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イチリンギョのつぶやき1

あぁ ぼくに足があったらなぁ
そしたら手紙を届けられるのに
想いを届ける仕事
郵便屋さんになりたいんだ

水の中で運んだら 
字がにじんじゃって
クレームだらけだって 
笑われたんだ

魚には無理なのかなぁ
誰もぼくにお願いしてくれないのかなぁ
あの子に渡してって
一度は言われてみたいなぁ

ワニジィさんは
ぼくのお願い 聞いてくれた
何日も寝ないで
ぼくのため 一生懸命に

その想いも一緒に
きっと ぼく届けるよ

靴職人のワニジィとイチリンギョ

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【ワニジイ】
水中で暮らす仲間たちや人間のくつやさんにバカにされながらも、憧れの陸上で生活することを選んだワニ。
くつを作ってもらえないので自分でつくり始めたらいつの間にかくつ職人になっていた。変わったお悩みを持つお客さんがワニジイを頼りにやってくる。

【登場作品】
絵本「思い出の足音」/イラスト作品

【イチリンギョ】
郵便屋さんになるのが夢で、陸でも手紙を届けられるようにとワニジイに一輪をつけてもらった魚。陸にいる時も水分はこまめに摂るようにしている。

【登場作品】
絵本「思い出の足音」/イラスト作品


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