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【勝手にイベメモ vol.5】川原卓巳さん×山田敏夫さん ファクトリエ カレッジ/才能を開花させるプロデュース力

*このシリーズの投稿は、「インプット⇆アウトプット」の考えから、また、シンプルに記録の目的から、私が参加して拝聴した無料のトークイベントの収穫メモを記録するものです(有料イベントはチケット代を支払う参加者に向けての恵みであるという認識から、メモ公開の対象にしていません)。
*あくまで私個人が「面白い!!」と感じたことを聴きながら書き留めたメモですので、登壇者の方々のチェックを経たパブリックなコメントではないということを予めご了承ください。また、聞き漏れも多少ございます。こちらのメモを通じて、登壇の方々にご興味を持った方はぜひご本人やイベント主催者のご発信をフォローするなどしてみてください^^
*「レポート」と呼ぶには忍びない、私がリアルタイムに書き取ったメモがベースですので「イベレポ」ではなく「イベメモ」とします。読みづらい箇所多々ありかと思いますが、ご容赦ください。
 (もしもこの投稿の公開に問題があるようでしたら、コメント欄などからご連絡ください。さっさと削除いたします!)


◆このイベント・セミナーを拝聴しました◆

ファクトリエ カレッジ/才能を開花させるプロデュース力
オンライン対談
(2020年6月22日月曜21:00〜22:30)
主催:ライフスタイルアクセント

<開催趣旨>
「語れるもので日々を豊かに」を通して社会課題の解決を目指すブランド「ファクトリエ 」によるトークライブシリーズ。代表の山田敏夫さんが、多彩なゲストを招いて「仕事の流儀」や「人生哲学」についてインタビューする。


<ご登壇者>

(ゲスト)
川原卓巳さん 
プロデューサー/KonMari Media Founder&CEO

KonMari Media Inc. CEO。妻は『こんまり』こと近藤⿇理恵さん。
Netflix オリジナル ”Tidying Up with Maire Kondo” エグゼクティブプロデューサー

(ホスト) 山田敏夫さんファクトリエ 代表 


◆◆◆  トークの始まり始まり〜 ◆◆◆

1)川原さんについて

・1984年生まれ。広島の生口島出身。父親は海上自衛隊員。呉で18歳まで過ごす。2007年に人材コンサル会社に新卒で入社。営業・新卒の採用担当・講師など、会社員として7年半。
・妻の近藤麻理恵さんとは大学時代に21歳で出会う。イベント会場でエレベーター前で名刺交換したのが初対面。当時はビジコンや議員秘書活動など。
・呉という街の衰退を見ながら育ち、社会に対する課題意識が芽生えていた。政治の道にも興味を持った時期もあったが、実際に秘書としてその世界を見ると、支援者の経営者たちの生き方の方により関心を持てた。身近な世界から変えていくインパクト。
・当時は友人だった麻理恵さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』を初めて読んだ時は、片付けの本というより、“教育の本“だという感想を持った(人を変える本だし、この人は本当に片付けが好きな“変態“なんだなと)。みるみる有名人になっていったが、臆せず普通に連絡を取り合っていた。
・二人とも温泉と神社が好きで、一緒に過ごす時間が増えていき、意気投合。


2)こんまりメソッドはどのように世界に進出したのか?

・「お片付け」から世界の「こんまりメソッド」へ。川原さんが関わる前は麻理恵さんが数人の知人と運営していて、圧倒的な人手不足。コンサルの手伝いが本業へ。
・最初は資格の発行から。社団法人を設立。教育コンサルの経験を生かして、ノウハウをカリキュラムとして体系化した。
・2007年にアメリカから出版オファー。その後、海外の仕事増えて、日米行き来する生活へ。子ども授かり、産後1週間後に復帰するような多忙な日々となり、ワーク&ライフのバランスを見直して2015年に今の会社を設立準備。2016年にアメリカ移住。サンフランシスコに2年、その後LAに。2019年にNetflix放送。エミー賞2部門ノミネート!(海外では大変な快挙と評価されるのに、日本ではそれほど報道されなかったことが残念)。
・片付けを「義務」や「正しさ」ではなく、「価値」と「楽しさ」の発信へ。「人は正しさではなく楽しさによって動く」が信条。Netflixの番組作りでも、その点を大切に。


3)才能を開花させるプロデュース力とは?

