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みじかいお話。

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こどもの頃の体験や空想をもとに、5000字くらいのお話を作りました。短めのストーリーのものを掲載しています。
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記事一覧

ガースケのお宝。(3)

次の日、男の子はランドセルを背負ったまま、もう一度よろず神社のうらにやってきました。カラ…

宮本松
2週間前
36

ガースケのお宝。(2)

その時、ガサガサっと木のかげから物音がきこえました。猫かな?ガースケはパッとつばさをひろ…

宮本松
2週間前
36

ガースケのお宝。(1)

「カー、カー、カー」 よろず神社のうらの雑木林から、カラスたちのなき声がきこえます。ここ…

宮本松
2週間前
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近くて遠い。

(カラダが元気だと、ずっとは眠れないんだな) わたしは朝起きるのがとても苦手だ。もし許さ…

宮本松
3か月前
50

オネストのつばさ。

山から下りてきた春風が、真っ直ぐに並んだ緑色の稲をゆらしています。水田の表面に空の青さが…

宮本松
4か月前
40

かなしみ草。(2)

<2> ぼくはせっせとそこら中の土をほりかえした。でも、かなしみ草らしきものは見つからな…

宮本松
4か月前
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かなしみ草。(1)

<1> ばあちゃんがしんだのは、今年の三月三日、ひなまつりの日だった。まえの日におかあさんともでんわではなしをしていたのに、ねむっているときにコトンとしんぞうがとまってしまったんだって。しんぞうがとまると、しんでしまうなんてしらなかった。 ぼくはおかあさんといっしょに、くろいふくをきて、おそうしきにもでた。ばあちゃんは、たくさんのしろいキクの花にかこまれて、目をとじていた。ちょっとよそいきの顔だったから、ばあちゃんじゃない人みたいにもみえた。ぼくはまだ、ばあちゃんがしんで

キツネになったココ。(2)

<2> 「信じられない?じゃあ、いいよ。証拠を見せてやるから」 キツネはニヤっと笑った。 …

宮本松
5か月前
32

キツネになったココ。(1)

<1> 漢字の書き取りノートをテーブルの上に広げたまま、ココはぼんやりしていた。何かを考…

宮本松
5か月前
24

二匹の子グマ。

ある晴れた秋の日のことです。 「グッション、グッション!」 母グマが大きなくしゃみをしまし…

宮本松
7か月前
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さがしもの。

放課後、だれもいない公園で、よしおは一人ぶらんこに座っている。肩が丸まって、元気がなさそ…

宮本松
7か月前
32

おいらの使命。

おいら、銀ちゃん。小さなロボット型のキーホルダーさ。昼間はトコちゃんのポケットが、おいら…

宮本松
8か月前
33

新しい先生。

ざわざわ、がやがや。子どもたちのにぎやかな声が、二年二組の教室の外までひびいています。そ…

宮本松
8か月前
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石ころの訪問。

スーパーの買い物袋が、左の腕にぐいっとくいこんでいる。いたい、重い。でも、あともう少し。アパートまで、足をずりずりとひきずりながら、歩いていく。今朝は小雨がふっていたせいで、仕事に行くのに自転車ではなく、バスを使ったのだ。バス停が近くにないのが不便ではあるものの、その分、家賃が安いのだから、文句ばかりも言ってはいられない。右手ににぎったカサを杖代わりにしながら、美琴はひたすら歩く。自転車が一台、追い越していった。 「はあ、やっと到着」 部屋のトビラの横にカサを立てかけて、肩