういわゆる主人公・ダンテの師匠キャラなんですが、自分を捨てても未来(=ダンテ)にすべてを賭ける姿が最高です。3巻にはそんなギンの番外編が掲載されていて、あまりの良さに泣きました。
らーめん再遊記
「ラーメンハゲ」の愛称でネットミームとなっている芹沢さんが、今作では主人公になっています。相変わらずの毒舌に加え、今作ではサウナにハマったり自転車で爆走したりとコミカルな面が前面に出ていて最高です。
ラーメンYoutuberが登場したり時代を反映した話の展開も良いです。
相変わらずビジネス的な名言も多くて、芹沢さんが座右の銘としている「あらゆるジャンルに貴賤はない、だが、ジャンルの中には厳然として貴賤が存在する」という言葉には膝を打ちました。こちらは、『私、プロレスの味方です』の作者・村松友視氏の言葉として6巻で紹介されていました。
寿エンパイア
唯一無二の寿司バトルマンガです。主人公・湧吾のまっすぐさと、大器を予感させる勝負への姿勢がめちゃくちゃ好みです。
さらに先ほど紹介した「ラーメンハゲ」こと芹沢さんに比肩するほどの良キャラ「児島のアニキ」が最高です。主人公に悪態をつきながら的確な指導する姿は、一部のマンガファンから愛をこめて「寿司メガネ」と称されています。
児島のアニキ関連では、10巻に収録されている「鬼神」という番外編が秀逸です。素人が見切り発車でスタートさせた洋食屋に児島さんが立ち寄るというエピソードですが、料理のオペレーションが悪すぎるのを我慢できず厨房に立ってやり方を見せて指導する児島のアニキが痛快です。寿司職人というか敏腕の飲食コンサルじゃないですか…筆者もコンサルの仕事をしているので、ぜひご一緒に仕事をしたいです。
メダリスト
フィギュアスケートの世界で金メダルを目指すいのりさんと、夢破れてもフィギュアスケートに新しい居場所を探す司コーチのコンビが最高です。
社会人だとどうしても司コーチ目線で見てしまうのですが、部下や後輩など指導する社員がいる人は全員読んだ方が良いとすら思います。
特に、司コーチのティーチング(正しいやり方を教える指導法)とコーチング(自発的な行動を促す指導法)の使い分けが秀逸です。
また、試合に臨む戦略を検討するシーンでも、自分たちの武器と相手の特徴を冷静に分析して勝ち筋を見出すところは全てのビジネスパーソンが学ぶべきポイントです。
ガールクラッシュ
努力家の主人公・天花が目標に向けてとにかく一生懸命で、自分も頑張らないと、と思わされる作品です。天花がK-POPアイドルを本格的に目指すようになるエピソードは涙なしには見られません。
また、大手事務所の社長であるイ・ジャンファンというキャラがヤバくて最高です。めちゃくちゃ透けてるシャツを着たりして「事案」と言われてしまうヤバい言動と恰好をしているのですが…人の才能を見抜く力が凄くて、もっとできると信じる姿が指導者としてカッコいいです。
株式会社マジルミエ
魔法少女とベンチャー企業という正反対みたいな要素を掛け合わせてめちゃくちゃ面白くなっている凄い作品です。
この作品にもヤバい社長が出てくるのですが、こちらは「魔法少女の恰好をした凄腕のエンジニア」という重本社長です。この重本社長のセリフに名言が多く、特に人事評価に関する次の言葉がとても刺さりました。
「評価で見えた弱い部分は別の人間が埋めれば良い それが会社で それが仕事だ」
会社やチームで仕事をする意義を端的に表していて最高でした。
オナ禁エスパー 竜丸短編集
表題作が今年一番泣いた作品です。禁欲すると超能力が使えるという設定が、地球に迫る危機に対峙するという壮大なストーリーに展開して、なぜかめちゃくちゃ感動させられるのが凄い!というかもはやズルいという感情すら抱きます。
中でも「鋼鉄の男・スチール大佐」というキャラが秀逸で、読切ながら名言を連発してきます。スチール大佐が失敗した作戦のメンバーにかけたねぎらいの言葉が最高過ぎて、いつか自分もプロジェクトに失敗した際にはマネしたいと思います。その言葉の後のスチール大佐の行動も最高です。
東京ヒゴロ
漫画編集者の塩澤と彼を取り巻く漫画家や漫画関係者の群像劇的なストーリーです。本当に静かに淡々と物語が進むのですが、仕事や創作に対する熱を感じるすごい作品です。
塩澤が感情の起伏に乏しくて物静かな性格なんですが、漫画雑誌制作にかける情熱がひしひしと伝わってきて、自分もこんな風な仕事がしたいと感じました。
また、2巻に出てくる元々いた出版社の後輩編集者・林が、スランプで描けなくなった漫画家・青木に語る言葉が良すぎて何度も読み返しています。
おわりに
『このビジネスマンガがすごい!2022』と題して、10作品を紹介しました。気になる作品がありましたら、ぜひ読んでもらえると幸いです。
今年も残りわずかとなりましたが、来年もきっと最高のビジネスマンガが読めると予感しています。
最後に少しだけ筆者の紹介です。
このようなマンガ×ビジネスの記事をnoteで書いています。今年はほとんど書けなかったのですが、2023年こそはたくさん書きたいと思いますので、よろしければフォローをお願いします!
Twitterでも更新情報を発信しているので、こちらもよろしければフォローしてください!
この記事が参加している募集
もし記事が気に入ったら、サポートいただけると嬉しいです!サポート頂いた場合はマンガの購入に充て、さらにマンガの記事を書きたいと思います。