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宮本溶接塾とは。の話

こんにちわ。宮本溶接塾の塾長 宮本です。

7回目にしてnote初めての塾長投稿です(笑)


私の人となりは、スタッフ市原が紹介してくれましたので省力して・・・

はじめてということで、宮本溶接塾とは何ぞや?と、溶接塾を始めるに至ったきっかけなどをお話しようと思います。


宮本溶接塾は「初心者から職人さんまで溶接に関心がある人のための学び舎」です。

私自身、溶接職人になってみて思ったのは、溶接について自由に勉強したり技術を磨いたりできる機会があまり多くないなということ。(私が出会ってないだけかもしれませんが(;'∀'))

なので、こんなところがあったらいいな⇒ないなら作ってみようの発想で、立上げました。

溶接職人の、溶接職人による、溶接職人のための溶接塾っていう感じですw

うちの会社の話を少しだけ。

うちは一階が金属加工工場、二階に事務所と会議スペースがある広さは一軒家ほどのいわゆる東京下町の町工場です。

私の祖父と父が医療機器製造の事業を50年来やっておりましたが、現在はその事業は解散し、工場設備を活用して金属加工と溶接の請負をしています。

今後新しい事業をやっていこうと思ったときに、仲間を増やしたいと思うわけですが、さて、どうしよう。

私は実家の稼業なので、町工場で働くということが普通に感じていますが、客観的にみると、家族経営で、しかもこんな小さな町工場に働きに来よう、と思うのはかなりハードルが高いはずです。
さらに、金属加工や溶接といった世間的に3Kのイメージが強い仕事をやりたい、はじめたい!という人も少ないよなぁと。

そんなことを考えながら溶接の仕事をフリーで始めたところ、近隣の企業さんからから溶接の応援に来てくれと頼まれることが増えてきました。
私が対応できないような溶接の話もあったりすると、(派遣でもいいから)溶接職人を紹介してほしいという相談を受けることも。
これは全体的に溶接やる人がいなくなってるのではないか、というのが実感でわかってきました。

長年製造業を支えてきてくれたベテラン職人さんたちが、70代、80代でまだ現役で活躍されているので今はまだ大丈夫ですが、そのあとを継ぐ人がいないので
その方たちが引退されたら急に溶接仕事が回らなくなる、なんてことが起き始めているようでした。
これはまずいなと。5年後、10年後までに技術を受け継いで、職人さんを増やしていかなければ、という危機感と義務感を強く感じました。

そこで、何かできることはないか、自分の持ってる特技・経験という名の"武器"を並べてうんうん考えた結果、たどり着いたのが「溶接を教える」ことでした。
よし、工場設備を製造以外の形で活用して、私塾をやってみようと。


というのも、私の"武器の"一つが溶接学校の講師の経験だったからです。
私自身が溶接を始めたのは30代になってから。

実家の仕事を始めるにあたって、東京都立城東職業能力開発センターの溶接科に入校したのが溶接職人人生のスタートになります。

6か月間9~17時でどっぷり溶接を学べる機会はとても貴重でした。

溶接は安定した身体の動きをマスターすることは必須ですが、それよりも大事なのが金属が溶けているところをしっかり見ること、ちゃんと溶接されているか理解することが大事です。

鉄が溶けてる姿って日常生活ではなかなか見られないですよね。

なので、まずは金属が溶けている状態とはどんな感じなのかを知ることから始まるのですが、私の場合は幸運にも学生時代から金属を溶かしまくっていたので(笑)比較的早く理解をすることができました。

意図せずどこで経験が活きるか全くわかりません(笑)

そういった金属材料の知見や東京プレマイスターの経験を評価いただき、縁あって同センターの溶接科講師をさせて頂けることになりました。
それから講師と現役職人という二足のワラジを履きながら、独自の理論、と言ったらカッコつけすぎですが、溶接技能をうまく伝えるコツみたいなものを蓄えてきました。


講師になって知ったのですが、同センターの溶接科の定員は年間で60人ほど。東京都立の他のセンターの溶接関連の科を合わせても140人ほど。
毎年100人以上溶接職人を育成できるのはすごいことだ!と思いつつも、ここに来られるのは求職中の方で、平日9-17時でセンターに通える人に限られてしまう。

もし平日夜や休日に開催したらもっとやってみようと思う人が増えるのではないか。
いきなり会社辞めて、溶接職人に転職だ!というのはハードル高くても、勤めながら趣味として初めて、仕事にできそうだと思ったら転職する、なんて流れができるのもいい。
そんなこんなで、話が戻り、溶接塾の立上げとなりました。


宮本溶接塾の一番の目標は溶接職人さんを増やすこと。
そして職人さんのステップアップの場となっていくことです。

でもその前に、溶接でできることを知ってもらったり、溶接を体験してもらったり、身近なものを"溶接目線"で見てもらえるような楽しさも伝えていきたいと思っています。


溶接って何だろう?って興味を持った方は、ぜひ一度ワークショップや体験会に遊びに来てください!

本格的に溶接学んでみよう!って思った方は、工場でお待ちしています!

趣味でもお仕事でも、すでに溶接やっていて、もっと腕を上げたい!という方、いつでも相談ください!

溶接現場をお持ちの企業様、技能継承、スキルアップのお手伝いに全国どこでも出張致します!


というわけで「宮本溶接塾」、産声を上げたばかりですが、皆様の溶接人生のお役に立てるよう頑張っていきたいと思います。

溶接する方ひとりひとりが主人公。
宮本溶接塾で溶接してみませんか?

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