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身近にいる人の平均があなた

■日本代表の選手が口をそろえて言うこと

日本代表の選手が少しずつ海外で
プレーする選手が増え、
少しずつであるがレベルが上がってきている。

そのうえで海外を経験した選手が口をそろえて言うこと、
それは「どんどん海外に出ていったほうが良い。」

本田も「ワールドカップで日本が優勝したいのなら
どんどん海外に出ていく必要がある」と言っていた。

なぜ海外に出ていったほうが良いと思うのか。
海外に出ていったとしてもなかなか活躍
できない選手もいる。
そんな選手でさえ、海外を勧める。

■環境の大切さ

その理由は環境の違いにあった。

この環境というのは
グラウンドや用具がそろっているような
意味合いではない。

環境というのはピッチ上のこと。

日本のピッチと海外のピッチは
驚くほど違う。
ぼくも高校のときにヨーロッパに行き、
海外の選手のオーラに圧倒された。

スピードやフィジカルの違いはもちろん、
言葉は悪いが日本人にとっては殺しに来ているような
感じでボールを奪いに来る。
まるで動物が突進してくるような感覚だ。

だから同じくらいの相手のディフェンスの
プレッシャーだとしても余計にプレッシャーを
感じてしまう。
そして慌てていつもはしないミスをする。

日本人特有の、怖がってボールが奪えない
ということがない。

試合でこのくらいのオーラがあるということは
練習でもこの基準でやっているということ。

■見ている階段の段数が違う

なぜそのくらいオーラの違いが
生まれてしまうのか。

それは目標とする選手がまず違うから。
ぼくら日本人は本田圭佑や香川真司などが
日本ではトップレベルの選手。

でもアルゼンチンならメッシ、
ブラジルならネイマール、
ポルトガルならクリスティアーノロナウドを目指して
サッカーをしている。

本田や香川が下手くそだとは思わないが、
メッシなどとの差は歴然だ。

この違いがサッカーに対する
熱量の違いになっている。

日本人は100段の階段を登ろうとしているときに
海外の選手は1000段の階段を登ろうとしている。
日本人が100段登って満足しているときに
海外の選手は500段登っても満足せず、必死こいて
練習している。

たったこの違い。
だけどこの差がすごい差を生んでいる。

■海外を本当の意味で知る

海外を経験しろと言っている人は
海外の技術やプレーに触れろと言っている
のではないのかなと思っている。

どのくらいの基準で、どのくらいの熱量で、
どこを目指しながらサッカーをやっているのか。
それを感じることが海外に行く意味だと思う。

プレーや技術は今の時代、
動画でいくらでも見れる。

もっと日本の環境を変えていかないと
日本は海外の代表には勝てない。

サッカーの能力以前の問題。

今回は日本代表を例に挙げて話したが、
日本国内でも同じことが言える。

よくあるのが高いレベルのチームに行くのか、
少し弱いところで試合に出れるようにするのか。

いろんな意見はあると思うが、
ぼくの意見はより高いところに身を置いてほしい。
試合に出れない可能性があったとしても。

そのレベルの高いところの基準で
毎日もがいて練習する。

そしたら弱いチームに行って試合に出れて
成長した自分と、強いチームに行って試合には
なかなか出れなかったけど、成長した自分が
どっちの方が上手くなっているのかは明確だと思う。

もし、強いチームで成長できなかった選手というのは
ただ単にその苦しい環境に耐えられなくて
努力をやめてしまった人だと思う。

でもそのくらいの覚悟なら早めに
諦めたほうがいい。長引けば長引くほど
最終的につらくなる。

少し厳しいことを言ったがこれは
ぼく自身が経験したことだ。

ぼくは最初、レベルの高い場所に
身を置いたことを後悔した。
試合に出れるような所に行けば良かった
と本気で思った。

だけど今はこの道を選んだことを
後悔していない。
なぜなら成長した自分を感じることができたから。

苦しい環境でもがく楽しさを知ったから。
もがけばもがくほど成長できる
自分を好きになれたから。

お子さんには環境を大切にしてほしいし、
環境に負けないメンタリティを身に付けてほしい。

「周りの友達の平均値が自分」という言葉があるが
まさにそうだと思う。

サッカーもチームの平均値が自分。
だからこそ平均値の高いチームに行けば
自然と自分のレベルも上がっていく。

もちろん、そっちのほうが
苦しい想いはするかもしれない。
だけど成長する自分を感じれることは
本当にうれしい。

”選手が環境をつくる、そして環境が選手をつくる"

今回も読んでいただきありがとうございました!



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