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【詩】夏

私は納得していない
なのに勝手に元気よく
セミやら雲やら日差しやら
あれよあれよと夏にする
待ったも聞かずに「日々」の上
眩しい色を塗りたくる

私は納得していない
だから勝手に薄れてく
記憶や匂いや感触に
嫌だ嫌だと反り返る
それでも気付けば「過去」となり
私の背中を蹴り飛ばす

飛んだ私はどこへ行く
せめて着地は緩やかに

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