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復活‼インディ・ジョーンズ復活‼~インディ・ジョーンズと運命のダイヤル~ ※ネタバレあり

ついにあの男が復活した。
今回の映画が発表された時、正直不安もありました。ハリソン・フォードは80歳を越え、日本だったら後期高齢者にあたるのに、アクション映画なんてできるのかよと思っていた時期が私にもありました。そんな不安を抱えながら、6月30日の仕事終わりに見てきました。

圧倒的、感謝!見終わった私はハリソン・フォードに五体投地して感謝したくなりました。

あらすじ
1944年、ナチスが集めた遺物を狙って、インディはドイツ軍に潜入するも、初手で捕まる。いつもどおり、脱出するもお目当ての遺物は偽物。その代わり、別のお宝アルキメデスのダイヤル(以下、「ダイヤル」)の半分を発見する。所持していたナチスの科学者をぶん殴り、強奪し、列車に乗っていたドイツ軍を壊滅させ、ダイナミック降車して相棒のバジルと一緒に帰国する。

1969年、御年70歳のインディはパンイチでソファーでうたた寝していた。かつての家ではなく、ブルックリンのアパートで独り暮らしをしているようだった。隣で騒ぐ若者にブチギレ、木製バット片手に凸するも、
「今日は記念日だからいいだろ」と言われ却下される。
大学で講義をするも、生徒たちから舐められる始末…定年退職の日なのに…
ヤサぐれてバーで飲んだところに、バジルの娘ヘレナがやってくる。
「久しぶり、おじさん。大学でダイヤルの研究しているから教えて」
と言われ、保管していたダイヤルをみせるも、突然現れた捜査官らしき人に銃を向けられる。ヘレナにダイヤルを盗られ、自身も捕まり、殺人の濡れ衣を着せられる。騎馬警官の馬を強奪し逃げ、友人のサラーに助けてもらい、ヘレナを追いモロッコへ。
モロッコで、盗んだダイヤルを売ろうとしたところに、インディそしていつぞやのナチスの科学者こと、フォラーが部下を引き連れ参戦。地元マフィア組、フォラー組、インディ、ヘレナ、テディー(ヘレナの相棒の少年)組の3WAYカーチェイス。出し抜かれるも、もう半分のダイヤルの在処が書かれた石板をめぐり、エーゲ海へ。
インディの友人の潜水士のバンデラスの力を借りて、石板を入手するも、また出てきた、フォラーに射殺されるバンデラス。ブチギレながら脱出するインディ。もう半分のダイヤルを見つけるために最後の遺跡へ。

これまで、
・トラックに引きずられても無傷。
・即効性の毒を飲んでも、割と動けて銃撃戦をする。
・トロッコを足で止める。
・原爆でぶっ飛ばされても無傷&後遺症なし。(冷蔵庫最強)
など、タフガイの過ぎたインディも老いて、最初こそ丸くなっていたが、途中からいつものどおりのタフガイなインディ&ブチギレまくっていました。最高でした。

今回も
・首をつられかつ、爆撃機の爆弾の爆風食らってもノーダメージ。
・馬対バイクのカーチェイスで負けない。
・トゥクトゥクのドラテク。
・あきらかに3分以上潜水してても、潜水病にならない。
・困ったらダイナマイト。
・心臓近くを撃たれても、割と長時間意識を保ち、パラシュート降下する。
などと、70歳でもタフガイすぎました。

あっさり敵に拘束される。(なんなら初手から捕まってる。)
蛇や虫とのふれあい。
フェイタリティと言いたくなるような、敵の無惨すぎる最期。
ラストのとんでも展開。

シリーズ恒例の演出もあり、これだよこれ。と唸りました。

また、敵の科学者のフォラーを演じたマッツ・ミケルセンがよかったです。やっぱり007のタマをしばいた男は魅力的な敵でした。垂れた前髪&眼鏡。スーツに軍服。貴族のような気品あるふるまいから、みっともなく走る姿まで素晴らしかったです。

前作のラストで家族を得たけれど、息子の入隊、戦死により家庭崩壊。妻のマリオンとも、別居状態。かつては、モテモテ女子生徒に告白もされて、授業も大変人気があったが、だれも興味ない。なんなら副学長務めた大学から別の大学に勤務するなど散々な状態で、今作の最後も撃たれて、もう生きる意味なんかないと自暴自棄気なるも、とりあえず、暴力(おもに拳)で解決。まじめなシーンなのに、唐突な雑さをぶちこんだりするシーンも多々あり、程よいバランスで個人的にははまりました。

正直今作をみて、酷評する人もいると思います。
・最後の聖戦までに元気なインディーをみたかった。
・鞭を使ったアクション全然ないじゃん。
・マット(インディの息子)の扱い…
・最初の過去編のインディーが不自然。
・海や洞窟のシーンが暗すぎる。
・ヘレナとテディーではなく、サラー連れてこい。
・とんでも展開がやりすぎ。
・アントニオ・バンデラスの扱い(私はこれが唯一気に入らなかったです)

だが、前作までのイケイケのタフガイ色男インディにはなかった、悲しみを背負い老いて愁いをおびたインディはザバウンサーのジャン=クロード・ヴァン・ダムやラストスタンドのアーノルド・シュワルツェネガーのようで個人的にグッときました。
アクションも高齢のため、前作までと比べ控えめでしたが、相変わらず敵をぶん殴るインディはかっこよかったです。
また過去作のキャラや要素を入れてくる演出は個人的にはうれしかったです。

もうハリソン・フォードがインディを演じることはないと思いますのでこれが最後のインディ・ジョーンズになると思います。インディ最後の冒険としては素晴らしかったです。

ありがとう、インディ・ジョーンズ。ありがとう、ハリソン・フォード。



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