映画「ハウス・オブ・グッチ」の感想 〜一族の衰退〜 ネタバレ注意

1代で1兆の売上を達成してみたい宮本です。経営者としては、この手の映画は見ておくべきと思っており、感想をシェアします。

一言で言うとグッチ一族の衰退を描いた憎悪の物語って感じでしょうか。

主人公はマウリツィオ・グッチで、最終的には妻のパトリツィアから殺害されます。今のグッチの経営にグッチ一族は一人も関わってないということなんですよね。国も家庭も繁栄と衰退を繰り返すって法則があると思うのですが、まさに衰退の前兆が映画で描かれてるんです。

スクリーンショット 2022-02-06 18.08.45

創業者はグッチオ・グッチで1881年に生まれてます。1880年代といえば日本で言うと明治維新が起きて、伊藤博文が憲法を作ってた時期です。1881年はフランスの実業家がパナマ運河を作り始めたり、日本で初めての私鉄の日本鉄道が設立されたり、板垣退助らが自由党を結成したりしてた時代です。

グッチ一族の失敗は、子供の若い時に必要な教育をさせなかったことに問題があると思います。事業を推進する中で、そこまでの時間がなかったのかもしれないですが、レディーガガ演じるパトリツィアと息子のマウリツィオ・グッチが父のからの反対を押し切って結婚するのですが、この時点で父は完全に相続の権利関係を切るべきですし、この可能性を考えて何人かの後継者を用意しておくべきだと思いました。

叔父の2代目社長のアルド・グッチは事業拡大したやり手の経営者ですが、息子のパオロに刑務所送りにされるんですよね。

同族経営をうまくやっていく上では、家族なので信頼できるとか、父が信頼してたので信頼できる人だとか、勝手な思い込みは捨てた方が良いと言うふうにも思いました。

是非映画も面白いので見てみてください。それではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?