・プロデュースとしてやっていることはシンプル。その人自身が自分の魅力に気付けるように支援するだけ。突き詰めれば「愛」。自分が自分をあるがままで愛せること。
・日本の教育は、「皆一緒にならないといけない」というプレッシャーが強過ぎる。人間は凸凹で、誰も完璧ではない。○△×という評価も意味がない。
・強みだけで生きていられるように、そばの人が支えればいい。強みだけに集中できるように、メリハリをつける。
・人が好き。出会えただけで感謝、奇跡。こんなに広い世界で出会えたということに、意味があるはず。
・プロデュースとは、「その人が本来持っている価値を、その人自身が気づいて、その価値が最大限広がるように手伝うこと」。
・海外に5年住んでいて寂しいのは、生活の中で日本の存在感がない。しかし、これほど魅力的な国はない。日本を世界にプロデュースしたいという気持ち強い。特に地方の魅力はまだまだ発揮できる。
・プロデュースは、自動車の運転の練習に似ている。方法を教習所で学んで、外に出て練習していく。オンラインサロン「プロデューサーズ」でノウハウ整理中(麻理恵さんと全力で8年走り続けた)。近いうちに本にまとめたい。
・2016年時点で夫婦共に英語は話せなかった。毎回ビビっている。すごいことが起こっているし、自分の器を遥かに超えることと向き合う。でも、ビビっても引かないことが大事。やってみる。その繰り返ししかない。「今まで通り」の方が楽だけれど。麻理恵さんの才能に触れると、ちゃんと伝え切らないともったいないと思っている。天命と宿命を感じている。役割を果たしている感覚。
・麻理恵さんと結婚した当時は無名の会社員で、お金もなかった。しかし、彼女から当時「私の人生は、あなたの人生の前奏曲だと思っている」と言われた。今でも、誰よりも僕の才能を信じて認めて褒めてくれる。


【参加者から質問】
Q 自分の強みを見極めるには?

A 一番身近で自分のことを見てくれる人に話して、意見をもらう。それでも尚見つからない時は、強みにまで到達していないのかも。興味のあることをもっと突き詰めた方がいい。

Q 好きなことを仕事にできないジレンマ、解消法は?
A 好きなことをお金にする方法は必ずある。その仕組み化を勉強する方がいい。僕自身は、お金を理由に何かを諦めたことはない。常に先にビジネスとして回るように設計している。「好きなことを突き詰める」と経済を両立させることは可能だと、まず信じることから始める。
日本は清貧を美徳化し過ぎる。人に価値を与えたら、それだけ豊かになっていいはず。

Q 「正しさ」より「楽しさ」。では、「楽しさ」を伝えるには?
A 楽しめる人と楽しめばいい、という前提がある。その上で、ノウハウとしては「五感」に伝えるように心がけている。例えば番組制作では、視覚と聴覚(BGMのタイミングや音量)、触覚、嗅覚に訴えるように意識している。

Q 日本の価値を発信するには? どうしたら世界に伝わるのか?
A 不十分な原因は、伝えようとしていないから。ファクトリエの工場だって、「伝える価値」を本気で山田さんが熱心に説明することでやっと「伝えよう」という行動に向く。感動のポイントを、本人に伝える存在が必要。それがプロデュースの本質。
(山田さんから)川原さんはアメリカ移住したことで、日本の魅力を再発見している。移動によって距離を取ることで、価値を俯瞰できる。

Q 特技が一つに絞れない時は?
A 絞れない人もいる。僕もそうで器用貧乏。一つに絞らなくていい。「今、求められている能力は?」と都度選べばいい。すると、また新しい場が拓けて、他の能力を発揮する機会も生まれる。

Q 好きなこと探しをするには?
A 読書。本を読んでTweetする。すると、関われるチャンスも生まれる。SNSは世界を開く扉。人におすすめの本を聞くことが多い。山田さんの本も読んでほしい。甲斐かおりさんの『ほどよい量をつくる』、山口周さん&水野学さんの『世界観をつくる』などおすすめ。もちろん、すごい人に会いにいく体験も有効だが、読書はより安く速く出会いが叶う。
大事なのは、「何者でもないから」と及び腰にならないこと。動じずに絡む。誰もが生まれた時は何者でもない。自分が「役に立てる人間になる」と決めた瞬間に、人は何者かになれる。
(山田さんから)読書も出会いも「擬似体験」ですね。

Q 誰かの才能を見出す方法は?
A まず会話をして、「何がしたいか?」を聞く。次に「実際に何をしている?」と聞く(または観察する)。何に時間を費やしているか。やはり、凸のパワーを育てることが大事。凹を埋めようとしても、世界についていけない。
それに弱みはチームの仕組みで補える。持ちつ持たれつの方が、お互いに役に立っている気持ちになれてハッピーだと思う。

Q ときめく対象は変わってもいいの?
A 恐れずときめく。やってみて「やっぱり戻りたい」と思ったら、戻ればいい。迷っている時間はロスでしかない。スティーブ・ジョブズの「コネクションズ・ザ・ドット」の考え方がすごく好き。すべての経験はつながり、点と点が面になっていく。一度の人生だから、ときめいてほしいし、そんな支援をしていきたい。
(山田さん)「ときめくだけの人生でいい」という言葉、とても素敵で救われる。


以上、とっても面白くて熱い対談でした! 川原さんの愛情深さが滲み出るようなトークでしたし、その姿勢は山田さんの「ものづくり」への目線にも通じるものがあるなぁと感じました。早朝5時のLAから素晴らしいお話を届けてくださった川原さん、ありがとうございました✨

川原さんに興味を持った方は「ぜひTwitter@takumikawaharaをフォローしてください♪」とのことでした。

また、このトークイベント「ファクトリエ カレッジ」は随時開催中で、次回も魅力的なゲストの予告がされていましたので是非こちらからチェックを。



ちなみに、ファクトリエの山田敏夫さんの著書『ものがたりのあるものづくり』は、取材と文章構成を私が担当させていただきました! 会った人をたちまち魅了してしまう山田さんらしい1冊になっていると思いますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです^^


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