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毒親であっても、普通親であっても

子どもは成人して自分で稼げるようになったら、親からは早く自立した方がいいです。
親も早く子離れした方がいいです。
お互いの心と生活を守るためにです。

親がいつまでも子どもから離れないでいると、結婚できません。
結婚願望が無くても、親が年老いてくれば子どもに依存し続けますし、介護になったら子どもは身動きがとれなくなります。
民法の扶養義務で別居していれば、自分の生活に余裕が無ければ資金援助や介護を強要されることはないけれど、同居していたら見捨てると罰せられます。

それに結婚して新しい家庭を持ったら、夫も妻も、実親(義理親)に、自分たちの生活に介入してこられるのは嫌でしょう?
親は子どもに対していつまでも子どもの心配をするものです。
自分たちから子どもが去って行ってしまったことを悲しいと思うものです。

でも、子どもには子どもの人生や生活があります。
親には親の人生や生活があります。
親は自分の人生20年以上掛けて子育てしていますから、結婚して子どもが去って行ってしまうことを、まるで自分の分身が無くなってしまったように嘆く人もいるけれど、親の人生は子育てが終わってからが、本当に自分の為に生きられる時間です。

子育てが50歳で終わったと過程して、健康寿命を75歳とすると、残された時間は25年間です。
自分の親の介護で10年持っていかれるとすると、15年間しかありません。

そう思うと、人間の一生って短いですよね。
親にとっても、子どもにとっても、お互いが自立できない状態で共依存で生きていかなければならないというのは、すごくしんどいと思うのです。
子どもが早く自立して、1年に1度くらいのたまに会う生活の方が、気が楽だな、と私なら思います。

私は毒父が妻を早くに亡くして、毒父が70歳になるまでずっと私から執着して離れなかったので、本当に苦しかったです。
私から決別宣言しなければ、今もこの共依存は続いていたでしょうね。

孫の世話や孫の行事に呼んでもいないのにしゃしゃりでてくる親。
スーパーでひとつ物を買うのにもケチをつけてくる親。
招いてもいないのに家にやってきて、孫の教育方針や家計や暮らしぶりに口を出す親。
いつまでも、子どもを支配して離そうとしない親は大変迷惑です。

親は子どもが一人暮らしや結婚したら、子どもの自立の邪魔をしてはなりません。
もっと親の方が自立しなくては。

自分が子どもの時、親の都合でやらせてもらえなかったお稽古事や勉強進学があるでしょう?
家計が許せば、それに打ち込んでもいいかもしれない。
心と身体が健康で足腰が大丈夫なら、パートにでるというのもありですね。

結婚した子どもが自分の誕生日や母の日、父の日に、プレゼントひとつ、Lineのスタンプひとつくれないと嘆くより、自分の今を大切にした方がいいです。
子どもは自立したら、自分の仕事や子育てをするので精一杯ですからね。

子どもにとって親は長生きしすぎたら、それだけでとても心配で迷惑な存在なんです。
毒親なら尚更です。
子どもから離れてあげるだけで、年寄りなりに自立して生きるだけで、毒親度はグッと薄まると思います。

自分が親にされて、言われて、嫌だったこと、傷ついたことは、自分の子どもや他人様にはしない。
自分がされて、言われて、嬉しいと思うことを、自分の子どもや他人様に向けてみる。
毒親と自分の関係、いつも振り返る事はとても大事だと思います。

子どもには、こどもの心があるし、親の人生と子どもの人生は別物で、それぞれ大事に思っているものも違うんだよ、ということを、いつもいつも思いながら、生きていきたいです。

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