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Youtubeショート動画のアルゴリズム分析がヤバい

調査概要:

・有名ユーチューバーを支援する会社が
・異なる 33ジャンルのチャンネルから
・合計 5,400個のショート動画を分析
・全て合わせて 33億回以上の再生数

分析から分かってきたこと

ショート動画の長さ:

・ショート動画をその長さによって分類
・だいたい10秒後半〜40秒に分布していた
・短すぎるショート動画はほぼ存在してない


コンテンツの長さはどれが最適なのか:

調査結果
・「コンテンツの長さ」と「再生回数」に強い相関
・長めのショート動画(言葉として変)は平均して遥かに良いパフォーマンスを示した

仮の結論
・ショート動画だけどなるべく長い方が今は有利
・ただし他の要因も絡んでいる模様なので要調査

「再生回数」と「再生時間」との関係:

平均再生時間が「50秒以上」のショート動画は「平均410万回」も再生回数が回って他との差が開いた

注意点:
・とはいえ「ただ長いショート動画」ではダメで
・「視聴者が長く楽しめるショート動画」が大事

似ているようで全然違う。

重要ポイント1:

Youtubeショート動画のアルゴリズムは視聴者の持続時間が長い動画を (当然だけど) 好む傾向にある。

例外もあるので、常に長くしようと考える必要はない

他にショート動画アルゴリズムは何を重視する?

"VVSA:Viewed vs Swiped Away"

・最近この指標をYouTubeが追加
・「見たか」「スワイプして次いったか」の割合
・通常のYoutube動画におけるCTR(クリック率)と同じくらい重要

テスト結果 (要追加分析)

・縦軸が再生回数
・横軸がVVSA(再生とスワイプの比率)

VVSA (再生開始する割合) が60%未満のショート動画は赤。
VVSAが70〜90%のショート動画の中から、再生数10万から100万に伸びる動画 (緑)が出てくる。

※ただし、こういう場合は別の軸の存在を疑るべし

VVSA (視聴開始する割合) が高いのに伸びない動画も山ほどある。

ただ、60%未満の場合はショート動画のコンテンツに重大な問題がある可能性が高い。

エンゲージメント指標との相関:

意外なことに今回の分析では「いいね」「シェア」「コメント」と視聴数との間に強い相関は見られず。

※(個人メモ) たぶんまだ利用者少ないからだと思う

ただし長尺動画と同様、満足度のスコアとしてそのうち考慮してくるかも。追加調査が必要。

重要ポイント2:

以上の観点から VVSA (視聴回数 vs スワイプされた回数) を60%以上にするなら「最初の1秒」をインパクトがあるものするべき。

「イントロ部分」は「Youtube長尺動画におけるサムネイル画像」と同じ。そこで勝負が決まる。

いいねやシェアは、今は気にしなくてOK。

シンプルな話:

YouTubeは現在ショート動画を推していて、だからこそ視聴者の関心を引きそうなショート動画を画面のいたるところに表示しています。

※TikTokに対抗するためです

ショート動画は登録者を増やす「チート」だと言われているのは本当?

実は、当初の調査では結果が逆でした。

通常の長尺動画の方が、ショート動画より購読者を獲得する力が高かったのです。
※グラフは1万回再生あたり平均登録数の比較

ところがチャンネル登録者100万人以上で状況は一変。

立場は逆転し、ショート動画は長尺動画より購読者獲得パフォーマンスにおいて圧倒し始めます。

なぜか?

仮説)細切れのショート動画が沢山の入口になって、動画内から長尺動画への誘導をしてるから。

※これぞ「切り抜き」メカニズム

重要ポイント3:

以上のことから
・ショートとロングをどちらも組み合わせるべき
・ショートを入り口として登録者を増やすと有効
・ショートは長尺の動画と比較して労力が少ない

収益化について:

ショート動画が登録者UPに効くのはわかった。

でも稼げるの?RPM(Revenue per Mille = 1,000回の視聴あたりの収益) はどんな感じ?

収益分配の比率がショート動画ファンドと同じかそれ以下だという噂は本当?

今はRPMについては期待できないですが新収益配分制度はショート動画ファンドの倍だそうです。

今後YouTubeがRPM(1,000回の視聴あたりの収益) を改善する可能性が高いと考えると前途有望ですが、今はRPM平均 6.66円 (約6セント)です。

また、長尺の動画と違って、ショート動画の長さはRPM(1,000回の視聴あたりの収益) には大きな違いをもたらさない事もわかりました。

重要ポイント4:

ショート動画は(今の所まだ)収益化が始まっていませんが、やってみるのがオススメ。

過去と比較してもRPMは上がっているので、次の12か月でこのRPMが上昇することを期待します。

ショート動画を作成できる余力があれば試してみてください!

まとめ

Youtubeショート動画の分析から得たポイント

1 : ショートとはいえ長さを甘くみない
2 : 最初の1秒で無視されないようにする
3 : 大量のショートをロングへの入り口にする
4 : 収益化はこれからだけど期待して仕込む

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