個人の特徴はいつ生まれるのか
■小さい頃から長所を伸ばそうとするのは危険
ぼくが最近感じるのは
サッカー選手になるためにはその子の
ストロングポイントが必要だというのは
理解されるようになってきた気がします。
これは本当に大事で
例えば、10段階ですべての能力が8の選手と
ほとんどが5だけど、一つだけ10の能力がある選手では
プロになりやすいのは後者の選手です。
これは自信を持って言えます。
でもこれは理解されるようになってきました。
しかし、理解されるようになってきた代償として
ジュニア世代で懸念材料が生まれてしまいました。
■それが絶対にその子の特徴だと言い切れる?
ストロングを持つことの重要性が理解される
ようになって次に問題になってきたなと思うことは
”ジュニア世代からストロングを
身に付けようとしてしまうこと”です。
え?小さい頃から早めに身に付けといたほうが
いいに決まっているじゃん!
と思った方もいるかと思います。
しかし、それには
危険が潜んでいると思います。
なぜかというと、
その小さい頃にストロングだと思ったことが
本当にその子の一番のストロングか
どうかはわからないし、
ストロングは中学、高校ぐらいで
変わったりすることも多いからです。
■身体能力が左右するストロング
小学生ってみんなあまり身体の差
というものはあまり変わりませんよね。
しかし、早い人は小学高学年から
中学、高校でその選手の身体の特徴が
出てくるようになり、個人差が生まれてきます。
身長が高い子、足が速い子、線が太い子、
体力がある子などなどいろんな特徴が
生まれてきます。
しかし、逆もあり、身長が高いと
思っていたらみんなに越されて低くなって
しまった子、足が速いと思っていたら
みんなが速くなって遅いほうになってしまった子。
ここに危険が潜んでいるのです。
もし、足が速くて小さい頃に速いドリブルを
ストロングと決めつけて練習していたとしましょう。
しかし、このような体の特徴が出てくるようになり、
通用しなくなってくると10段階で10だった能力が
6~8くらいになってしまい、他の能力は5くらいだった
ため、何の特徴もない選手になってしまった
ということが有り得るのです。
これが本当に危険です。
その子の可能性が小さい頃の取り組みで
小さくなってしまうのです。
これがぼくが小さい頃にストロングを
見つけて伸ばそうとすることの危険な
面だと思います。
■小さい頃は基本的な技術の徹底が大事
だから僕は小さい頃に取り組んでほしいことは
”基本的な技術の徹底”です。
今後どんなからどの特徴が出てきたとしても
基本技術は必ず活きてきます。
自分の特徴はこれだと小さい頃から
決めつけるのではなく、
全体的な能力を上げることを
意識して練習していきましょう。
そして自分の身体の特徴などが
出てきたときにそれをストロングとして
伸ばしていくようにしていきましょう。
今回も読んでいただきありがとうございました!
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